2018年GW珠江デルタの旅、最後は香港編です。香港は滞在時間短めですが、このときは香港島側を色々と楽しめたなあという記憶があります。
フェリーターミナルからホテルに向かう
深圳編の最後で乗ったバスは乗車してから数十分で香港島・上環のフェリーターミナルに到着しました。フェリーターミナルからホテルはさほど遠くないため、徒歩でホテルに向かいましたが、その道中に「鈴木珈琲店」というお店を発見しました。鈴木としてはちょっとうれしい気もしますが、きっと鈴木さんが運営しているわけではないのだろうと思うとなんとも言えない気分でした…
そして15時頃に無事ホテルに到着しました。小洒落たホテルでしたが、さすがは香港、それも地価の高い香港島側だと1泊6000円でもこの狭さです。寝られれば十分なのでいいのですが、深圳との落差に驚いてしまいます。
香港島を歩く
ホテルで一息ついた後は、香港島探索兼お昼ごはん探しに出かけました。上の写真はPottinger St.です。上環・中環のあたりは坂が多くて独特の街並みを醸し出していますよね。
結局中環のそば、Hollywood Rd.のPaisano’s Pizzeriaで遅めのお昼ごはんとしました。香港まで来てピザかよ!というツッコミもあるかもしれませんが、なかなかの本格派なピザをこうして気軽に食べられるのも国際都市・香港のいい面だと思います。いい意味で体に悪い味がして最高でした。
その後MTRに乗って銅鑼湾まで移動し、香港のDJI旗艦店に移動しました。こちらは深圳のDJI旗艦店に比べるともう少し買い物に来る場所という雰囲気があったように思います。ここでトイドローンTelloを買いました。
尖沙咀を歩く
さて、Telloを買った後はMTRで尖沙咀まで移動し、九龍半島サイドをぶらつきました。
九龍半島といえば、安宿で全然OKな私にはなかなか縁のないペニンシュラホテルもあります。(そもそも半島ホテル、って意味ですしね)しかし今回は中に入っていきます。
実は地下のチョコレートブティックがお目当てで尖沙咀に来たのでした。いつもは空港のチョコレートブティックで買うのですが、ペニンシュラホテル地下のほうが広くバリエーション豊富だと聞いたので行ってみた次第です。確かに広く、限定品や1個単位のオーダー販売もあり、なかなか楽しく悩ましい空間でした。
スターフェリーに乗ってみる
ペニンシュラホテルでチョコレートを買ったところで霧雨が降ってきたため、一旦ホテルに戻ることにしました。ペニンシュラホテルのそばだったので、尖沙咀駅からMTRに乗っても良かったのですが、せっかくなので九龍半島と香港島の間を行き来する渡し船であるスターフェリーで移動しました。スターフェリーは香港の交通系ICカードであるオクトパスで乗船することができるため、MTRに乗るのとさほど変わらない感覚で乗船できます。
乗ってみると木の床板の味わいがある船内や、揺れながらも徐々に迫ってくる香港島の明るく光っている高層ビル群、ジメッとした空気など、なかなか情緒があるとても良い乗り物だということに気が付きました。世界広しといえど、ここまで気軽に船で移動できるところもなかなかないとは思うので、もし機会がありましたらMTRでなくスターフェリーでの移動を試してみてはいかがでしょうか。運賃も安い(片道2.7ドル)ですし、香港島に移動してから更に長距離移動するのでなければ良い選択肢だと思います。
ネイザンロードを歩く
さて、スターフェリーでホテルにもどったのですが、しばらく休憩して、雨が落ち着いたのを確認して懲りずにMTRで九龍半島側に戻りました。先日ネイザンロードをウロウロしたときにはカメラを持っていなかったので、ネイザンロードの夜景撮影に再挑戦、というわけです。
これは重慶大厦の向かいの北京道を入ったところから重慶大厦側を写したものです。奥に重慶大厦の”Cke”の文字が見えます。
重慶大厦を撮った後は一旦ビクトリアハーバー側に行き、スターフェリーと高層ビル群を撮りました。霧っぽくなっていないほうが明るく見えるんでしょうが、この雰囲気もまた幻想的です。ビクトリアハーバーで写真を撮った後は再度MTRに乗り、旺角の方まで移動しました。
こちらは旺角の西洋菜南街のあたりです。このあたりから南下するように歩いていきました。
香港になぜかやたらとある味千ラーメンとかつや、KFCというここは一体どこなんだろうという組み合わせです。かつやはちょっとレアですかね。
こちらは最初のネイザンロードの看板のすぐそばで撮った交通標識です。交通標識も各国の味があって面白いですよね。色とりどりのネオン看板の光が反射しているのは香港ならではでしょうか。
ぐぐっと尖沙咀まで戻ってきて美麗都大厦です。美麗都大厦は2016年に初めて香港に来た際に宿泊した建物です。
そして再びビクトリアハーバー側に戻ってきて夜景をパチリ。
このときすでに23時が迫っていて急いでスターフェリーに乗りました。最終便です。言うまでもなくMTRに乗ればいいところなのですが、この旅情ある移動が気に入ってしまい、また乗船したのでした。
こちらは夜景ではないですが、道中見かけたバスの「新ビオフェルミン」の広告です。漢字を見るだけでなんとなく発音の想像がつくのが面白いですね。
ランカイフォンに行く
さて、香港島側でバーやレストランが夜遅くまで営業しているスポットといえばここ、ランカイフォン(蘭桂坊)であります。
昼が遅かったこともあり、ピザの後は何も食べていなかったところにビールをガーッと飲んだところ、結構お酒が回ってしまいました。
本当はハンバーガーを食べたかったのですが、時間も掛かりそうだしと近くのインド系レストランでビリヤニをオーダー。キリンビールもあれば中華もある、ピザもある、そしてビリヤニもある。これは香港の醍醐味の一つといえるのではないでしょうか。
一通りビールを味わった後、よせばいいのに異国のとんこつラーメンの調査をしてしまいました。2013年にハノイで食べたとんこつラーメンは日本のチェーンの海外支店で本格的だったのですが、こちらはちょっとイマイチでした…(でもきっとまた懲りずに海外で日式ラーメンを食べてしまうのだろうな…)
ランカイフォンから上環・中環のほうへ降りていく坂には飲んで帰る人を捕まえるべくタクシーがずらっと並んでいました。このカクカクしたタクシーも日本では減ってきましたね。私は上環のホテルだったので、タクシーには乗らず徒歩でホテルに戻りました。
朝粥を食べて散策
さて、香港滞在最終日は10時40分の便で香港を立つため、早起きしてホテルの周りを散策しながら朝ごはんを食べに行きました。
近くに評価の高いお粥屋さんがあったので行き、魚のすり身入りのお粥をオーダーしました。油条1との相性は抜群でした!
トラムに乗って銀行ビルを撮りに行く
さて、話は変わって香港の紙幣についての話です。香港は旧英領ということもあり、中央銀行そのものが通貨を発行するのではなく、香港上海銀行(HSBC)、中国銀行(香港)、スタンダード・チャータード銀行の3行が米ドルの裏付けをもとに香港ドル紙幣を発行する制度を取っています。2そのため、同じ額面の紙幣は色は統一されているものの、発券銀行が異なる複数の紙幣が共存して流通しているという不思議なシステムになっています。今回色々と買い物をしていたところ、20香港ドル札で3行、さらにHSBCは新デザインと旧デザインを揃えることができました、上の写真はその時の記念写真です。(一応赤線を入れてみました。)
そんな背景やせっかく香港島にいて早起きしたのだからと、香港島を走るトラムに乗ってこれら3つの銀行のビルを見に行きました。
HSBC香港本店ビル
まずはHSBCの香港本店ビルです。1865年以来、同じ場所にビルが所在しているそうです。現在の建物は4代目で、1985年に建てられたのだそうです。ビクトリアハーバーからの夜景でもよく映えるビルであり、紙幣の写真、上から2枚目のHSBCの新デザインのお札にも描かれています。
そしてこちらはHSBC香港本店ビルの前に鎮座するライオン像です。お札にも描かれている、おそらくは香港でいちばん有名なライオンたちです。このライオン像は1935年に3代目のビルが建てられた際に設置され、第二次世界大戦の戦乱をも乗り越えてきたものだそうです。口を開けている方がステファン、閉じている方がスティットです。触れると金運が上がるとの噂もあります!
スタンダード・チャータード銀行ビル
HSBC本社ビルのお隣がスタンダード・チャータード銀行ビルになります。こちらは1990年の建造です。
中国銀行タワー
こちらは中国銀行(香港)の本店ビルになります。三角形の辺の部分が夜になると光るので、香港の夜景の中でもひときわ目立つビルになっています。なお、この中国銀行タワーはルーブル美術館のガラスのピラミッドと同じく、イオ・ミン・ペイの設計だそうです。
直行便で成田へ
一通り銀行ビルとトラムを満喫したところでホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウトし香港駅からAEL(エアポートエクスプレス)に乗り、空港へ向かいました。
帰りはJAL便だったので安心の和食です。空の上で食べるハーゲンダッツを密かに楽しみにしている人も多いはず…
そして無事に飛行機は成田に到着し、成田エクスプレスに乗って自宅へと向かったのでした。
以上、2018年GW珠江デルタの旅・香港編でした。最後までご覧いただいた方、ありがとうございました!次回は2018年の秋に行ったシベリア鉄道紀行の予定です。お楽しみに!