2018年10月のシベリア鉄道深圳香港に続いて、同年11月に台北へ行ったときの旅行記です。

台湾はこれまで訪問したことがなかったので、Maker Faire Taipeiの見学がてら行ってみようということでやや弾丸な旅程で行くことにしたのでした。今回は台北経験者の友人も乗ってくれたので2人で行きました。

早朝?深夜?タイガーエアで台北へ

今回はLCCのタイガーエア台湾を使って台北に行くことにしました。何より安い(往復でおよそ2万2000円)ですし、朝8時ごろに台北に到着、帰りも深夜に台北を出発する旅程になるため、同じくLCCの香港エクスプレスで香港に行くときと同様、弾丸気味の旅程でも現地滞在を長く取れる点が魅力的でした。今回は朝4時50分(!)という朝とも夜ともつかぬ時間に出発ということもあり、前日の終電間際に羽田空港へ行き、友人と合流しました。深夜で人が少ないこともあり、天井のイルミネーションの調整をやっているところにばったり遭遇しました。

チェックインを早々に済ませた後は出国し、制限エリアのカードラウンジでしばらく時間を潰して搭乗しました。ラウンジで軽く寝ていたとはいえ、眠い上になかつめつめの1シートピッチは今回のような4時間程度の近距離国際線が限界かな…という感想でした。

さて、そんなツメツメのシートでもなんとか寝ようと努力してみたものの、努力も虚しく睡眠不足の状態で台北は桃園空港に到着しました。ひとまずイミグレを通り朝ごはんとして中華まんを食べ、ニュー台湾ドルとSIMカードを入手しました。

MRTで台北市街へ

さて、桃園空港は東京でいうところの成田空港のように台北の中心地からは離れた桃園市にある空港です。ここから台北の市街地を目指すためにMRT2空港線に乗車しました。そこまで頻繁に台北市内のMRTも乗らないだろうとの友人のコメントもあり、今回は悠遊カード3は買わずに1回乗車のトークンを購入して乗車しました。

ホームは全面が覆われているタイプのホームドア付きで、香港や深圳の地下鉄のような雰囲気でした。

車内は小さめのクロスシートが左右に2-2の配置で並んでいました。荷物置き場がある点も含めていかにも空港路線という雰囲気でした。ちょっとおもしろかったのは窓際にスマホを無線充電できるミニテーブルが設置されていた点です。Qi対応というわけではないのか、備え付けの専用の無線受電装置から出ているType-C、Micro-B等のコネクタをスマホに取り付けて充電する仕組みになっていました。ちょっとしたことではありますが、旅行者へのおもてなし感があり好印象でした。

台北駅~中山駅周辺を歩く

MRTに乗って40分程度、9時半頃にMRT台北駅に到着しました。その後、荷物を預かってもらうべく、台北駅~中山駅間を通る中山地下街を歩いてホテルに一旦行き、バックパックを預けて必要なものだけを取り出しました。フロントの方が日本語がペラペラで拍子抜けしてしまいました。上の写真は多分台北へ行かれた方にはおなじみ、地下街の中の謎のオブジェです。

その後新光三越・中山店の前を通ったところ、セーラームーンのポップアップストアの広告が出ていました。台湾でも人気なんだなあと感心してしまいました。

ホテルに荷物を置いて一段落したところで、一旦休憩ということでファミマに立ち寄りました。おりゃれなりんごジュースが売っていたので買ってみました。ボトルのジュースを気軽に買えるのはいいですね。

台北101へ行く

一休みしたところでいよいよ台北観光へ出発、ということで再び1回乗車用のトークンを買い、台北101へと向かいました。

中山駅からMRT淡水信義線に乗り、そのものズバリの台北101/世貿駅で降りればすぐに台北101に到着です。上の写真は台北101のショッピングフロアで見かけるマスコットキャラのダンパーベイビー君です。ダンパーベイビーは台北101に採用されている振り子式の制振機構をモチーフにしたキャラクターだそうです。顔は”101″になっています。台北101駅を出た時点で雨が降っており、あまり眺めも期待できそうにないし…ということで、この時は展望台へは行かず、ショッピングフロアをウロウロしていました。

台北101の中を一通りうろうろしたところで、ちょっと早いですがお昼ごはんにしました。ミーハーもミーハー、台北通の人には色々突っ込まれてしまいそうですが鼎泰豊へ行きました。ご覧の通り、行列になっていましたが2人ということもありそこまで待たずに入ることができました。

店内に入ると、キッチンの一部がガラス越しに見学できるようなスペースも用意されていました。工場見学感があっていいですね…!

昼前でしたがまあ旅行中だし、ということで、台湾ビールをオーダーしました。初の台湾ビールです。軽めでおいしいビールですね!

その後小籠包色々とサイドメニューを味わい、お店を出ました。小籠包は言わずもがな、空芯菜炒めってどうしてシンプルなのにおいしいんですかね…

再びショッピングフロアをうろうろした後、雲海に消える台北101を撮影して再びMRTで中山駅へと戻りました。雲海に向かってそびえ立つというシチュエーションと台北101のフォルムは相性がいいのではないかと思いました。展望台に行くのであれば晴れていたほうがいいのでしょうけど…

寧夏夜市へ行く

台北101から戻っててきてすこしうろうろした頃にはチェックイン開始時間を過ぎていたので、ホテルに戻りチェックインすることにしました。私も友人も深夜便でぐったりしていたため、一旦お昼寝タイムとなりました。写真はホテルのエレベーターに貼ってあった注意書きです。なかなかいい味わいです。

お昼寝タイムを終えるとすっかり暗くなっていましたので晩ごはんということで、寧夏夜市に繰り出しました。定番の臭豆腐の匂いにたじろぎながらもまずは夜市を散策です。

夜市をフラフラしていると台湾名物・魯肉飯のチェーン店4、鬍鬚張魯肉飯を発見しました。執筆時に知ったのですが、どうやらここが本店のようですね。

屋台での食べ歩きもしたかったので魯肉飯(小)と野菜炒めをオーダー。本場の魯肉飯、おいしかったです!

その後屋台で炒めビーフンも食べました。こちらもおいしかったです!ちなみに寧夏夜市をぶらぶらしていたら、日本からのMaker Faire Taipei出展組にも遭遇しました。Maker Faire Taipei出展組とはこの後行った台北ハッカースペースで合流しました。

台北ハッカースペースにお邪魔する

寧夏夜市をぶらぶらした後は、ニコ技深圳観察会/コミュニティでおなじみの高須さんのお誘いで台北ハッカースペースにお邪魔しました。この通り、たくさんの3Dプリンターがならんでいたり、黒板があったりと、雑居ビルの中の秘密基地という感じでとても面白かったです。バルコニーでは野菜(だったかな?)の栽培もされていました。

一通りぐるっと見学させていただいたあとは翌日のMaker Faire Taipeiでの展示物など、制作物を囲んで飲み会でした。しばらく歓談した後、ホテルに戻って就寝しました。お昼寝タイムだけでは疲れが取りきれていなかったのか、昼寝したばかりでもぐっすりでした。結局着いてから寝てしまうようでは現地での行動時間を長く取れるという深夜便の利点が削がれてしまいますね…難しいところです。

豆漿で朝食を

さて、2日目はMaker Faire Taipeiに向かいがてら朝ごはんとして、挑戦してみたかった「豆漿(ドウジャン)」を食べに行きました。豆漿は要するに豆乳ベースのスープのようなものです。永和豆漿大王は台北の各所で見かけますが、このお店はMaker Faire Taipei会場の華山1914文創園區そばの店舗です。

指差しと適当な中国語で鹹豆漿(塩味系の豆漿)と卵焼き、油条(揚げパン)をオーダーして食べました。豆乳スープ、と考えるとあっさりすぎてごはん感がないのではないかと思っていたのですが、意外とスープ自体もしっかりとした味付けがありました。そこに油条を漬けて食べると油条がスープを吸う上にもともとの油条の油っぽさがまたコクを増す感じでおいしく、個人的にはかなり気に入ってしまいました。

Maker Faire Taipeiへ

さて、豆漿で朝ごはんを済ませた後はいよいよMaker Faire Taipeiを見学です。Maker Faire Taipeiの会場である華山1914文創園區は古い工場をリノベーションした建物とその一帯を整備した施設ということで、レトロな雰囲気が漂っていました。

上の球体はMaker Faire Tokyoでも有名な一瀬さんのomicroです。ロボットボールで、一瀬さんのコントロールに合わせて自走してくれます。

こちらは同じく屋外展示。メントスコーラを火山の噴火に見立てたショーです。思いの外こじんまりしていたという記憶があります…笑

こちらは前日に台北ハッカースペースで紹介してもらっていたレースゲームの展示です。アクセル・ブレーキは木工+キーボード、ハンドルは棒の先に置いてあるマウスで移動量を計測するという仕掛けになっていました。なかなかの工夫です。

その他、巨大UFOキャッチャーの展示など、大物展示も充実していました。

屋内会場はこんな雰囲気です。工場を改装した展示棟ということで比較的広々しています。規模もMaker Faire Tokyoほどではないですが、大きい部類に入ると思います。

こちらは日本からの出展、ニコニコ技術部ブースです。真ん中のランプは五味さんのCATLampです。猫がランプを支えているデザインのかわいいランプです。

その他にもロボットドラゴンボート競争など、イベントも盛り沢山でした。

Maker Faire Taipeiに使われているエリア以外の園内もこんな感じで、インダストリアルな感じのおしゃれな建物がいくつも並んでいました。1枚目の窓があるお店は木工品とオルゴールのお店でした。その他にも映画館があったりと、クリエイターの集う公園、という雰囲気なのでなかなかMaker Faireをするには理想的な公園だと思います。

台北の電気街を調査する

さて、Maker Faire Taipei会場のすぐそばの八徳路周辺は台北の電気街として有名なエリアです。ご覧の通り、PC・事務機器メーカーのロゴを掲げたお店がずらっと並んでいます。というわけでMaker Faire Taipei見学後は毎度お馴染み、電気街調査に繰り出すことにしました。

今華電子

というわけでまずは日本からのMaker Faire Taipei参加者にも有名な電子部品店・今華電子からです。写真の通り、テスターなどの測定器・工具から線材・端子類、スイッチなどもあればIC、トランジスタなどの半導体までオールマイティーにそろえているという印象でした。1階と2階の2フロア構成で、手にとって商品を見ることが出来たり、端子やスイッチなどの大物部品は自分でバットにピックアップするあたりは秋葉原の千石電商やマルツパーツ館等と似ています。

光華国際電子廣場

お次はすぐそばの光華国際電子廣場です。こちらは地下1階と2階のPCパーツショップや電子部品店が並んでいる電脳・電子地下街といった趣です。ちなみに1枚目の写真の看板にある”3C”は”Computer/Communication(スマホなど通信機器)/Consumer electronics(家電)”の略だそうです。「三種の神器」みたいな略語というわけですね。こちらの電子パーツ店も今華電子と同様、セルフサービスで部品をピックアップするお店でした。セルフサービス方式のお店がある電気街は意外と少ないので、ちょっと驚きでした。

光華数位新天地

お次はお隣、光華数位新天地です。ちなみに「数位(數位)」は「デジタル」という意味です。こちらは地上4階まである電気街ビルとなっています。

1階はPCメーカーごとのショーケースのような感じの展示コーナーとフードコートになっています。2階、3階は1階と違い、小間に分けられていてそれぞれ別のテナントのお店が入っているという感じでした。取り扱い品目はPC本体やPCパーツが中心ですが、無線機やその他ホビー関連のものを取り扱うお店もありました。4階は最上階でアクセスが悪いせいなのか、販売店というよりはサービスセンターのようなお店が多い印象でした。

三創生活

光華数位新天地の次はそのさらにお隣、「三創生活」です。こちらは光華数位新天地に比べるとカジュアルな雰囲気のお店が多数入居していました。スマートフォンを含めガジェットの販売が中心という雰囲気のビルではありますが、電気街ビルというよりはデパートというほうが雰囲気は近いかもしれません。

各フロアは小さい店舗が並んでいるという雰囲気ではなく、大きめのテナントがいくつか並んでいるという雰囲気でした。1階は中央が広いイベントスペースを兼ねた空間となっていて、それを囲むようにスマートフォンメーカーのショップや通信キャリア(台湾大哥大等)のお店が入居していているという形態になっていました。2階より上は中央エリアも含めて様々なテナントが入居していました。デジタルガジェットが中心ではありますが、ガンプラ専門店など、アニメ・ゲームに関する専門店も入居していて、いわゆるオタクカルチャーの前線基地としての役割も担っているような雰囲気がありました。

砂の高低をKinect(だったかな…)で認識してプロジェクションマッピングする危機や、3Dプリンターが展示されていたりと、おしゃれな雰囲気ではありますが、テクノロジーが建物のコンセプトの中心に据えられているのは間違いなさそうでした。

ご覧の通り、Xiaomiのショップもあります。一緒に行った友人はここでボディバッグを買っていました。

一通り見たところでお昼の時間ということで、地下のフードコートへ行きました。メニューのビジュアルにつられてガッツリ排骨飯を食べました。実物も文句なしのボリュームと味でした。そして飲み物は動いているところ見たさで全自動ココナッツジュースマシンでココナッツジュースを買って飲みました。別に特段味がいいというわけではないと思うんですけどね…(ハノイでインターンしていた頃何回か飲んだことがあります。)

中正紀念堂へ行く

八徳路周辺の電気街を一通り満喫した後は、普通の台北観光ということで中正紀念堂へ行きました。上の写真は敷地内にある国家戯劇院です。

中正紀念堂は中華民国の初代総統である蒋介石(蒋中正)を記念する施設です。入り口の門から堂々たる構えです。ちなみに「自由廣場」という文字が掲げられていますが、これは2007年に架け替えられたもので、それまでは「大中至正」という文字が掲げられていたそうです。

門をくぐってまっすぐ進んでいった先に中正紀念堂の建物があります。この階段がなかなか長いのでした…

入ると中には蒋介石の座像が鎮座しており、後ろには「倫理・民主・科学」の文字が掲げられています。また天井には中華民国の国章である青天白日が描かれています。

一通り見学して戻る際に、階段の上から写真を撮ってみました。いかに広い施設か分かるかと思います。

龍山寺でおみくじ

中正紀念堂を出た後は地下鉄に乗り龍山寺へ向かいました。写真は道中、地下鉄の駅の通路で見かけたトモズとセブンイレブンです。細かいところを見なければ日本の地下鉄駅と言われても違和感ないですね…

龍山寺の入り口の門には電光掲示板が付いていました。ちょっと新鮮でした。

龍山寺では台湾式のおみくじを引きました。様々なWebサイトに書いてあるのでご存じの方も多いと思いますが、台湾式のおみくじではおみくじを引く前に、自分の素性と願い事・相談事を唱えた上で半月型の木片を2つ投げるというプロセスがあります。投げた木片が裏と表になっていたら神様からおみくじを引く許可が得られたということになり、おみくじを引くことができる、というシステムです。私は幸いにも1回で裏と表のペアを出すことができ、おみくじを引くことが出来ました。

士林夜市で晩ごはん

龍山寺から戻り、ホテルで一旦休憩した後は、再び地下鉄に乗って台北観光の定番、士林夜市へ行きました。屋台の食べ物って実際の味よりも更においしそうに見えますよね…

子供向けのゲームの屋台も出ていました。風船をダーツで割るゲームでしょうか。

とりあえずカットメロンを食べながらウロウロ歩き回ることにしました。

士林夜市には完全屋外の屋台以外にも、この写真のように屋根があって雨の日等でも歩き回れるスペースや、写真右上の看板にあるように地下フードコートもあります。

地下のフードコートへ入ると所狭しと並んだ海鮮・練り物などの食材の数々。このガヤガヤ感がたまりません。

というわけで今回は適当にお店に入って着席して台湾式牡蠣オムレツ「蚵仔煎(オアチェン)」と牛肉麺をオーダー。牡蠣オムレツはタイのホイトートが大好きなのですが、こちらの野菜が入った蚵仔煎も大変おいしかったです。

食後の台湾かき氷

士林夜市から戻ってきてからは食後のデザートということで台湾かき氷のお店に行きました。私はマンゴーかき氷を、友人はいちごかき氷をオーダーしました。マンゴーの果肉やアイスだけでなく、氷の部分も練乳かき氷なので甘くておいしかったです。

その後ホテルに戻る道中で日本海庄やとモスバーガーを発見しました。日本人出張者も多いエリアと聞いていたので納得感はありますが、日本との結びつきの強さを感じる光景でした。

ホテルに着いてからは予め買っておいた台湾ビールで一杯してから就寝しました。

最終日は港式飲茶

さて、ついに最終日です。少しゆっくり起きてから、ホテルの周りで朝ごはんを食べようとぶらぶらしていたところ、香港式飲茶レストランを発見しました。台湾なのに?というのはさておき、飲茶もいいかと思い、入ってみることにしました。香港式の麺料理や点心など、朝からけっこうガッツリ食べてしまいました。

大混雑の行天宮

さて、最終日最初の観光スポットは龍山寺と並ぶ台北のお参りスポットである行天宮です。

敷地に入って最初の門のところまではすんなりと行けたのですが、そこから先はびっくりするほどの大混雑でした。説法か何かのタイミングだったようです。そのため一旦退却して、次の迪化街へと向かいました。

西門町から戻ってきた後に再訪したところ、写真のような日本庭園風の池を発見しました。立派な鯉です。

また、地下鉄の行天宮駅の入り口のところにはこのようなそろばんを模したオブジェが飾ってありました。行天宮が祀る関羽が商売の神様だからでしょうか?

迪化街を歩く

行天宮の大混雑をみて方向転換した後は迪化街の街並みを眺めに来ました。迪化街は古い町並みの残る、乾物や漢方薬などの問屋街です。

ご覧の通り、レンガ造りのおしゃれなアーケードを備えた建物など、歴史を感じる建物が並んでいて、1階部分が店舗になっています。

中華食材や漢方薬の不思議な香りが漂う空間でした。ちょっとなにか買ってみたい、という気もしましたが、食材系は検疫もあるし、買って帰っても活用できる自信がないので眺めるだけにしたのでした。

総統府の写真を撮る

最終日は行った場所の近くのスポットを順にまわるというよりは行っていないところを埋めていくような動きになってきました。と、いうわけで、迪化街の次は総統府の写真を撮りに行きました。この時は時間の都合もあり、写真を撮りに行っただけで内部の見学ツアーには参加しませんでしたが、翌2019年の訪問時には見学ツアーにも参加することができました。

総統府の庁舎の設計は東京駅の設計で有名な辰野金吾の弟子である長野宇平治の手によるものです。そう言われて見てみるとたしかに東京駅と似た雰囲気です。ヤシの木が前面を固めているのがちょっとした異国情緒のアクセントになっているという感じでした。

香港に続いてここでも信号機をパチリと撮ってみました。こちらの信号のほうが人のポーズがちょっとかわいい感じです。

ちなみに総統府のそばにはこのような撮影スポットへの案内看板が設置されていました。親切設計ですね!

西門町へ向かう

総統府周辺の写真を撮った頃にはちょうどお昼の時間帯になっていたので、繁華街である西門町方面に歩きながらお昼ごはんを探すことにしました。そんなわけで途中にあったデパートのレストランフロアを覗いたところ、さぼてんと大戸屋を発見しました。さすがに日本に帰ってから食べればよかろう…ということで、スタバ5で休憩した後再び歩き始めました。すると今度は洋服の青山を発見しました。海外なのに海外に来た感じがしないのはちょっと独特ですね。

西門町を覗いてみる

そんなわけで総統府からえっちらおっちらと歩いて西門町まで来ました。しかし今ひとつ入るごはん屋さんを決めかねてしまい、日本統治時代の建物である西門紅楼と歩行者天国を軽くブラブラするだけになってしまいました。

歩行者天国をブラブラしている間に調べたところ、近くに台北天后宮があることが分かり、そちらへ行ってみることにしました。

天后宮は海の女神である媽祖を祀っている場所(媽祖廟)になります。これまでには香港ベトナム・ホーチミン市にも訪問したことがあります。ちなみに台北天后宮は弘法大師も祀っているとのことです。

天井からぶら下げられる提灯やお供えのろうそくが幻想的な雰囲気を醸し出していました。ここには過去に行ったことのある媽祖廟にあった渦巻き型の線香はありませんでした。同じ媽祖廟でも文化が色々あるのですね。

松江自助火鍋へ行く

そんなこんなでお昼ごはんを逃し、西門町から台北駅周辺に戻ってきてバラマキ系のお土産を買ったりしている間に夕方になってしまったので、そこそこ早めでしたが晩ごはんを食べに行きました。台湾滞在最後の晩ごはんはハッカースペースにも案内してくれた高須さんおすすめの松江自助火鍋にしました。

この松江自助火鍋、名前に「自助」と入っている通り、最初の油をしいて具材を入れ、だしを取るプロセスはお願いすると店員さんにやってもらえますが、基本的にセルフサービスで、具材をお店の巨大な冷蔵庫の中から取ってきて自分で調理するスタイルのお店です。地元の人気店でもあるらしく、我々が滞在している間は常に混雑していました。火鍋というと四川火鍋のような辛いスープに具材を沈めるスタイルのものを思い浮かべる人も多いかと思いますが、こちらの火鍋は写真のように具材のスルメイカ等を使ってだしを取るスタイルなので、スープ自体は全く辛くありません。(あまり汁っぽくもなかったりします。)食べる時は写真左上に写っているような小さい茶碗に入れたタレを付けて食べます。このタレですが、こちらも調味料スタンドにあるたくさんの調味料をセルフで調合し、お好みの味付けのタレを作ることができるというシステムになっています。辛くしたり甘くしたり、にんにくやパクチーもあるので自由自在な味わいを楽しむことが出来ます。

そして鍋とくればビールです!ビールも自分で冷蔵庫から取ってくるセルフサービススタイルです。お値段は安く、味も良くて大満足でした。

台北地下街にも電子部品店

自助火鍋を出た後は台北駅周辺に戻り、お土産の類を探していました。台北地下街をブラブラしていると、地下街にも電子部品店があることに気が付きました。このお店は「台湾金電子」という名前で、ここ台北地下街と新竹市の2箇所に店舗があるようです。外のショーケースにはキット系のものが置いてありましたが、店内は個別の電子部品も陳列されていました。普通の地下街にまで電子部品店があるなんて素敵な街です。

その他にも、お茶屋さんの隣にアニメショップが並んでいたりと、なかなかマニアックな世界が展開されていました。

違う空港へ連れて行かれる

台北地下街で買い物をした後、バラマキ系のお土産を買うべくしばらくウロウロと地下鉄も使いつつ歩き回っていました。一通り買い物をしたところで空港行きのMRTに乗るべく台北駅へ戻ろうとしたのですが、時間も迫っていたこともありタクシーを捕まえて台北駅を目指しました。しかし、タクシーの運転手さんとのコミュニケーションがうまく行かず、最初は台北市内にある松山空港に連れて行かれてしまいました。慌てて空港じゃなくて台北駅!と説明し直し、無事に台北駅に連れて行ってもらうことができました。MRTで桃園空港へたどりつき、チェックインも無事済ませ、眠たい目をこすりながら0時過ぎ台北発・朝4時(!)羽田着のフライトに搭乗したのでした。

機内では案の定中途半端にしか寝られず、羽田の制限エリアを出たところのカフェで口をパクパクさせながら始発の電車が来るのを友人と待ったのでした。台北は近すぎて夜行便での弾丸旅程だと私には厳しいということがよく分かりました…6

台湾で買った飲み物いろいろ

さて、この台湾旅行で面白いと感じたポイントの一つとしてコンビニの飲み物の豊富さが挙げられます。ファミリーマートやセブンイレブンなど、日本でもよく見かけるコンビニチェーンが進出していて、あまり違和感なくコンビニでの買い物をすることが出来ましたが、上の写真のようにファミリーマートが独自ブランドでおしゃれなお茶を販売していたのがとても印象的でした。パッケージもさることながら、茶葉がボトル内に入っている本格派のお茶でした。この旅行記の最後にいくつか台湾で買った飲み物を紹介したいと思います。

ファミリーマートの台湾茶シリーズは何種類かあるのですが、個人的にはこの青茶がお気に入りでした。すっきりしていて飲みやすく、上品な香りがする一品です。日本でもぜひ売って欲しいところですが、流通のあれこれを考えると難しいかもしれませんね…

こちらは同じくファミリーマートのはちみつレモンウォーターです。味はよくあるはちみつレモン味でしたが、パッケージがなかなかかわいいデザインでした。

こちらは鉄観音ミルクティーです。日本でミルクティーといえば紅茶のイメージが強いのでちょっと意外でした。鉄観音をミルクティーに使うのは日本人からするとちょっと贅沢なように感じてしまいます。

最後にこちらは中正紀念堂の自動販売機7で買ったレモンティーです。「進口の爆汁檸檬入り」、なんとなく言いたいことは分かる気がします。飲んでみたところ非常に甘いレモンティーでした。自動販売機でキンキンに冷えていたのに相当甘かったので、かなり砂糖が入っているのではないかと思います。ファミリーマートの台湾茶シリーズのような、甘くないお茶もある一方で東南アジア等でよく見かける甘いお茶もあるというあたりが、中華文化と南国文化のミックス感があり面白いと感じました。

 

以上、2018年11月の台北旅行記でした。これでついに2018年の旅行記を書き終えることができました。次回は2019年1月のシンガポール旅行記の予定です。お楽しみに!

  1. 私が太っているのもあるとはいえ…
  2. Mass Rapid Transit:台北における地下鉄等の総称
  3. 台湾版交通系ICカード。
  4. 日本だと石川県に2店舗だけあります!
  5. スタバも日本で行けばいいじゃん!というのはさておき…
  6. 翌年はJALの常識的な時間の便で行きました!
  7. 自動販売機本体は日本のものを輸入したような感じでした
公開日:2020/10/26