2018年2月のEUの旅に続き、今度は2018年のGWに行った珠江デルタの旅行記です。2018年4月にフルタイムの会社員となってから初めての海外旅行でした。このときはEUの旅で使い切らなかったマイルをうまく使いつつ、GWということで高くなってしまいがちな航空券代を抑えるべく、下記のようなちょっと変則的な旅程としました。

日付 場所(それぞれの場所の記事へのリンクになっています)
4月30日(昭和の日・振替休日) 広州(羽田→関空→広州と移動)
5月1日(火) 広州→深圳&マカオ&香港1
5月2日(水) 深圳
5月3日(祝・憲法記念日) 深圳香港
5月4日(祝・みどりの日) 香港(成田着)

表の通り、GWの飛び石を潰すような旅程となっています。2018年のGWはちょうど真ん中で分割されていたこともあり、前半で旅行する人が戻ってくるタイミングで出発し、後半で旅行する人が出発するタイミングで戻ってくれば安く上がるだろう、というのが目論見でした。さらに、高くなりがちな人気の香港往復ではなく、行きは関空経由の広州着、帰りは香港発のオープンジョー2のチケットにしてみました。実際、GWのフルサービスキャリアにしては安い値段で移動できたのではないかと思います。

というわけで、まずは広州編からスタートです。

まずは関空まで移動

第一歩は羽田空港から関西国際空港へ国内線での移動です。朝7時10分羽田発の早朝便です。

早朝便ということで、朝食は機内で食べる柿の葉寿司です。これ大好きなんですよね…だいたい国内線乗るときは食べてます。

関空で暇つぶし

1時間強で飛行機はすんなりと関空に到着しました。時間は8時半過ぎです。関空を出発する広州便は14時過ぎの出発。ながーい乗り継ぎ待ちの始まりです。

長い乗り継ぎ待ち、とはいえ朝ごはんは食べてしまったし、市街地に出るにはちょっと心もとない時間(そもそも出ても朝早すぎて何もやってないですし…)というわけで、空港での暇つぶしのド定番・展望デッキに来てみました。関空の展望デッキはエプロンの短辺に接しているというちょっと珍しい配置なこともあり、飛行機の見ごたえはなかなかのものでした。写真に写っているタイ国際航空のA380の大きさは眼を見張るものがありますね…

滑走路にもかなり近いので、超望遠レンズを持っていなくてもそこそこ機体がわかる写真が撮れます。これはキャセイパシフィック航空ですね。

そして近頃久しく見ていなかったメダル刻印機が稼働していました。メダル刻印機本体もさることながらもはやブラウン管テレビすら珍しいですよね…!

お昼はちゃっかりぼてぢゅうに行ってしまいました。挙げ句ビールまで飲んだのは秘密です。

一路広州へ

ぼてぢゅうでお好み焼きを食べた後は広州便のチェックイン手続きを済ませ、国際線制限エリアへ移動しました。中国南方航空というとどぎつい水色に赤い花3のロゴが描かれた尾翼のイメージですが、私が乗る便はスカイチーム特別塗装でおとなしめのカラーリングとなっていました。

機内エンタメもありましたが、中国語メインのようなので今回は使わずでした。

機内食は日本で積んでいることも理由なんでしょうが、日本の中華弁当のような味付けで至って普通でした。

肘掛けが若干壊れていたこと以外はさしたる問題もなく飛行機は広州・白雲国際空港に到着しました。

バスで市街地まで移動

広州白雲国際空港は広州の市街地から30kmほど北に行ったところにあります。というわけで今回はスーツケースもあることだしと空港バスで移動しました。

バスは海珠広場という駅のそばで下車し、1駅だけ地下鉄に乗り北京路駅で下車しました。

そして今回もサービスアパートメントです。実際に使うかはさておき、ちょっとしたキッチンがあったりするのはいいですね。

なかなか広々とした部屋ですが、1泊6000円程度でした。

広州の夜景

そしてこの部屋、ビルの最上階の36階の部屋なので、広州の街並みが一望できます。眺めを求めてここを選んだわけではなかったのですが、ちょっとラッキーだと思ったとともに、想像以上の大都会であったことに驚きました。

その後、広州のショッピングストリートである上下九歩行街をふらつきましたが、特に何も買わず、雰囲気を味わうだけで終わりました。

悲劇(?)焼き牡蠣事件

本当は上下九歩行街で晩御飯を食べられたら…と思ったのですが、グッと来るものもなかったので、ホテルのある北京路周辺になにかないかとぶらついていたところ、焼き牡蠣のお店を発見。これはおいしそうだ!ということで持ち帰りでオーダーすることにしました。よく見ずに2パック頼んだところ、1パックが1ダース4だったようで、おまけの4個を含めて計28個の焼き牡蠣を食べることになってしまいました…店員さんが牡蠣を焼いてはパックに詰め…を繰り返していて、随分たくさんオーダーする人も居るんだなあとのんきに眺めていたらそれを手渡されてしまったときの衝撃はなかなか味わえるものではなかったです…

こちらがその焼き牡蠣です。幸いなことに日本の牡蠣よりも小ぶりだったので良かったですが、唐辛子とにんにくがそれなりに胃に来ました。辛いものの、味はしっかりついており大変美味しかったです。また焼き牡蠣なのでそもそもあまりないとは思いますが、その後の道中でも特に食あたりに遭うこともありませんでした。

山のような焼き牡蠣を抱えながら、何も飲み物が無いのはまずかろうと近くのセブンイレブンに駆け込み、サントリーの烏龍茶を買いました。サントリーって中国語で三得利と書くんですね。

そしてせっかくなので珠江ビールも買いました。この烏龍茶とビールで辛さを押さえながら、なんとか焼き牡蠣28個を一人で完食しました。この後しばらく牡蠣を食べようという気分にならなかったのは言うまでもありません。

広州酒家へ行く

翌5月1日の朝はせっかく広州に来たのだからと、本場の飲茶を満喫するために広州酒家の本店に行きました。

朝からそこそこ混んではいましたが、無事入店し、飲茶をチェックリスト形式でオーダーしました。

チャーシューまんや麺類、エビ入り腸粉など色々と満喫したのはいいのですが、一人で色々食べようとするとどうしてもお腹いっぱいになってしまいがちなのが一人旅の辛いところであります。今回も例にもれず飲茶を食べすぎてしまい、あえなくお昼抜きとなりました…味は「食は広州にあり」なだけのことはあり、とても美味しかったです。いつか複数人で訪問してもうもう少し色々と味わいたいところです。

その後朝の上下九歩行街を再度ぶらぶらして一旦ホテルに戻り、チェックアウトを済ませました。

場所がどこだったかはっきり覚えていませんが、広州地下鉄の駅ではシェア傘サービスが展開されていました。この頃はシェアリングエコノミーが一大ブームでしたね。

電気街を巡る

腹ごしらえとチェックアウトを済ませた後は、新しく訪問した都市ということで電気街探しの旅に出ました。事前に5月1日は労働節(メーデー)休暇で電子部品街は休みのところが多いと教えてもらっていましたが、せっかくだし場所がわかるだけでも…と回ってみることにしました。

文化公園周辺

文化公園周辺には電子部品やスマホパーツ・アクセサリーを扱うような、「問屋系」の電子部品店が集まっているとのことでしたが、案の定すべて労働節でお休みでした。なお、この文化公園周辺の電気街の調査は翌年2019年3月に広州を再訪した際に行うことができました。写真は上から新亚洲国际电子科技城、南方大厦·国际电子数码城、广州岭南国际电子数码广场です。いずれも文化公園駅から数分のところにあります。

崗頂駅周辺

文化公園周辺を「電子部品街」とするならば、崗頂(岗顶)駅周辺は「電脳街」といえます。PC関連商品販売モール「百脳匯(Buynow:多分「百脳」の中国語読みと掛かっています)」など、何個かの電脳街ビルがあります。

このようにスマホ修理関連サービスが中心のフロアもあれば、

自作PCパーツをガッツリ置いている秋葉原のPCパーツショップのようなフロアもあります。秋葉原のPCパーツショップのようなホビー色の強いPCパーツショップは深圳ではあまり見かけないと思うので、なかなか新鮮でした。このときはビットコインのマイニングが流行していたので、マイニングのためのGPUボードを複数接続できるようにした環境のデモが数多く置いてあったのが印象的でした。

こちらは南方電脳城です。こちらは閉まっている店舗も多かったです。フルオープンだったのは百脳匯くらいでしたね。

また、電子部品系のテナントビルと思われる广州新赛格电子城も近くにありました。こちらは完全休業中でした。「賽格」といえば”SEG(Shenzhen Electronics Group”ですが、SEGの公式Webサイトにはこの店舗の掲載がありません。「新」が付いていますし暖簾分けのような別企業の運営なのでしょうか?

和諧号で深圳へ

電気街探訪の後はホテルから荷物を回収し、広州南駅まで移動して中国版新幹線”高鉄”に乗って深圳を目指しました。このときは深圳北駅まで、この和諧号に乗って30分ほどの旅となりました。

30分と大した時間ではないのですがせっかくだからと調子に乗ってビジネスクラス座席を予約。高級感あふれる座席もさることながら、なんとこの座席…

そう、フルフラットになるんです!30分で到着なので寝る暇はありませんでしたが、せっかくなのでフルフラットにしてみました。そんなこんなで列車は無事に深圳北駅に到着したのでした。

以上、2018年GW珠江デルタの旅・広州編でした。次回は深圳編5になります。お楽しみに!

  1. マカオから深圳への戻りのフェリーを逃し、香港経由で深圳に戻ったため
  2. 単純な往復ではなく、途中に空路以外の移動を挟むことにより、行きの到着地が帰りの出発地と異なるといったひと繋がりになっていないチケットのこと。空路の部分の旅程だけを線で描くと口を開いているように見える(open jaw)ことからこう呼ばれます。
  3. カポックの木、らしいです
  4. よく見ると写真の看板にも”打(=ダース)12 个(=個)”と書いてありますね…
  5. と言いつつマカオと香港にも行くのですが…
公開日:2020/07/25 最終更新日:2020/07/26