2019年1月のシンガポールの旅に続いて、JGC修行を兼ねて3月に行った中国・広州&深圳の旅行記です。広州は2018年のGWに続き2回目の訪問です。今回は広州&深圳としていますが、深圳での日中はいつもの電気街巡りしかしていなかったのであまり内容がなく、広州と深圳で1つの記事にまとめて書いていこうと思います。

ビジネスクラスに乗ってみる

今回は金曜の朝に羽田を出発する便で広州へと向かいました。2018年に広州に行った際はちょうど5/1の労働節休暇に当たってしまい、広州の電気街はことごとくお休み中で調査することができませんでした。今回はそのリベンジを兼ねて、広州行きのチケットを取ったのでした。そんなわけで2泊3日の旅程のうち、1泊を広州、1泊を深圳と割り振るつもりでいたのですが、深圳のSeeed Studio/Chaihuo Maker Spaceが運営するx.factoryでちょうどHackadayのMeetupが開催されるという情報を入手したので、慌てて広州泊をキャンセルして深圳2泊に変更したのでした。

さて、今回の旅行も観光がメインではありますが、JGC修行の一環であります。そこでFLY ONポイントが貯まりやすいクラスを、ということで奮発してビジネスクラスに乗ってみることにしました。初のビジネスクラス搭乗です。搭乗の前は例によってラウンジ飯です。朝からガッツリカレーです。

そしていよいよ搭乗です。さすがはビジネスクラス、広々としています。足を伸ばしてゆっくり休憩できますし、機内エンタメの画面も大きく専用コントローラーも画面付きです。ただまあ、ゆっくり休憩といっても広州までだと5時間ちょっとで着いてしまうので、そんなにゆっくりはできないのですが…

機内食は昼食が出ました。昼から食べるステーキとシャンパン、いいものですね…

天河区の電気街をぶらつく

さて、手が荒れていることもあって、2018年の北京と同じく入国審査の指紋認証が通らず、かなり入国審査で待たされたりもしましたが、最終的には無事入国することができ、市街地へと向かいました。

最初に書いたように今回は広州にホテルを取っていないので、いきなり空港から地下鉄で電気街へと向かいました。広州には私の知る限り文化公園駅周辺と崗頂駅周辺の2つの電気街エリアがあります。今回は空港からの地下鉄でのアクセスがよい崗頂駅周辺の電気街を先に調査することにしました。地下鉄のホームには上のような車内での通話を控えるような趣旨の看板が出ていました。中国は比較的車内での通話に寛容な文化だと思っていたのですが、自粛するという方向に舵を切ったのでしょうか?

途中、トイレに行きたくなったこともあり乗換駅の体育西路駅で途中下車し、AEONを冷やかしたりもしました。

その後再度地下鉄に乗り、崗頂駅で下車しました。最初の目的地はここ、新賽格電子城です。天河区の他の電気街ビル(百脳匯など)はコンシューマー向けのお店が中心ということもあり2018年に労働節のタイミングで訪問した際も調査できたのですが、業者向けの電気街ビルであるこちらの新賽格電子城はクローズしていたので調査できていなかったのでした。

1階だけでなく、地下フロアもありました。看板に”NEW SUPER ELECTRONIC GROUP”とあります。深圳の「賽格(”SEG”)」はShenzhen Electronics Groupの略なので、暖簾分け的な感じで別運営の電気街ビルなのでしょうか?

内部は深圳の賽格電子市場1Fと似たような雰囲気でした。1ブースのサイズが深圳よりちょっと広いかもしれません。

ちなみに同じビルの一部は別名義のモールとなっていて、「安防」の名前の通り防犯カメラなどを扱うお店が中心に集まっているエリアとなっていました。

高鉄を逃す

さて、この日は最初にも書いた通り、深圳でx.factoryのイベントに参加する予定でした。そのため、事前に予約していた広州から深圳の高速鉄道で深圳へと移動する計画を立てていました。しかし、新賽格電子城やその周辺の電気街ビルをウロウロしていたところ、ちょっとギリギリの時間になってしまいました。崗頂駅から高速鉄道の出る広州南駅まで地下鉄で行こうとすると1時間弱かかり、乗り換えもあることからDiDi9で行こうと、アプリでDiDiを捕まえようとしました。しかしなぜかスマホの調子がここへ来て悪かったり、なかなかDiDiの車が捕まらなかったりと、かえってまごついてしまいました。結局広州南駅に着いたのは予約していた高速鉄道が出発した後でした。

仕方がないので現地の券売機で深圳へと向かう他の高速鉄道のチケットを購入しようとしましたが、なんと最終便以外は売り切れとなっていました。ホテルも深圳で取っているし、広州南で立ち往生していても仕方がないので、同じく広州南駅から出ている路線バスで深圳へ向かうことにしました。しかしここでも深圳、福田バスターミナル行きは時間の遅い便しかなかったため、沙井電子城もある沙井までのバスのチケットを購入しました。

ブラブラと電気街を歩いた上に広州南駅の中も歩き回ったので定番の王老吉で水分補給です。

その後バスターミナルの待合室まで行くも、予定の時間になっても全くバスが来る気配はありません。挙げ句に後発らしきバスが先に来てしまいました。

結局、本来バスが来るはずのバス乗り場とは別の乗り場に来たバスにとにかく乗れ!と係員に命じられ、慌てて乗車しました。この時点で定刻を20分近く過ぎていました。もうMeetupには間に合わないだろうなぁ…と思いつつも、深圳に行かねば話が始まらないので、無事に到着することを祈っていたのでした。

その後バスは途中で高速道路の降りる出口を間違えて慌ててUターンしたりという珍事もありながら、1時間半ほどで沙井に到着しました。深圳といえど沙井の方はビル群はなく工場と住宅が並んでいるエリアなので、9時を過ぎていたこともあり辺りはかなり暗くなっていました。

結局x.factoryがある留仙洞に着いたのは午後10時過ぎで、ちょうどMeetupがお開きになったところでした。ニコニコ技術部深圳コミュニティの高須さんが待っていてくれて、運営のViolet Suさん10に「最後に到着したゲストね!」と言われてしまいました。とほほ。みなさんも広州~深圳間の高速鉄道に乗る際は時間に気をつけましょう。11

幸いにもMeetupの後に華僑城駅そばのOCT Loftに移動して行われた飲み会には参加させていただく事ができました。OCT Loftのエリアは小洒落たバーやレストランがたくさんあります。2020年11月現在、私がよく行っていた白石洲の野外フードコートがなくなってしまったので、こういうところも開拓していきたいところであります。ビールを楽しんだ後は解散し、ホテルへと向かったのでした。いやはや、長い初日でした。

華強北を歩く

さすがに前日のドタバタで疲れていましたが、前日の夜は飲み会だけだったのであまり主食系のものを食べておらずお腹が空いていたため、とりあえず朝ごはんを探すために朝の華強北を歩きました。さすがに朝8時台の休日の華強北はガラガラです。

フラフラと歩き周り、とりあえず麺料理を食べました。中国に来るとこの麺のような米粉っぽいつるんとした麺をよく見かけます。

若干物足りなかったこともあり、よせばいいのに帰り道で腸粉と炒めビーフンも買ってしまいました。この組み合わせは2018年10月に深圳に来たときと一緒ですね。ベタだけどおいしいんですよね…

ホテルに持ち帰った腸粉と炒めビーフンを食べて一息ついた後、いつもながら華強北の電気街巡りを開始しました。HQ-Mart(華強電子世界)やSEG(賽格電子市場)はいつも通りでしたが、華強路そばの地下の電気街モールである、華強地鉄商場付近から華強北の方に伸びる新しい地下道が開通していました。去年の時点ですでに派手なビル街だったにも関わらずさらに開発が進むのか…と感心していたところ、深圳在住の村谷さんから、開通して数ヶ月の地下商店街だが、一旦オープンしたお店が閉店して再開発するところだと教えてもらいました。確かに工事中のお店が多く、通路だけ先に通してお店を後からオープンされるところなのかなと思っていたので驚いてしまいました。恐るべし深圳速度…

この頃には日本でもだいぶ人気が定着していたタピオカミルクティーの有名店、ゴンチャの店舗が華強北の遊歩道沿いにできていた12ので、電気街散策の合間にマンゴースムージーをオーダーして飲みました。正直なところ訪問間隔が短かったこともあり、前回訪問時に見つけたちょっと怪しいガジェットが健在であることは確認できましたが、目新しいガジェットは発見できませんでした。

朝をガッツリ食べたのでなかなかお腹が減らず、午後4時過ぎに以前も行った蘭州ラーメン店へ行きました。今回はちゃっかり牛肉トッピングも付けました。

南山区のイルミネーションを撮りに行く

華強北のお店が閉店し始める夕方には高新園駅へと移動し、もはや定点観察コースといってもいい小米の旗艦店を覗きました。

一通り小米の旗艦店を覗いた後は、深圳の西側、南山区の后海駅へと向かいました。2018年10月に見たイルミネーションは深圳中央部の福田区で開催されていたものでしたが、今回の訪問時は南山区の人才公園周辺でイルミネーションを実施しているとのことだったので、人才公園へと向かうべく、最寄りの后海駅まで来たのでした。上の写真は后海駅出てすぐのところの海岸城というショッピングモールの前の遊歩道です。

海岸城から少し歩くと人才公園に到着します。ばっちりイルミネーションの上演時間に間に合い、写真を撮ることができました。手前右側のビルは単にオフィスのライトが着いているだけのようにも見えますが、よく見ると漢字のメッセージが流れていることが分かるかと思います。

ちなみに、人才公園は香港から深圳に入る場合に使うことも多い深圳湾口岸のすぐ隣に位置する公園です。公園には深圳湾の海水が引き込まれていて、入江を囲むように通っている遊歩道には「人才」ということなのか科学者などを紹介するパネルが配置されていました。

イルミネーションを撮影した後は海岸城まで戻ってきました。イルミネーションの上演時間が終わっても一部のビルは光ったままになっていました。

海岸城には面白いことにLINE FRIENDS CAFEがあります。中国ではLINEはブロックされていてVPNを使う等の工夫をしないと使うことができませんが、キャラクタービジネスだけは展開している、ということのようです。ニコニコ技術部深圳コミュニティ等からここにLINE FRIENDS CAFEがあるという情報は入手していたのですが、これまで訪問したことはありませんでした。思った以上にLINEのキャラクターがフィーチャーされていてびっくりしてしまいました。

海岸城のおしゃれなお店で晩ごはんをガッツリ食べる気にもならず、地下鉄でホテルに戻る際に少し手前で降り2016年にも行った駅間をつなぐ地下街であるLINK CITYを歩いて晩ごはんを探しました。結局何を食べるか決めあぐねてしまい、お持ち帰りのパック寿司を買ってみました。海外で食べる寿司には何度も残念な思いをさせられているのですが、それでも懲りずに買ってしまうのでした。今回は期待(?)に反して、まあまあ食べられる味でした。とびっ子はちょっとイマイチでしたが…

広州へ戻る

さて、最終日は午後2時半に広州・白雲国際空港を出る旅程となっていたので、朝ごはんをホテルの近くの快餐店13で早々にごはんを済ませ、高速鉄道の出る福田駅へと向かいました。

行きと違い、今回はバッチリ間に合うように福田駅に着くことができました。今回乗ったG6506番列車は電光掲示板を見るに香港西九龍駅~広州南駅間のみを結ぶ高速列車だったようです。ちなみに今回は一等車の1番A席に乗ってみました。端っこなのでホームに降りてからが大変だったりするのですが…

少し時間に余裕があったので、プラットホームに移動する前の待合所14のコンビニでカットメロンを買ってみました。日本のメロンに比べると甘くないですが、シャクシャクとした食感で悪くはなかったです。

その後無事に乗車し、広州南へと戻ってきました。初日にここにたどり着いたときとは全く違って、穏やかな心持ちで戻ってくることができました…苦笑

文化公園エリアの電気街を調査する

広州南駅からは地下鉄に乗り、初日に調査しきれなかった文化公園周辺エリアの電気街ビルの調査に行きました。文化公園エリアの電気街は文化公園の道路を挟んだ向かい側のブロックにひしめいているテナントビル群で構成されています。

最初はこちらの中百徳興電子城・中百電子数碼品牌(デジタルブランド)城へ行きました。

デジタルブランド城の名に違わず、フロア内は各種中華ガジェットメーカー・OEMメーカーのショールームになっていました。広州は元来から海外との貿易拠点として栄えてきた街であり、今も海外への輸出を担う外国人バイヤーが多い都市として知られています。ここもそういうバイヤーの方が商品を見つけるスポットとしての役割を担っているのではないかと感じました。実際、このときも特に広州に多いといわれているアフリカ系のバイヤーらしき方ちらほら見かけました。

次に行った南大文園電器交易市場は打って変わって、スマホの修理パーツを売るお店が中心となった、華強北でも見かけるようなパーツ問屋街という様相でした。

さらに歩いて明之昇数碼港へ行くと、こちらはまたショールーム風のテナントが並んでいました。他の建物に比べると一つ一つのテナントがかなり大きく、2階部分は中2階とあわせて1つのブランドのショールームになっていました。商品の中には日本語の説明書きがあるものも見かけました。深圳にもこの手のガジェットのショールーム的なお店はちらほらありますが、パッケージング等を見るに、広州のこういうお店のほうが輸出を強く意識しているように感じました。

ここまでに紹介したビル以外にもいくつもビルがあり、かなりの見ごたえがある文化公園エリアの電気街ですが、その中でも規模が大きいと感じたのはこの新亜洲国際電子科技城です。こちらも2018年の訪問時はクローズしていて入れなかったビルの一つです。1フロアあたりがそこそこ広いのもさることながら、合計8フロアという高さ方向の規模が圧倒的でした。下層階は写真の通り小さいテナントが並び、MicroSDやUSBケーブルなどの小物サプライ品を売るお店が中心となっていますが、上層階はガジェットメーカー等の商談スペースや倉庫、ショールームのようなスペースが多いという傾向がありました。上層階が倉庫風になっているのは電気街ビルではまあまあよく見かけますが、電子部品でなく完成品のショールームや商談スペースとしての使われ方をしているエリアが多いのはちょっと独特かもしれません。

ちなみにこれらの電気街ビルの周辺には現代アートなのではないかと思ってしまう勢いで乱雑に絡み合ったシェア自転車のMobikeが放置されていました。自転車をここまでガチャガチャ配置する方が難しい気もするのですが…一時の流行が嘘のようです。

再び空港へ

12時前に文化公園エリアを離れて白雲国際空港へと向かいました。本当は文化公園エリアの調査の後、時間があれば広州タワーを観光するつもりだったのですが、あまりに文化公園エリアの規模が大きかったため、その時間は取れませんでした。当時はCOVID-19が流行するとは全く思っていなかったので、まあ広州ならまた来る機会もあるだろうということでそこまで気にしていませんでした。海外旅行が再び気軽にできるようになった際には行ってみたいところの一つです。

前回の広州訪問時は広州から入って香港に抜けていくルートだったため、広州・白雲国際空港から出国するのはこれが初めてでした。先程も書いたように外国人バイヤーが多いということもあり外国人用の出国審査ブースも数多くあるのですが、それ以上に外国人が多く審査待ちの行列が長いなと感じました。さらに印象的だったのは一部のレーンが男性専用レーン・女性専用レーンと分けられていた事です。中東やアフリカのイスラム教国からの方も多そうだったので、ブルカなどを着用していたり、ボディチェックで男性が担当することに(各種事情により)問題がある方への配慮なのでしょうか?

ひたすらに待たされはしましたが、特に問題なく出国することができたのでラウンジへ行く前に軽くお土産を探して歩きました。色々候補はありましたが、北海道名物のクッキーを思い起こさせる名前のチョコレートが売っていたので思わずジャケ買いしてしまいました。15

お昼ごはんをまだ食べていなかったので、機内食が出るのは分かっていましたがラウンジ飯を食べてしまいました。味は可もなく不可もなくという感じでした。

ごはんを食べた後はビールを飲みながらデザートをつまんでいました。地元広州のビールであるSUPRAビールはビールサーバーでサーブしてくれるシステムになっていました。その他にもアサヒスーパードライがあったのはちょっとうれしいポイントでした。

搭乗の直前、ゲートの手前のコンビニでココナッツミルクジュースを買いました。やたらと情報量の多いパッケージが特徴的です。16

そして帰りの機内食も懲りずにステーキとシャンパンの組み合わせをいただきました。機内で飲むシャンパンは回りますね…

機内食に着いてきたヤクルトは中国語仕様でした。ヤクルトってこう書くんですね。

そんなこんなで飛行機は羽田へと到着し、2019年3月の広州・深圳旅行は幕を閉じたのでした。今振り返ってみてもほぼ電気街にしか行っていない弾丸旅行という感じでした。JALのようなフルサービスキャリアの近距離国際線はLCCの弾丸仕様のフライトと違って、日中の無理のない時間に飛んでいることもあって現地行動の時間は日数に比べると短めになってしまいがちということも分かりました。ただビジネスクラスの快適さはそれはそれでなかなかの体験でしたね…

以上、2019年3月の広州・深圳旅行記でした。次回は2019年4月の韓国・ソウルの旅の予定です。お楽しみに!

 

  1. 中国のライドシェアサービス
  2. 以前Seeed Studioを見学させていただいた時にもお世話になりました。
  3. 単に時間に余裕を持ちなさいという話ですね…
  4. 本物のお店かは分かりませんが…
  5. すでに調理済みの惣菜が並んだカウンターで店員さんにお願いしてお皿にごはんを盛ってもらうスタイルのお店
  6. 乗車時間の少し前までプラットホームに降りられないようなシステムなのです
  7. 帰国後食べましたが味はいまいちでした…
  8. この頃、ミスリーディングな内容を記載した限定パッケージが販売されていて中国国内で問題になっていたのでした。気になる人は「椰樹 広告」等で調べてみてください。
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公開日:2020/11/04