2024年のゴールデンウィークに行ったアジア周遊旅行から帰ってきて2週間後、SFC修行を兼ねて行ったシンガポール旅行記です。ここからしばらくはSFC修行のためにひたすら東南アジアに飛んでいたのでした。

SFC修行を始める

さて、今回は旅行記に入る前に「SFC修行」について説明しておきたいと思います。ここでいう”SFC”というのはスーパーファミコンでも湘南藤沢キャンパスでもなく、スーパーフライヤーズカードの略です。スーパーフライヤーズカードというのは航空会社のANAの提携会社が発行するクレジットカードの一種で、このカードを持っていると航空連合のスターアライアンスのゴールドステータスを得ることができます。ゴールドステータスを持っているとスターアライアンス加盟航空会社のフライトに乗るときにビジネスクラスラウンジに入れるといったメリットがあります。このスーパーフライヤーズカードには加入資格があり、ざっくり言えば1月1日からの1年間の間に一定の基準を満たすようにANAまたは提携航空会社のフライトに乗ることが必要です。ただ、この資格を満たすのは最初の一度だけでよく、翌年以降は年会費を払ってスーパーフライヤーズカードを維持し続ける限りスターアライアンスのゴールドを得ることができます。この加入資格を満たすためにひたすら飛行機に乗ることを修行に例えたのが「SFC修行」というわけです。

JALにも同様のJALグローバルクラブ(JGC)という制度があり、私はこちらの加入資格は2019年に得ています。ただ、JALグローバルクラブは2024年に加入資格の判定基準を変えて、1年間で加入資格を得るのは難しくなるような制度に変わってしまいました。1

JALグローバルクラブに加入していることもあり、SFC修行はしなくていいかな…と思っていたのですが、上記のJGCの制度変更と、香港のキャセイパシフィックがJALと同じ航空連合であるワンワールドを離脱してANAと同じスターアライアンスに加盟するという噂が流れたりしたこともあって、SFCも制度変更するかもしれないし、香港に行ったときにキャセイパシフィックのラウンジが使えないのはちょっと悲しいな…と思い、やっぱり5月からSFC修行を始めようと航空券をポチポチと取り始めたのでした。

JGC修行もSFC修行も、効率よく加入資格判定のためのポイントをためるコツというものが広く知られています。そのようなコツの1つに東南アジア線、特にシンガポールやマレーシア路線が本数も多く安めのチケットが出やすいため狙い目である、というものがあります。そんなわけでまずはシンガポールとマレーシアを軸にしつつ、その2か国ばかり行っても面白くないので東南アジアを中心の他のところも行きつつ修行をしようと考えていました。

が、しかし、世の中なにがどうなるか分からないもので、マレーシア行きの2往復分のフライトを予約してしばらくした4月の末、カナダに赴任する話が舞い込んできました。もうすでに2往復分チケットを買ってしまっている(それも1往復はビジネスクラス!)以上、中途半端に修行をやめるというわけにもいきません。赴任の開始日は9月の頭の見込みだったので、引っ越しのあれこれも考えたらもうこれは短期決戦で7月ごろまでには修行を終えるしかあるまい!と腹を決め、ひたすらシンガポールとマレーシアに弾丸旅行する計画を立てることにしたのでした。結果的には途中で1度インドネシアも行きましたが、以下の表のように東京と東南アジアを5往復することで6月中に修行を達成することができたのでした。

回数 場所
1回目 羽田→クアラルンプール(KL)(乗り継ぎ)→シンガポール→KL(乗り継ぎ)→羽田
2回目 羽田→KL→羽田
3回目 羽田→ジャカルタ(乗り継ぎ)→ジョグジャカルタ→ジャカルタ(日中滞在)→羽田
4回目 羽田→KL(滞在)→シンガポール(滞在)→KL(乗り継ぎ)→羽田
5回目 羽田→KL→羽田

SFC修行を本当に修行のごとくされる方は乗ってきた便の折り返し便で東京に戻ったりすると聞きますが、私はそれはさすがにもったいなさすぎるのでやらないのがポリシーです。とはいえ、短期決戦で済ませるために大半が現地泊は1泊のみ(4回目のみ2泊)というなかなかワイルドな2旅程となったのでした。

シンガポールへ向かう

さて、そんなわけで金曜日の夜の羽田空港で修行のスタートを切りました。今回はマレーシア経由シンガポール行きのチケットなのでまずは羽田からクアラルンプールに向かいます。

2022年に一瞬だけ、プライオリティパスで成田空港のANAラウンジに入ることができた時期があり、その時に一度ANAラウンジには入ったことがあります。ただ、当時はまだコロナ禍の関係でサービスがかなり制限されていました。今回はプレミアムエコノミークラスに乗るため、SFCなどの会員ステータスがなくともANAラウンジに入ることができたのでした。ビールとカレーはJALのラウンジにもありますが、とんこつラーメンがあるのはANAラウンジの特色ですね。

ラウンジでカレーととんこつラーメンを食べた後はいよいよマレーシアへの移動です。深夜23時30分発で7時間半の所要時間なので、いい感じに寝ることができるいいフライト…のはずだったのですが、今一つ寝られず、結局機内では「古畑任三郎」と「ゴジラ-1.0」を見ていたのでした。その後、中途半端に寝てみたりもしたところでゴールデンウィークの訪問時から2週間ぶりのクアラルンプール国際空港に到着です。比較的短時間でシンガポール行きに乗り継ぐ必要があったので、飛行機から降りてメインの通路に出たところで係員さんが待っていました。他の乗客と一緒にぞろぞろと係員さんに付いていってシンガポール行きの搭乗ゲートへと移動しました。

その後は1時間ちょっとのフライトでシンガポール・チャンギ国際空港に到着です。クアラルンプール国際空港も比較的新しいこともあって結構おしゃれな空港だと思うのですが、さすがはシンガポールの空の玄関口、空港とは思えない気合の入り方ですね。ショッピングモールとか、カジノリゾートと言われてもわからないような気がします。

預け入れ荷物の受け取りエリアには床を清掃するロボットがいました。充電中のようですが、充電ドックとの位置合わせにマーカーを使っているようです。ここまで堂々とマーカーが出ていると、おおっと思って写真を撮りたくなってしまいます。QRコードだったら今や何とも思わないのですけどね。

こちらも同じく預け入れ荷物の受け取りエリアですが、私の乗ってきたクアラルンプールからのフライト(上側)のほかにもう一つ便名が表示されています。え、高知!?とびっくりしたのですが、調べてみるとインドのケララ州にあるコチという都市からのフライトなのでした。漢字で同名の松山(愛媛)/松山(台北)と並び、ちょっとびっくりする地名の偶然の一致だったのでした。

JEWELを覗く

シンガポールに着くころには羽田を出てから10時間以上経っていました。できればシャワーを借りたいなあと思い、調べてみるとチャンギ国際空港の中観光施設である”JEWEL”の中にプライオリティパスで到着時にも使えるラウンジがあるという情報を見かけました。未訪問でもあったので、見学がてらJEWELに行ってみることにしました。

常夏のシンガポールなので、空港の各ターミナルから外に出ずにJEWELにアクセスできるように通路があったりします。しかし、通路があっても日差しが暑いし敷地が広いので結構歩かされたりと、ちょっとヘロヘロになってしまったのでした。

しばらく歩くとJEWELに到着です。JEWELはこちらの屋内庭園で有名なのでした。おお、これは確かになかなかの見応え…と唸ってしまいました。が、この時の目的はこちらではなくラウンジのシャワーだったので、じっくり見学はせず早々にラウンジへと向かったのでした。

ラウンジに行ってみるとシャワーは予約で埋まっていて使えるようになるまで少し待つということだったので、その間にラクサと飲み物をいただいていました。ビールは1杯無料だったのでCiao-Ciaoというシンガポールのクラフトビールをチョイスしました。自由に取ることのできるソフトドリンクには東南アジアではおなじみのポッカのウーロン茶が置いてありました。ウーロン茶って結構各社で味が違う気がするのですが、このポッカのウーロン茶は結構私の好みに合っていたりします。

電気街調査へ

ラウンジでシャワーを浴びた後はGrabタクシーでホテルに移動し、スーツケースを預けました。その後はお約束の電気街調査ということでMRT(都市鉄道)・ロチョー駅とジャランベサール駅の間のエリアにやってきました。

まずはここに2つある電気街ビルのうち、シムリムスクエアから見ていくことにしました。こちらは2022年の訪問時に様子がコロナ禍以前とかなり変わってしまっているのを見ていたので、現状が気になっていたのでした。

中に入ってみると、1階中央部のガジェット売り場や2階~4階のエリアは以前と変わらずガジェット関連製品やPCなどを販売するお店が多く並んでいました。

一方で、1階部分には健康食品の販売店もできていて、やはり電気街成分が薄れつつあるという状況は変わっていないようです。

一方、健康食品販売店の隣にはaiwaのロゴを掲げた販売店ができていました。aiwaは一度終息した家電のブランドですが、最近は以前2019年などに深圳で訪問させていただいたJENESISの藤岡社長率いるアイワマーケティングジャパンがライセンスを取得したうえでaiwaブランドの商品を投入しています。このお店はその流れに沿ったリセラーなのか、それ以前のブランドライセンスによる製品のリセラーだったのかはちょっと分かりませんでした。このタイミングではまだアイワマーケティングジャパンのAV機器はリリース前だったので、後者のような気はします。

ちなみに最上階の6階も訪問しましたが、2022年の訪問の時と同じく、いわゆるKTVがかなりのエリアを占めていました。シムリムスクエアの中でビールの樽を見る日が来るとは思わなかったですね…

その他にも6階には教育関係のエージェントのオフィスも入っていました。とにかくこのエリアは公共交通機関でのアクセスがいいので、たしかにこういう業種にとっても魅力的な立地かもしれません。

一方で古いMacを飾っているお店は健在でちょっぴり安心しました。

5階の吹き抜けに面したエリアのPC関連ショップはかなりの数のお店がシャッターを閉めていました。しかし、Googleマップで検索するとこれらの店は閉業しているわけではなさそうでした。いったいどういう状況なのでしょうか…?

そして次に向かったのはお隣のシムリムタワーです。余談ですが、細長く伸びている上部(ここがタワー部なのでしょうか?)はオフィス棟だそうです。

こちらの「水果(中国語で果物の意味)」という看板を見て、ついにシムリムタワーも電気と関係のないお店が…と思ったのですが、近づいてみると電飾のサンプルとして飾ってあっただけで、灯具を売るお店でした。

以前からある電子部品店や工具店などは変わらず元気に営業していました。

ちょっと面白かったのはいつの間にか電子部品を売るお店ではなく、電子回路などの設計を請け負う会社のオフィスが入っていたことです。シムリムタワーは部品商社のオフィス兼倉庫のような場所もあるので、こういう業種が入居していてもたしかにおかしくない気はしますね。上層階のオフィス棟に入るべき、というような気もしますが…

その他、インドのビザなどを代行する業者のオフィスが入居しているのも発見しました。シムリムスクエアほどではないですが、ここも電気関係以外の業種に少しずつ門戸を開き始めているのかもしれません。

電気街としては衰退する一方かと思えば、新しいお店ができているのも発見しました。ArduinoやRaspberry Piなども扱うこちらのお店は2022年の6月にオープンしたお店でした。前回2022年11月の訪問時は見逃していたようです。

一通りお店を見て回った後はシムリムタワーの前に設置してあったIJOOZの自販機でオレンジジュースを買って一休みです。この会社のものも含め、日本でもその場でオレンジを絞ってくれるタイプのオレンジジュース自販機を見かけるようになりましたね。

ジュースの自販機から見える、通りの向こうの街並みはちょっと古めかしい雰囲気があります。シンガポールでショップハウス3が並ぶエリアというとカトン地区が有名ですが、このエリアにもかなりのショップハウスが残っています。ゴールデンウィークのペナン旅行記でも書きましたが、この辺の街並みはペナンのショップハウスが並ぶエリアと雰囲気が似ています。

不思議なテーマパーク・ハウパーヴィラ

電気街調査を終えた後は、これまで行ったことのなかったシンガポールの観光スポットに行こうということで、こちらのハウパーヴィラへと行きました。電気街からはそれなりに遠いのですが、MRTにそのものずばりのハウパーヴィラ駅という駅があるので時間はかかる4ものの比較的行くのは簡単でした。

電車に乗ってきたとはいえ、ここから先ハウパーヴィラは基本的には屋外の施設ということもあり、入り口のところの自販機で飲み物を買うことにしました。ここでもポッカブランドです。薄味のスポーツドリンクでしたが、ポッカですし日本っぽさを出すために「イオン強化飲料」と日本語で書いているのでしょうか。日本では見たことのない商品でしたが…

看板の漢字表記やここまでの写真から分かるように、ここハウパーヴィラは虎と豹を飼育している動物園…というわけではなく、東アジアや東南アジアで幅広く愛用されている塗り薬、タイガーバームの実質的な創業者、胡文虎(ブン・ハウ)・文豹(ブン・パー)兄弟が設立したテーマパークです。タイガーバームの「タイガー」もこの文「虎」から取られています。彼らはイギリス領時代のヤンゴンで薬局を開いていた中国からの移民の子として生まれ、父から教わった軟膏の製法を改良しタイガーバームを開発したといわれています。その後本社をシンガポールに移し、香港(すでに閉鎖)、中国大陸(福建省に現存)、そしてこちらのシンガポールに宣伝を兼ねた庭園を開設した、というのがこのハウパーヴィラの成り立ちになります。

そんなわけで豹や虎をモチーフにした装飾もちらほら見かけるのですが、全体としては中国の仏教や道教などの説話などをテーマにした装飾や像などが多く並んでいるテーマパークです。2014年に訪問したホーチミンシティのスイティエン公園をやや思い起こさせるテイストでした。

こちらの像は下部の説明に「皆大歓喜」と書いてあります。お経の終わりの方でよく使われる表現だそうですが、まあなんというか像もおめでたい感じがしていいですね。

一方、道教や仏教には全く関係のなさそうな像も置いてありました。どちらもタイガーバーム関連製品とともに飾られていますが、この不思議な雰囲気で果たして宣伝になるのでしょうか…?

お昼ご飯を求めて

ハウパーヴィラの不思議な世界を体験した後はシンガポールの中心部に再び戻ってきてお昼ご飯を探しに行くことにしました。最初に訪れたのはホンリムフードセンターです。ここはそれなりの規模はあるのですが、行ってみるとちょうどお昼時でかなり混雑していたのでテーブルの確保も難しそうということもあり、結局何も食べずにマーケットの方を覗いて撤退したのでした。

ホンリムフードセンターがあるチャイナタウン駅周辺はシンガポールの中でも昔からの賑やかな商業エリアということもあり、歩いているといろいろな見どころがあり結構楽しかったりします。こちらのおしゃれなカラーリングと装飾の建物の中にはコワーキングスペースのWeWorkも入居しているようです。

この時はもう一つの大きなホーカーセンターであるマクスウェルフードセンターに向かっていました。道中、ヒンドゥー教寺院であるスリ・マリアマン寺院の前を通りました。門の上の人や神様が沢山彫られた彫刻もさることながら、手前の牛の像もなかなか趣があります。

マクスウェルフードセンターの前には仏牙寺というお寺と博物館を合わせた施設があります。ここもいつ来ても結構な迫力のある建物が見ものです。

そしてようやく到着したマクスウェルフードセンターでは悩んだのですが結局定番のチキンライスを食べました。ここも結構混んでいたのですが、テーブル数が多いこともあり、相席ですが比較的すんなり座席を確保することができました。個人的にはこういうホーカーセンターの独特の賑わい感が結構好きだったりします。

マクスウェルフードセンターでお昼ご飯を食べた後は再びチャイナタウン駅へと戻り、MRTでホテルへと戻りました。チャイナタウン駅の入り口のそばの通りはいつ来てもなかなかの賑わいです。

セブンの無人コンビニを調査する

ホテルで一旦休憩した後はエスプラネード駅併設の地下街にあるセブンイレブンの実験店舗へと行きました。実は今回シンガポールを訪問するにあたり、何かテクノロジー的に面白いものはないかなと下調べをしていました。

2019年に初めてシンガポールを訪問した時は当時シンガポール在住だった田中さん(@yosuke__)に教えてもらったスーパー、Habitat by Honestbeeへ行ったのですが、こちらは機械にショッピングカートを通すとその中で会計が行われて(なおここはたぶん人力!)、袋詰めまで終わった商品を自動搬送ロボットが運んでくるという、なかなか面白いスーパーでした。今回も何かしらそういう面白いものがないかと検索したところ、ちょうどセブンイレブンがこちらの無人コンビニの実験店舗を出しているというニュースを見つけたのでした。

入り口にはテーマパークの入場ゲートのような、棒をぐるっと回して入るゲートが設置されていました。ここでクレジットカードをタップすると入場することができ、適当に商品を手に取って退店するとこの時のカードに請求される、というシステムでした。どのような仕組みでこの無人コンビニを実現しているのか気になり、キョロキョロとあちこちを覗いてしまいました。見たところ、冷蔵庫の中の商品は重量変化を検知して手に取ったかどうかを判定していそうでした。一方、普通の棚の商品は天井に取り付けられた普通の防犯カメラ(もちろん設置個数は普通より多そうでしたが)によって取ったかどうかの判定をしているようでした。

ちなみにセブンイレブンの横にはロボットが商品を棚からピックアップする巨大な自販機がありました。日本にもお菓子やおにぎりなどを売る自販機があったりしますが、ああいうシステムではなくて部屋の中でロボットアームが動き回って商品をピックアップするという、かなりの力技の自販機でした。

マリーナベイ周辺を歩く

エスプラネード駅から再びMRTに乗り、毎度おなじみのマリーナベイサンズへとやってきました。せっかくなので(?)カジノにも少し行き、それから少しこの周辺を散歩することにしました。2020年の訪問時からすると、さすがにこの時にはマリーナベイサンズも人出が戻ったなあと感じたのでした。

そういえば歩いて向かったことはなかったな、ということで、マリーナベイサンズからマーライオンパークへと、上の写真のヘリックスブリッジを渡って向かうことにしました。なかなかすごいビジュアルの橋です。

マリーナベイサンズとアートサイエンスミュージアムなど、マリーナベイの外海に近い側の陸地にある建物はそれぞれ独特なフォルムをしていて面白いですが、内側のクラークキーのオフィスビル群はオフィスビル群で密集して建っている姿がなかなか迫力を感じさせます。

そして当然マーライオン(大・小)もきちんとチェックしました。2匹5とも元気に水を吐いていました。

マルタバを食べる

マリーナベイ周辺を歩いた後は一旦ホテルに戻り、しばらくしてから晩ごはんを食べに出かけました。この日食べたのは2022年の訪問の際に初めて食べておいしかったマルタバです。マルタバは小麦粉ベースの生地の中にスパイス風味のひき肉をぎっしり詰めた料理で、セットで提供されるカレーと併せて食べます。今回食べたマルタバもなかなか美味だったのですが、結構量が多くて胃がもたれてしまいました…

マルタバを食べてお腹いっぱいになったところで、腹ごなしも兼ねてリトルインディアの超巨大スーパー、ムスタファセンターを見て回ることにしました。ここではいつも買っているインスタントラクサなどを買いました。

ちなみにムスタファセンターは以前は24時間営業でしたが、2022年の訪問時もこの時も午前2時までの営業という表示が掲げられていました。

ムスタファセンターで買い物をした後は、近くのレストランでアイステタレ6を飲み一息ついてからホテルへ戻りました。

ハジレーンでビールを飲む

ムスタファセンターで買ったものをホテルに置いてからは、そういえばビールをまだ飲んでいなかったなと思いアラブストリートのそばの細い路地、ハジレーンへと向かいました。この通りの左右にはビアバーなど、お酒を出すお店がずらっと並んでいます。

通りを歩いてなんとなくよさそうだと思ったお店のテラス席に陣取り、ポテトをおつまみにビールを楽しみました。ちょっとチリソースが入っているマヨネーズがなかなかいいアクセントでした。

ビールを飲みながら周りの風景を眺めていると、なんとホーチミンシティへの訪問時はよく行っている(直近では2023年10月に行っています)Pasteur Street Brewing Co.のステッカーが貼ってありました。まったく同じステッカーを以前もらっていたので、つい写真を撮ってしまいました。

一通りビールを楽しんだ後はハジレーンの風景を少し写真に撮ってホテルへと戻りました。2枚目の写真はハジレーンの端(?)の写真です。

バスで空港へ

朝10時前の便でマレーシアに戻る旅程だったので、翌朝は特にどこも観光せずに早々に帰国の旅が始まったのでした。ビールを飲んで早めに寝たおかげか、午前5時半に起きることができたので今回はバスで空港へと向かうことにしました。バスの時刻表がこんな感じに完全電子化されているあたりはさすが都市国家シンガポールという感じです。

バスは1時間弱かけて空港へと向かっていきました。後半は空港まで続く高速道路を走ったりと、やや福岡の都市高速を走る路線バスのような雰囲気も感じながらの移動でした。

到着ロビーもなかなかのおしゃれ具合でしたが、出発ロビーもご覧の通りなかなかおしゃれでした。通路の入り口を囲むように滝のような演出がされているのはやりすぎという感じすらしますが、まあこうやって動画に撮って広めている時点で先方の狙い通りなんでしょうね…

チェックインを済ませた後はセキュリティチェックを通り、出国後のエリアで個人的な定番おみやげであるブンガワンソロのパイナップルタルトを購入しました。

おみやげを買った後はラウンジへと向かい、朝ごはんにラクサを食べつつタイガービールも飲んでしまいました。

クアラルンプールから羽田へ

帰りはシンガポール~クアラルンプールとクアラルンプール~羽田を別々に予約していたため、クアラルンプール国際空港到着後は一瞬だけマレーシアに入国し、すぐUターンしてチェックインして出国しました。数分だけのマレーシア滞在でした。

クアラルンプール国際空港の第1ターミナルにもチャンギ国際空港のJEWELのような庭園があったよな…と思い、セキュリティチェックを通った後に覗いてみようと思ったのですが、なんと運悪くこの時はメンテナンス中で入ることができませんでした。

クアラルンプールから羽田まではSFC修行のためにビジネスクラスを予約していたのでANA便ですがラウンジを使うことができました。が、しかし、クアラルンプール発のANA便を利用する際はワンワールドのマレーシア航空のラウンジに案内されるので、JGCの会員資格でいつも使っているのと同じラウンジに行くことになったのでした。とはいえ、ここは広くて食事もいろいろある7ので、それでいいのですけど…

ここの麺類コーナーで初めて知ったのですが、シンガポールやマレーシアの定番麺料理、ラクサ(Laksa)とは違うラクサム(Laksam)という麺料理があるのですね。写真のものがラクサムなのですが、こちらはこちらでココナッツベースのまろやかな麺料理でした。

しばらくラウンジに滞在した後、羽田行きのフライトに乗り日曜日の夜に日本へと戻ってきたのでした。ビジネスクラスなので機内食でステーキを食べちゃったりもして、なかなか快適な空の旅でした。

以上、2024年5月のSFC修行を兼ねたシンガポール旅行記でした。次回はこの翌週に行った修行第2弾、マレーシア・クアラルンプールの旅行記の予定です。お楽しみに!

  1. 長く乗り続ける方が加入資格を得られるような制度になったので、これはこれでいいと思いますけどね
  2. とはいえジャカルタ行き以外は全部プレミアムエコノミーかビジネスクラスでしたけどね
  3. 1階が店舗、2階が住居という東南アジアでよく見られる建築様式
  4. といっても都市国家・シンガポール国内の移動なのでたかが知れているのですが
  5. 匹、でいいんですかね?
  6. Teh Tarik:空気を含んで泡立つように高いところから注ぎ入れる姿がお茶を「引っ張って」いるように見えることから、「引っ張る」の意のTarikという名前が付いています
  7. お酒が飲みにくいのは仕方ないですね…
公開日:2025/01/26