2023年5月の香港&深圳旅行、6月のNT金沢に続いて行った7月の台湾旅行記になります。台北は2018年19年と訪問していましたが、今回はそれ以外の都市を初めて訪問しました。

今回の旅程

日付 場所
7月7日 羽田→台北(松山)→高雄
7月8日 高雄→台南/玉井→台北
7月9日 台北→羽田

今回は台北以外の都市も訪問する計画を立てました。台北は過去に2回訪問しているので、他のところにも行ってみようというのと、7月はマンゴーのシーズンでもあることから、マンゴーの名産地である台南近郊の街・玉井に行ってみようと考え、このような旅程としました。

台北のその前に

いつもなら空港に行ったり飛行機に乗るところから記事を書き始めるのですが、今回は野球場からのスタートです。実は台北へのフライトの前日に、友人にベイスターズのナイター戦に誘ってもらったのでした。横浜スタジアムで野球を見るのは初めてでしたが、友人がファンクラブ会員だったため、ネット裏のいい眺めの席で観覧することができました。

そして野球場といえばビールです。今はビールも何種類もあったりして面白いですね。肝心のゲームはベイスターズの勝利で終わり、その後翌朝早くのフライトに備えて羽田空港近くの天然温泉平和島に移動しました。

今回のフライトは朝7時55分羽田発と早く、出発3時間前にチェックインカウンターに行こうとすると始発電車では間に合いません。天然温泉平和島は空港への送迎プランがあるので、これを利用して朝早くに空港へ向かったのでした。

空港から台北駅へ

当たり前ですが、羽田空港にさえ着いてしまえば台北まではすんなりと到着できるのでした。今回はチャイナエアラインだったということもあり、台北市街地に近い松山空港に到着です。検疫探知犬のビーグルさんがフィーチャーされた看板がなかなかかわいく、台湾らしい雰囲気でした。

旅程のところでも言及しましたが初日は高雄に向かう計画だったので、空港を出た後は高雄への鉄道が出ている台北駅を目指しました。ちなみに、台北駅前には山崎製パンのトラックが停まっていました。台湾でもこのスタイルなんですね…!

台北駅ではまず、この3日間高鉄乗り放題パスを手に入れました。高鉄は日本の新幹線のような高速鉄道で、旅行者向け商品としてこのような乗り放題パスが発売されています。

予約した高雄行きの高鉄の発車時間まで少し時間があったので、駅のそばの台北地下街をぶらぶらしました。街中にこういうアニメ調のキャラがあふれているのは日本以外だと結構珍しい気がします。

なんでそれを店名にしたのか?と思うような不思議な日本語の店名のクレーンゲーム店があったりもします。台北地下街はかなり広い地下街で見ごたえがあるのですが、その中にサブカルチャーっぽい独特のお店が結構あるのがまた面白いところです。

2018年にも訪問していた台北地下街の電子部品店、台湾金電子も健在でした。先ほどのサブカル系クレーンゲーム店もさることながら、普通の駅前地下街に電子部品店まであるのがおもしろいところです。

高鉄に乗る前に台鉄弁当を買いました。ドカンと載った肉がインパクト大の駅弁です。なかなか味が濃くてご飯が進むお弁当でした。

高雄へ

台北地下街をぶらぶらした後は、2時間ほどの高鉄の旅で高雄・左営駅に到着です。台湾高鉄は日本の新幹線をベースとした車両なので、乗り心地は日本の新幹線とほとんど変わりません。

日本の新幹線の駅のように、高鉄の駅は街の中心部から少し離れたところに立地しています。高鉄の南側の終着駅ということもあってか、なかなか大規模かつ開放感のある造りです。

ちなみに駅構内にはミスタードーナツがありました。ポンデリングも売っていて、日本のミスタードーナツと似たような品揃えのようでした。

地下鉄の駅へと向かうと、ご丁寧に「高雄メトロ インフォメーションセンター」と書かれた看板付きの高雄メトロアンテナショップがありました。看板に描かれているイメージキャラクター含め、なかなかな気合の入れようです。

ホテルの最寄りの美麗島駅に向かうべく地下鉄のホームに移動したところ、「岡山」行きという表示を見かけました。板橋、中山など、台湾は日本の駅と同じ漢字表記を持つ駅が結構あるようです。

しばらく地下鉄に乗ると美麗島駅に到着です。写真の通り、この駅はコンコースの天井を彩っているステンドグラスが非常に有名な駅です。高雄のイメージ写真でよく取り上げられたりしているので、写真を見たことがある方もいるかもしれません。実物もなかなか息をのむ美しさでした。

地下鉄を降りて無事ホテルにはたどり着いた…のですが、フロントでチェックインする際に街歩き用のナップザックを落としてしまい、中に入っていたカメラに大ダメージを与えてしまいました…幸い、フロントのプロテクターが割れただけだったので、部屋でそっとガラスを取り除き、事なきを得ました。

電気街を調査する

さて、ホテルにチェックインした後は毎度おなじみの電気街調査に出かけました。なお、今回はMaker Faireなどでもおなじみのいしかわきょーすけさん(@qx5k_iskw)の「台湾西部の駅チカ電子パーツ店を縦走してみた Vol.1」という大変心強いガイドブックがあったので、そこに掲載されているお店を訪問しました。いしかわさんの台湾電子パーツ店訪問シリーズはどれも面白いので、ぜひお買い求めください!

まず最初に向かったのは中将電子です。ここに限りませんが、台湾の電子部品店は雰囲気が日本の千石電商やマルツパーツ館に近い気がします。棚にずらっと商品が並んでいて、手に取って眺めることができるのはいいですよね。

中将電子で磁場を可視化するシートが売られていたので、つい買ってしまいました。中に鉄粉か何かの磁気に反応する粉末が封入されていて、磁気に近づけると磁力線に沿って模様が浮かぶというものです。日本ではあまり見ないこういうグッズがあるのが海外の電気街の面白いところです。

次に向かったのは禾樺電子です。こちらのお店は青色のケースが多数スタックされているコーナーが壮観です。また、各部品ごとの看板のイラストがポップな雰囲気でした。

最後に向かったのは大林電子です。「卡拉OK(カラオケ) 音響 請上2F」という看板だったり、貼ってあるポスターだったりを見るに音響関係を中心とした部品屋さんというところが出発点なのかなと思いました。

禾樺電子に比べるとやや古さを感じますが、このびっしり並ぶ引き出しというのもまた壮観です。この品揃えの豊富さが台湾のエレクトロニクス産業や電子工作系Makerを支えているような気がします。

そして買おうか悩んだのがこちらの非常口サインです。買ってどうするんだと言われれば特にプランはないというのが答えなのですが、ちょっと欲しくなりませんか?

これらのお店がある通りにはその他にもデジタルガジェットを扱うお店などが連なっていました。その中の一つにカメラアクセサリーを扱うお店があるのを発見し、入ってみると先ほど割ってしまったのと同じサイズのレンズプロテクターが売られていました。あってよかった出先の電気街、ですね。

ちなみに電気街への道中、こんな看板を見かけました。Mahjong Institute of Technologyです。どんな学生さん(?)がどんな研究(?)をしているのか気になるところです。

明るいうちから夜市へ行く

電気街調査の後はホテルの近くの六合夜市へ向かいました。この時すでに午後6時を過ぎていたのですが、さすがは台湾の夏、まだまだ空が明るいです。

夜市を歩いていくと、日本の縁日でも見かけるスマートボールがありました。日本のスマートボールは木目がむき出しのシンプルな感じですが、台湾のそれはハデハデです。パチンコというほうが近いかもしれません…

六合夜市の一部のエリアは午後5時から午前6時までの間歩行者天国になるようで、フェンスが設置されていました。「台湾の味 観光夜市」という表記がちょっと面白いですね。確かに夜市は台湾の味、という気がします。

左右に並ぶ屋台が香港とはまた違うごちゃごちゃ感を醸し出しているのが面白いです。ちなみに手前の「紐西蘭牛排」は「ニュージーランドステーキ」の意です。「紐西蘭」でニュージーランドなんですね。

6時過ぎということでお腹も空いてきていたので台湾名物のフライドチキンを買いました。サッと揚げなおしてくれたので熱々でした。

おしゃれ倉庫街へ行く

夜市を歩き回った後は、港のそばにある「KW2 桟弐庫」へ行きました。ここは昔の倉庫をリノベーションしたショッピングモールです。倉庫のリノベーション、台湾に限らずよく見ますがここも多分に漏れずおしゃれな雰囲気になっています。

なぜか香港をフィーチャーした電飾があったりもしました。まあ映えるのでいいんですかね?

ちなみに汽車風の車が走っていたりもしました。なんかちょっとこの写真は東南アジア風の印象を受けますね…

中はご覧の通り、おしゃれなセレクトショップがいくつも連なっていました。ファッション系が多かったように思いますが、食料品のセレクトショップもありました。

歩いていたらこんな看板を見つけました。ややエヴァンゲリオン風の雰囲気です。

さすがに夜市で食べたチキンだけだとちょっと物足りないなぁと思っていたらクラフトビールのお店を見つけたので入ってみました。

が、しかし、割と閉店が早いのか、ご飯ものは頼みにくい雰囲気でした…というわけで、チキンナゲットだけお願いして、何杯かクラフトビールを飲んで撤退したのでした。ビールはバリエーション豊かでおいしかったです。

夜市再び

桟弐庫から戻った後は、高雄のもう一つの有名な夜市である瑞豊夜市へ行きました。ここは路上に屋台が並んでいるというよりは、ある区画が屋台村のようになっているという雰囲気の夜市でした。

フライドチキン、チキンナゲットと来てまだもうちょっと食べたいと思い、臭豆腐のニオイに耐えながらフラフラ歩いていると、小籠包のお店を発見しました。さすがは台湾、屋台で買ってもめちゃウマの小籠包でした。

そして〆にマンゴースムージーもいただきました。カップのキャップがちょっと猫耳風になっていて面白かったです。

以上、2023年7月の台湾旅行記・Day1でした。高雄は初めての訪問でしたが、桟弐庫など、ベタなところからはちょっとズレたスポットを先に回った初日となりました。次回は高雄~台南~台北と移動したDay2編です。お楽しみに!

公開日:2024/12/11 最終更新日:2024/12/16