さて、2018年10月深圳・香港の旅、深圳からバスで戻ってきての香港編です。この時は就寝時間込みで丸一日程度の滞在となってしまったため、基本的に街をブラブラしただけで終わってしまいました。振り返れば2020年9月現在、これが最後に香港に一泊した旅行になってしまいました。1
バスで香港に到着
深圳編の最後で乗ったバスは午後8時半前に私のホテルのそばに到着しました。
今回はちょうど香港の家電見本市であるGlobalSourcesとタイミングが被っていたせいか、いつも泊まるようなゲストハウスですら強気の価格設定でした。そんなわけで、せっかくだからとちょっと良さげなホテルに泊まることにしました。部屋にはスマートフォンが備え付けられていました。旅行ガイド代わりに使用可、ということのようです。
バックパックから着替えを引っ張り出したりした後は、深圳の国際電子城で買ったアクションカムの動作確認をしてみました。なんと2台買ったうち1台は初期不良で液晶がメチャクチャな状態でした。1個700円程度でしたし、元から分解する気だったので特に腹も立ちませんでしたが…
夜の香港をぶらぶら
さて、荷物の整理等々を終えたら晩ごはん探しを兼ねてふらふらと街歩きです。尖沙咀のあたりから佐敦、油麻地のあたりまで、ネイザンロードをぶらぶらと歩きました。だらだらとしていたら結構いい時間になってしまったので、とりあえず開いているお店に入って晩ごはんにしました。肉野菜炒め、なかなか美味しかったです。
今回は意識して香港のネオンサインを撮影しながら歩き回っていました。道路にこれでもかと張り出したネオンサインが香港のイメージという方も多いと思いますが、意外とネイザンロードのネオンサインは減っていて、びっしりとネオンサインが並んでいる…という光景を撮るのはなかなか難しくなっています。
毎度おなじみ、重慶大厦の写真も撮りました。さしたる用事があるわけではないのですが、まあ尖沙咀に来たら定点観測ということでパシャリと撮ってしまいます。
その後ビクトリアハーバーまで行き、香港島側の写真を撮ったりもしました。12時すぎると電飾が消えるんですね。それでもオフィスビルの明かりでキラキラしていますが…
この年のGWは交通標識を題材に写真を撮っていましたが、この時は信号機を題材に何枚か写真を撮りました。若干古い雰囲気のある香港の信号機は夜の街並みにとても映えると思います。
その後は尖沙咀の飲み屋街を覗いたりもしたのですが、いまいちサクッと飲む雰囲気でもなく、そのままスルーして、
結局夜中もオープンしている茶餐廳1にふらっと入って夜食を食べました。薄味の湯麺もさることながら、ガツンと冷たいレモンティーはザ・香港の味という感じがします。
その後もブラブラと歩き、ホテルに戻る道中、テンプル・ストリート(廟街)の夜市を冷やかしたり、写真のようなローカルレストランのある通りをふらふらと歩いたりしました。
香港の古く、生活感のある街並みもまた夜の暗闇に映えますね。
最後にコンビニで、香港ではおなじみのVita(維他)のレモンティーとミルクティーを買ってホテルへと戻りました。
飲茶をする
2日目はホテルをチェックアウトする前に、朝ごはんを探しがてら散歩にでかけました。
少し歩くと点心専門店を見つけたので、入ってみることにしました。
店内に入ると、なぜか見覚えのあるキャラクターがお出迎えしてくれました。君たち、副業ですか…?
中国語や広東語に自信が無くても、メニューにチェックをしていくスタイルで点心をオーダーできるので安心です。これは香港だけでなく広州でも見かけたスタイルですね。
そんなわけで深圳に続いてチャーシューまんと腸粉、そしてワンタン麺をオーダーしました。飲み物は奶茶(ナイチャー:ミルクティーのこと)にしました。
天后廟へ行く
朝ごはんを食べ、ホテルへと戻る道中、天后廟(ティンハウびょう)があったので拝観してきました。「天后」とは航海の守り神である媽祖のことを指しているので、日本だと横浜中華街にある媽祖廟と同じ神様を祀っている廟ということになります。実は天后廟に行くのはここが初めてではなく、2014年にベトナム・ホーチミン市に行った際に現地の中華街・チョロンのそばの天后廟を訪問しています。
境内に入っていくと天后廟ではおなじみの渦巻き型の線香が並べられ、もくもくと煙を出していました。
建物の中に入ると、ご覧の通り媽祖の像が祀られていました。ところで、地図を見ながらよく考えてみると、テンプル・ストリート(廟街)はこの廟につながる道なので「廟」街なのですね。
荷物を預けに香港島へ
さて、天后廟を参拝した後はホテルに戻り、荷物をまとめました。いよいよ最終日ということで、もう日本に戻るまで必要ないと判断したものを大きいバックパックに先に詰めてしまい、小さいナップザックに身の回りのものを詰めました。エアポートエクスプレス(AEL)で空港に戻るつもりだったので、大きいバックパックはAEL香港駅に預けに行き、ナップザックだけで街をぶらぶらする作戦を立てました。
時間ギリギリにチェックアウトをしにフロントへ向かうと、フロントのお兄さんが産業用ロボットと見間違いそうなくらいの猛スピードで何組ものチェックアウト業務をこなしていました。その見事な手さばきに一通り感心した後は地下鉄で香港駅に向かい荷物を預けました。荷物を預けてからは香港島のビクトリア湾側をふらふらと歩き、すぐそばのスターフェリーのターミナルを目指しました。
そんなわけで、香港島から九龍半島へはスターフェリーで戻りました。いつ乗っても味わいのあるフェリーです。雨の日はちょっとつらいかもしれませんが…
深水埗でアクションカムを買う
スターフェリーで九龍半島側に戻ってからはまず最初に香港の電気街・深水埗へ行きました。
定番の黄金電脳商場や高登電脳中心を冷やかした後にはSJCAMのアクションカムを買いに、SJCAMの代理店が入る深之都ビルへ行きました。実は深圳で伊予柑さんに1万円を頂いたので、それを元手にSJCAMのアクションカムを分解用に買おうというわけです。
深之都ビルはさほど広くはないテナントビルといった趣で、スマホの修理や中古売買をする店舗、ドライブレコーダーなどを扱う店舗などが小間を借りて密集しながら営業していました。狭い通路をウロウロしながらも目的の店舗にたどり着き、SJ8 Proを購入することが出来ました。(しかしまだSJ8 Proは分解できていません。すみません…)
NOMEへ行く
深水埗での用事を済ませた後は地下鉄で尖沙咀方面へと戻り、旺角駅で途中下車しました。旺角で降りたのはこの”NOME”へ行くためです。スウェーデン色を全面に押し出した雑貨店ですが、実は中国発の日本風雑貨ブランド”MINISO”と同じように、中国資本の企業です。さらにこちらの”NOME”はMINISOの元幹部が運営していて、アイディアを盗まれたとMINISOと裁判沙汰になっているという話でした。MINISOの方は”O”の上にアクセント記号のないロゴで同様の店舗を展開しているとのことです。
そんな混迷のNOME、一度行ってみようじゃないかということで途中下車して冷やかしに行ったのでした。100円ショップよりは高価格ですが、数百円~千円程度の商品が多かったように見えました。ポップなカラーリングで商品自体は悪くなさそうという印象を受けましたが、旅行先で(それも預け荷物なしの!)わざわざ買うものか?と考えてしまい、結局何も買わずに出てきてしまいました。
スターフェリー再び
旺角でNOMEを冷やかしたりしているうちに午後2時になり、午後6時発の帰国便の時間も迫ってきたので尖沙咀へと戻り、旧香港水上警察署を眺め、スターフェリー乗り場前のアイス売りのかわいい車の写真を撮り(なんとアイスは我慢して…!)、スターフェリーへと乗り込みました。
今回乗ったスターフェリーは座席が木製で、座面に星が描いてあるデザインのものでした。きっとこれ以前にも乗っていたのではないかと思うのですが、このときまでは気がついていませんでした。ちなみに背もたれは進行方向に合わせて倒すことができます。
湾仔電脳城へ行く
さて、AELは九龍半島側からでも乗車できるにもかかわらず、わざわざ香港駅から乗ることにしたのは最後にこの湾仔電脳城へ行こうと決めていたからです。これまで香港の電気街としては深水埗や旺角・先達廣場を紹介してきましたが、香港島側の湾仔にも電気街ビルがあると判明したため、調査に行くことにしたのでした。
入り口からエスカレーターで1階2に行くとこんな雰囲気です。深水埗の電脳モールに比べると明るくきれいな雰囲気です。
また、旺角の先達廣場に比べると取り扱い品目がスマホ偏重ではなく、PCパーツ・サプライ、スマホやタブレットに怪しいガジェット、オーディオ用品店に果てはガチャガチャコーナーと、多様なお店が揃っている点が特徴的だと感じました。よく見ると一部のガチャガチャにはオクトパスの読み取り機らしきものが付いてますね…!
トラムで香港駅へ
いよいよ帰国便に乗る時間も迫ってきたということで、湾仔電脳城を出た後はAEL香港駅を目指して移動を始めました。地下鉄で行ってもいいのですが、ここはせっかくだからと香港のごちゃごちゃとした街並みを味わえるトラムの2階の最前列に乗り、香港島の空気を味わいながら香港駅へと向かいました。
香港駅で急いで預けた荷物を受け取り、AELに乗って空港へと向かいました。フライトまでは2時間を切って90分前というそこそこギリギリの時間に空港に到着しました。出国審査を済ませてお土産を選んでいたらまもなく搭乗という時間になってしまいましたが、朝ごはんを食べ過ぎたせいでお昼を食べていなかったこともあり、このタイミングでお腹が空いてきてしまい、スタバで急いでパンを購入して食べました。その後無事羽田へと到着し、東京の寒さ(そりゃ10月も後半なのに半袖でしたからね…)に驚きながら自宅へと帰ったのでした。
以上、2018年10月深圳・香港の旅でした。冒頭にも書きましたが、さまざまな理由により香港に長時間滞在した旅行はこれが最後となってしまいました。諸々が落ち着いたらまたゆっくりと香港に滞在し食べ歩き等々したいところです。次回は2018年11月の台北訪問記です。お楽しみに!