JGC修行ふたたび

さて、いつもなら「2019年7月のマニラの旅に続いて、9月に行ったベトナム・ホーチミン市の旅行記です。」…と書き出すところなのですが、実は9月にホーチミン市へ行く前の8月に仕事(展示会対応)で1週間ほどマカオに行っていました。

おそらく自腹では泊まることのないだろう、上の写真のパリジャンマカオに6泊もしてしまいました。このときは香港空港発着の飛行機を利用し、2018年に開通した港珠澳大橋を使ってマカオへと行きました。展示品の通関などでてんやわんやしたり、香港のデモが最高潮に達していた頃だったので、空港にデモ隊が陣取っていたり(強制排除の直前でした…私より少し早い日程で戻った方は空港にすんなり入れなかったとおっしゃっていました)と、これはこれで貴重な体験でした。

また、この次に書くつもりのニコ技グルガオン観察会に参加するため、インド往復をすることがこの時点で確定していました。この香港往復とインド往復でJALのステータスポイントであるFLY ONポイントが更に貯まることを考えると、この時点で保有していたJGC修行の第一の目標であるJMBサファイアの1つ上のランクであるJGCプレミアが見えてくるということに気が付きました。そんなわけで、インドに行く1週間前、9月の敬老の日も含めた3連休を使ってホーチミン市へ行き、更にFLY ONポイントを貯めることにしたのでした。

今回は行きは成田発だったので、まずは自宅から成田へ向かいます。これまでスカイライナーや成田エクスプレス、リムジンバスなどいろいろなルートで成田に行っていたのですが、今回はローコストで行ってみようということで京成バスが東京駅八重洲口から運行している「東京シャトル1」を使ってみました。なんと東京駅から成田空港まで1000円ポッキリです。駅から少し離れたところの出発だったりはしますが、荷物が少ない時はこれは全然アリなのではないかと思いました。

そんなわけでバスに揺られて成田空港です。この時は18時前の出発だったので、15時頃の到着にしたのでした。

ラウンジを回る

さて、余裕を持って空港にやってきたのはラウンジを回ってみようと考えていたのが理由でした。7月のマニラ、8月の香港は羽田発着だったので、ワンワールド加盟社のビジネスクラスラウンジが使えるJMBサファイアのステータスを獲得してから成田に来るのはこれが初めてでした。というわけで各社のラウンジを回ってみたのでした。成田でビジネスクラスラウンジを提供しているワンワールド加盟社はキャセイ・アメリカン・カンタス・日本航空の4社2になります。今回は訪問順にレポートしたいと思います。

キャセイ・パシフィック航空

最初に訪問したのはこちら、キャセイ・パシフィック航空のラウンジです。8月のマカオ出張の際に羽田のキャセイ・パシフィック航空のラウンジは使ったのですが、成田のラウンジは今回が初めてでした。羽田に比べると小規模で、羽田や香港にはあるヌードルバーがなかったりはしますが、インテリアはいかにもキャセイという感じのシックな雰囲気のラウンジでした。

小規模ではありますが、お酒はきちんと押さえるところは押さえているという感じでした。

このラウンジの独特なサービスとして、ハーゲンダッツのアイスクリームが食べられるというのがあります。味も3種類から選べたと記憶しています。

アメリカン航空

次に訪問したのはアメリカン航空のラウンジです。免税店フロアからエスカレーターで降りたところにあり、なかなか広くモダンな雰囲気のラウンジです。

このラウンジの独特なポイントは間違いなくこれです。ラウンジにバンズとパティーがそれぞれ置いてあり、ハンバーガーが自作できるようになっているのです。さすがはアメリカン航空、アメリカ人のハンバーガーへの愛が伝わってきました。

その他、小袋のポテトチップスがあったりしたのもちょっと珍しいかなと思いました。スイーツ類も充実、お酒もかなりのラインナップでした。

カンタス航空

アメリカン航空の次に向かったのはカンタス航空のラウンジです。そこまで広くはなかったですが、ゆったりとした席配置のラウンジでした。

ラウンジ飯については無難な品揃えでした。かぼちゃのポタージュがなかなか美味しかった記憶があります。

日本航空

そして最後は日本航空です。色々食べたのでまあまあお腹いっぱいでしたが、懲りずにカレーを食べてしまうのでした。

ホーチミン市へ向かう

ラウンジ巡りのあとはいよいよ搭乗です。今回もエコノミークラスでしたが、最前列でした。テーブルや機内エンタメの都合であまり好きじゃないという方もいるかと思いますが、私は足が伸ばせるので最前列は結構嬉しいのでした。

今回はラウンジでお腹いっぱいになってしまったので、機内食は断り、機内では寝ていたのでした。

飛行機に乗って約6時間でベトナム・ホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着です。ベトナムは3年前のハノイ以来の訪問で、これが4回目(ホーチミン市は5年ぶり)の訪問でした。タンソンニャット国際空港は到着ロビーを出たところのこのモワッとした熱気とガヤガヤした雰囲気がなかなかいいですね。

さて、空港からは東南アジアではおなじみのGrabを使ってホテルへと移動しました。今回はホーチミン1区、ハイバーチュン通り3のホテルを予約しました。例によって1泊4000円程度の安めのホテルを取ったのですが、なぜか机に古めのPCが備え付けられていました。チェックインしてすぐにではありませんが、気になったので起動してみました。

さすがにOSはWindows XPということはなく、Windows 7のようでした。

しかしインストールされているソフトはなかなか時代を感じる古さ(Firefoxが3.6!)だったり、そもそもこれは正規品が入っているのか…?と疑ってしまうようなもののオンパレードでした。だいたい、ホテルでAutoCADとかCorelDRAWとか使うんですかね?

朝のホーチミン市を散歩する

さて、初日は夜の到着だったので早々に寝てしまい、6時台に目が覚めたので散歩に出かけました。この時間帯は流石にまだバイクは少ないのでした。

ちょっと歩くとベトナムの定番、路上の朝ごはん店が出ていたのでここで朝ごはんにすることにしました。このチャチなプラのテーブルと椅子に座るとベトナムに来たなあという気分になるのでした。

このお店はブン(ビーフン)を出すお店でした。なかなか美味しかったです。具はモツっぽい感じでした。

近くにはニワトリもいました。これも東南アジアあるあるですね。

朝ごはんを食べた後も更に歩いてチャン・フン・ダオ像のあるサイゴン川のほとりまで出てきました。チャン・フン・ダオは13世紀に活躍したベトナムの武将であります。

更にウロウロしていると軒先で飼われている犬がいました。飼われているだけあって毛並みもよく元気そうでした。

「どらえもん かか」なるお店もありました。”Nha hang Nhat Ban”とあるので、和食レストランのようです。

チャン・フン・ダオ像の広場からは一本隣のドンコイ通りを通って反対方向へと歩いていきました。オペラハウスの前もご覧の通り朝早いとガラガラです。オペラハウスの奥に見える4階建ての建物はホテルコンチネンタル・サイゴン、その後ろに見えるビルは地場のショッピングモールであるヴィンコムセンターです。

その後ホテルに戻り、予約していたクチトンネルツアーのピックアップまでの間、少しホテルの朝食もつまんでいました。フルーツコーナーに置いてあるのがドラゴンフルーツとバンレイシ(ドラゴンフルーツの後ろのりんごみたいなやつです)というのがいかにも南国です。

翌朝は割とゆっくり起きたのですが、特にどこに行くとも決めていなかったのでまたしても散歩に出かけました。9時前にもなると通りには大量のバイクが行き交っていたのでした。

歩いていたら前日に見かけたワンちゃんにも遭遇しました。日中は放し飼いなんでしょうか?

そしてこの日も路上の屋台で朝ごはんです。鶏肉入りのスープ付きでしたが、高めだった気が…ぼったくっているというか気分で値段を決めているというか…ハノイでインターンをしていたときに、前半2週間ほどはほぼ毎日行っていた寮の前のフォーのお店も毎日値段が変わる時価での提供だったので、そういうものといえばそういうものなんだとは思うのですけどね…

クチトンネルへ行く

今回はベトナム戦争時に南ベトナム解放民族戦線が展開したゲリラの根城となっていたクチトンネルへのオプショナルツアーを申し込んでいました。7:30にホテルにマイクロバスがやってきてピックアップされ、1時間半ほどバスに揺られてクチトンネル公園へと向かいました。写真は道中見かけた有名な「ピンクの教会」であるタンディン教会です。

パンフレットを貰ってクチトンネル公園へ入場すると、まずは半地下の建物の中でビデオとジオラマを使っての説明を受けました。

ビデオでの説明の後は実際にクチトンネルが構築されたエリア内を歩きながらガイドさんに解説してもらいました。こちらはベトナム戦争当時の大きさのまま保存されているクチトンネルへの入り口です。ご覧の通り、普通の人の足の大きさくらいしかなく、幅30センチといったところです。確かにこれは小柄なベトナム人であれば通れるかもしれませんが、米兵は通れないでしょうね…

その後はゲリラが米軍に対して使っていたトラップの数々の展示コーナーに案内されました。どれも引っかかったらえげつなく痛そうなトラップでした…

ちなみに罠もすごかったですが、ガイドさんの説明によるとトンネルの通気口は蟻塚に偽装した上で、米軍から奪った石鹸を近くに置いておくことで猟犬をも撹乱するという徹底した仕込みがされていたとのことです。恐るべし…

その他、拿捕した戦車などもルートの途中に展示されていました。

さて、ツアーの途中、開けたところに出たところで一旦休憩と思いきや、射撃体験コーナーがあり、実弾での体験が追加料金でできるとのことでした。確か10発で60万ドン(3000円程度)だったので、せっかくだしと当時ゲリラも使っていたであろうAK47をチョイス4して体験することにしました。

軍人さんらしきインストラクターの方からイヤーマフを渡され、準備の上いざ射撃、となるのですが、まったく的に弾が当たらないのでした。そして撃ったときの反動の凄さに驚きました。撃った瞬間の反動がすごいというのは知識としては知っていましたが、想像以上でしたし、当時の小柄なベトナム人ゲリラがこれで米兵と対峙していたのかと思うとさらに驚いてしまいました。ちなみに私を含め何人かが体験している間に薬莢が詰まってしまうことが数回あったのですが、インストラクターの軍人のおじさんが銃のレバーをなめらかに操作し、飛び出てきた薬莢を器用にキャッチしていたその手さばきにもまた感心してしまいました。

射撃体験の後はさらに順路を進んでいきました。こちらはタイヤのゴムを再利用して作ったサンダルです。よく言われる話なのでご存じの方も多いですが、このようなサンダルは少し形状が工夫されていて、歩くと足跡が逆向きに付くようになっています。このような意表を突く作戦がアメリカへの抵抗に役立ったというわけです。

その後いよいよクチトンネルの内部へと入っていきました。先ほどの写真にあるように、当時のサイズのトンネル入口はとてもではないですが観光客が容易に入れるサイズではないので、観光用に拡張された入り口と通路の一部を通りました。これで拡張されているのか?と思ってしまうほどの狭さで、入り口から一番近い出口でギブアップして出てきてしまったのでした。

トンネル内部の見学のあとは炊事場の見学でした。実際に現在もかまどが使われているのですが、今回訪問した際はかまどの横でスヤスヤと寝ている猫ちゃんがいました。暖かいのでしょうね…

このスヤスヤ具合はなかなかのものです。こういうところに猫がいてもお構いなしなあたり、おおらかなベトナムらしいという感じがします。

このかまどでふかしていたのはこちら、当時食料として食べられていたキャッサバイモです。キャッサバはタピオカパールの原材料なので、これも一種タピっているということになるんでしょうか?5左にあるピーナッツを砕いたものを混ぜた塩を付けて食べました。特にイモには味がないのですが、ホクホクしていて食感は悪くありませんでした。

ブンチャーでお昼ごはん

クチトンネルを一通り見学した後は再びマイクロバスに乗り、ホーチミン市中心部まで戻ってきました。戻ってくるともうお昼を過ぎていたので、Grabを拾ってブンチャーを食べにブンチャー専門店のQuan Nemへ行きました。ここはハノイでインターンをしていた時に行ったお店のホーチミン市支店です。実は5年前にホーチミン市を訪問した時にも来ています。観光客向けという感じはあるのですが、ここのブンチャーとカニ入り揚げ春巻きは本当に美味しいのです…

というわけで、ブンチャーと揚げ春巻き、焼いた豚肉のトッピングをオーダーして、料理が来るまではビアサイゴン・スペシャルを飲んで待つのでした。グラスに氷が入って出てくるのも東南アジアあるあるですね。

そしてお待ちかねのブンチャーがこちらです。ブンチャーはブン(ビーフン)を甘辛いナンプラーベースのつけダレに付けて食べる料理です。このタレにトッピングの豚肉や揚げ春巻きを漬けて食べるとこれがまたおいしいのです。ベトナムといえばフォー、というイメージの方が多いとは思いますが、機会があったらぜひブンチャーも食べていただきたいです。このお店に限らずおすすめです!

ヴィンコムセンターへ行く

さて、上に書いたQuan Nemへ行った後や晩ごはんのときなど、今回の滞在中は近かったこともあり何回かヴィンコムセンターへ行きました。ハイブランドの洋服店ばかりというわけではなく、まあまあ庶民的6な雰囲気があり個人的にはフラッと行きやすいショッピングモールだと思っています。

ヴィンコムセンターに限らず、いろいろなところで見かける火災時の対応の看板です。なんというか味わいのある絵で好きだったりします。”báo động”は「警報」という意味だそうです。

上層階のレストランフロアでは海底撈火鍋とペッパーランチがオープン準備中でした。

ふらふらとヴィンコムセンターの中を歩き回った後はおやつ(?)でフォー・ガー(鶏肉のフォー)を食べ、ベトナム地場ブランドのコーヒーチェーン、ハイランズコーヒーでベトナムコーヒーを飲んで休憩です。

その後市内観光をしてから夜に再びヴィンコムセンターに戻ったときには、毎回の定番にしている、回転火鍋レストランであるKICHI-KICHIに行きました。回転寿司の要領でレーンを流れている具材を取って、一人一個用意されている鍋に入れて食べるシステムになっています。お値段は回転寿司とは違い、食べ放題(飲み物は別)になっていて25万ドン(約1250円)程度だったはずです。ここでもビアサイゴン・スペシャルを飲みました。めちゃくちゃおいしいかというとそういうわけでもないのですが、ちょっと楽しいのでベトナム訪問時は毎回行ってしまうのでした。

市内を歩く

ホーチミン市は一度訪問したことがあり、クチトンネル以外の主要な観光スポットはおおむねそのときに押さえていたため、2日間の滞在中は基本的に市内、主に1区をぶらぶらしていました。

朝の散歩でも行ったオペラハウスはヴィンコムセンターへ行くとき等にも通ることもあり、何回か写真を撮りました。

こちらはホーチミン市人民委員会庁舎です。ホーチミン市人民委員会庁舎の前にはホー・チ・ミン氏の像があるのですが、この時も修繕中で見られなかったのでした。前回訪問時は坐像から立像に交換していた時期で見られず、この時も見られずと、ホー・チ・ミン氏の像と縁がない私なのでした。7

その後は更に通りを歩いてコンサーパリス1番地、サイゴン大聖堂のあたりまでやってきました。コンサーパリスは”Công xã Paris”と書き、「パリ・コミューン」という意味になります。サイゴン大聖堂をよく見てもらうと分かるのですが、後ろに足場が組まれていて、修繕工事中でした。

サイゴン大聖堂の横の道はこんな感じのおしゃれな商店街になっていました。ここでごはんが食べられたら、と思ったのですが、あまりごはん屋さんはないようでした。

商店街のあたりから大聖堂の奥、ダイヤモンドプラザのあたりに歩いていくと、いかにもベトナムという感じのバイクにショーケースを積んだ屋台や、共産圏のプロパガンダという雰囲気満点のイルミネーションが飾られていました。2枚目の写真のイルミネーションの文字によると、このイルミネーションは1945年のベトナム8月革命8から74周年であることと、9月2日の国慶節を記念するものだそうです。余談ですが、9月2日は国慶節であると同時にホー・チ・ミン氏の死去した日(1969年)でもあります。

電飾の近くには同じくいかにもベトナム・共産圏のプロパガンダという感じのポスターも貼ってありました。こういう雰囲気を出すコツとかってきっとあるんでしょうけど、解説書とかあるんですかね…?

コンサーパリスは3日目に朝ごはんを食べた後にも行きました。明るい時間帯だとより一層足場があるのが分かるかと思います。大聖堂自体が大きいので足場もすごい迫力です。

コンサーパリスといえば大聖堂だけでなくこちらのサイゴン中央郵便局も忘れてはいけません。こちらのサイゴン中央郵便局は2018年に訪問したパリのオルセー美術館を参考にしたデザインの郵便局とされています。

ちなみにこのサイゴン中央郵便局は外に様々な科学者の名前が刻まれています。1枚目はゲーリュサック9とガルバーニ10、2枚目はシャップ11とアンペール12の名前が読み取れます。

中へ入るとこの通り立派なアーチ状の構造と中央のホー・チ・ミン氏の肖像画が目に入ります。確かにこのアーチ状の構造はオルセー美術館と似ています。オルセー美術館は元々はパリ=オルレアン鉄道の駅として作られた建物なので、中央郵便局もヨーロッパの駅のような佇まいをしている、ということのような気もします。

統一会堂も外から写真を撮るだけ撮りました。一度訪問していることもあり、中には入らずでした。

定番の観光地であるベンタイン市場にも行きました。うず高く積まれた商品の山はいつ見ても迫力があります。フードコートでちょっとおやつでも食べようかとも思ったのですが、決め手に欠けて結局食べずに出てきたのでした。

ブイビエンでビールを飲む

さて、ごはんの際にちまちまとビールは飲んでいたのですが、せっかくだからとホーチミン市随一の繁華街であるブイビエン通りの歩行者天国までビールを飲みに行きました。結局飲むビールはビアサイゴンだったりするので味はそんなに変わらないはずですが、暑くてガヤガヤしている中で飲むビールのというのもいいものです。

そしてよせばいいのに屋台の焼肉入りバインミーにも手を出してしまいました。この手の屋台ではハノイで一度ひどく当たっていて、高熱を出した上で帰国してから病院にまで行っているのにやはり懲りずに食べてしまうのでした。ご覧の通り炭火焼きで肉もジューシーだし、やはりベトナムはパンもおいしいのでつい手が伸びてしまうのですよね…

一本脇道に入るとこの通り提灯がぶら下げられていました。写真右のサークルKで買い物をしてホテルまで戻ったのでした。

戻る道中、”THE ALLEY COFFEE”というお店を見つけました。”COFFEE”って、絶対偽物ですよね…

さて、サークルKで買ってきたこの”C2″ですが、定番の甘いお茶であります。”ĐÀO HỒNG TRÀ”とありますが、これはそのまま「桃紅茶」、ピーチティーという意味です。ベトナム語は日本語と発音が似ている単語も多い(例えば「注意」→”chú ý”など)ですが、中国語を少しかじると更に元々はどんな漢字が当たっているのか見えてくる気がします。

そしてプリンも買いました。旧フランス領だけあって、ベトナムのプリンはなかなかおいしいのですよね…

夜食用にインスタントフォーも買ってきてしまいました。お店で食べるきちんとしたフォーも大好きなのですが、インスタントフォーの安っぽい味も、これはこれで好きなのでした。

そして久々に食べてみるかとひまわりの種も買ってきてみました。ハノイでインターンしていた時に食べ方を教えてもらったことがあったのですが、意外と覚えているものですんなりと殻を割って(そう、外側は食べないんですよ!)食べることができました。気分はハム太郎です。

ブイビエン通りへは滞在3日目の日中にも行きました。うーん、昼に見てもこの看板は怪しい!

ブイビエン通りもお昼はこの通り、人通りがまばらになり、飲み屋はシャッターが下りた状態です。

それでもブイビエン通りに来たのはこちら、ネットで見た”Five Boy Number One”というシントー13のお店に行ってみようと思ったからです。私はマンゴーシントーをオーダーしました。私が待っている間にもGrabの配達の方が何人か商品を取りに来ていたので、人気店なのだと思います。

シントーを飲んだ後は結局少し歩いてクラフトビール店である”Rooster Beers”まで行き、クラフトビールを堪能してしまいました。

お酒も入ったところでお昼ごはんということで、ブイビエン通り周辺にあったお店で軽めにブンチャーと揚げ春巻きを食べました。

バインセオを食べる

さて、ブイビエン通り等々をぶらぶらと散歩した後は、今回まだ食べていなかったベトナム南部の名物料理、ベトナム風お好み焼きであるバインセオを食べに行きました。前回訪問時と同じく、上の写真のピンクのタンディン教会のすぐそば、ガイドブック等でも有名な「バインセオ46a」へ行きました。ここへ行く時を含め、この旅行中は何回かGrabBikeを使ったのですが、バイクの後部座席は乗り慣れていないのでしがみつくのに内股の普段使わない筋肉を使うらしく、帰国後に軽い筋肉痛になってしまいました。自己責任ですがスリルは抜群、道路混雑時もすいすいと目的地にたどり着けるので、皆様もぜひ一度は挑戦してみてください。

16時半という中途半端な時間帯にも関わらず、お店はそこそこ賑わっていました。半屋外のテーブル席に座ってバインセオと揚げ春巻き、そしてビールをオーダーしました。大きなエビが入っていて食べごたえ抜群でした。

高島屋へ行く

バインセオを食べて中心部へ戻ってきた後は、前回訪問時にはまだできていなかったサイゴンセンター第2期エリア(2015年開業)へ行きました。ここの目玉テナントはそう、日本の高島屋であります。神奈川県民の私としてはなんだか急に横浜に戻ってきたような気分です。

高島屋以外にも、この通り開放的な吹き抜けの周囲にたくさんのブランドショップが入っていました。

上層階のレストランフロアには大江戸横丁という、日本料理店を集めたエリアもありました。ぼてぢゅうなどが入っているようです。

地下フロアにはゴンチャもあり、タピオカミルクティーを飲んで休憩したのでした。日本でわざわざ並んでまで飲む気はしないですが、並ばないですぐ飲める上、日本で飲むより安いのであればまあいいかなと、東南アジアに行くと割とよく飲んでいます。(実際マニラでもChatimeに行ってますしね!)

電気街&パーツショップを訪問する

さて、今回の旅行でも例によって例のごとく、電気街巡りをしました。ホーチミン市については前回訪問時にニャットタオ通りをすでに調査していますが、そこを再訪するだけでなく、Googleで検索して発見したこちらの記事にをきっかけに知った”HSHOP”と”MAKER SHOP.VN”にも行きました。同じ建物の2階がHSHOP、3階がMAKER SHOPになっています。

まずは2階のHSHOPからです。こちらは工具やロボットキットなどが店頭に陳列されていました。また、Webサイトもあり、そちらに記載のある商品も店員さんにお願いすれば奥から出してくれます。私も予め下調べしておいたベトナム製のArduino互換機”Vietduino UNO”をお願いし、友人へのお土産用も含め何枚か購入しました。フロアの奥にははんだ付けスペースもあり、なかなか充実したお店でした。立地がホーチミン市工科大学のすぐそばだったことと、単に卸売だけというわけではなく店員さんも奥のスペースで作業していたりするのを踏まえると、おそらく工科大のOBが運営しているお店なのだと思います。

そして3階のMAKER SHOPにも行きました。HSHOPの店頭で、3階は2階とどう違うのか?と聞いたら店員さんが直々に3階も案内してくれたのでした。3階は写真の通り、子供向けのロボット用のパーツにフォーカスしたお店で、この部品棚の横に並べた作業机のコーナーを使って子供向けのSTEAM教育ワークショップをやるとのことでした。まだ3階はオープンしたてとのことだったので、なかなかおもしろいタイミングで訪問できたのではないかと思います。

HSHOP&MAKER SHOPを訪問した後、大通りに出るとこの通りドラゴンフルーツ販売の露店(店と言えるほどか?というのはさておき…)が出ていました。南国らしい光景です。

お次は前回訪問時にも来たニャットタオ通り周辺です。前回訪問時は1枚目の写真のような路面に面したパーツ店・ガジェットショップしかないと思っていたのですが、近くに電子パーツ店を集積した電気街ビルもあることを今回発見しました。

建物内の雰囲気は完全に秋葉原のガード下という感じです。細かい電子パーツを売っているお店が中心の、ザ・電子パーツ街でした。

さらにすぐ近くには建ったばかりという雰囲気のビルもありました。こちらは電子パーツ店というよりはガジェットやカメラなどを取り扱うお店が中心でした。また、先ほど紹介したHSHOPの支店がこちらにあり、Raspberry Pi 4なども店頭に並んでいました。

日本へ戻る

弾丸旅行というわけで3日目の夜には空港に戻りました。深夜便だったのでチェックインした後はラウンジで晩御飯です。最初に行ったのはJALのステータスで入れるこちらのLe Saigonnais Loungeです。

こちらのラウンジではシャワーを借りた後、ベトナム風カレーとSAGOTAビールを頂きました。カレーはスープ系のチキンカレーでした。東南アジアではちょっと珍しいジャガイモ入りのカレーです。

そして帰りもラウンジをはしごし、今度はプライオリティパスで入れるOrchid Loungeへと行きました。こちらでは自分で麺にスープを注いで作るフォーと333ビールを頂きました。定番の333ビールですが、この旅行中飲むのはこれが初めてでした。こちらのラウンジではMotoGPの中継が流れていて、ぼんやりと眺めながらビールを飲んでいたのでした。

一通りラウンジを満喫した後は飛行機に搭乗しました。今回は帰りもラッキーなことにエコノミークラスの最前列の座席でした。機内食も断ってぐっすり寝る14と、あっという間に飛行機は羽田に到着です。朝7時前の到着なので、ここからそのまま会社へと出勤していったのでした。

以上、2019年9月のホーチミン市の旅でした。滞在時間が丸2日程度と、なかなか短かったですが、初回に訪問した時に時間のかかる観光地は一通り回っていたということもあり短いながらも要所要所を押さえた充実の旅行ができたと思っています。そして改めて振り返ってみるとビール飲んでばっかりですね…次回は同じく9月に行ったインド・マレーシア旅行記の予定です。お楽しみに!

 

  1. 現在は「エアポートバス東京・成田」として運行しているようです。
  2. 日本航空はラウンジが2か所あるので施設としては5か所
  3. Hai Bà Trưng(徴姉妹)西暦40年頃に漢に対して反乱を起こしたベトナム人姉妹の名前。ベトナム各地に同名の通りがあります。
  4. 確かM16など、何種類かの銃の中から選べました。
  5. いや、なったからといって特に何もないのですが…
  6. とはいえベトナムの現在の経済状態からすると贅沢な方だとは思いますが…
  7. ちなみにこの年の年末にトランジットで訪問した際に見ることができました!
  8. ベトミンが蜂起しそれまでの王朝である阮朝(グエンちょう)が打倒された革命。南北ベトナム分断はこの後です。
  9. 気体反応の法則など
  10. カエルの足が痙攣する動物実験など
  11. 腕木通信の発明者
  12. アンペールの法則など。電流の単位アンペアの由来でもあります。
  13. ベトナムの練乳スムージー。
  14. 6時間程度のフライトなので乗ってすぐ寝ればそこそこの睡眠時間を確保できます!エクストリーム出勤(?)勢には重要な要素です。
公開日:2020/12/26