2023年7月の台湾旅行記、今回は高雄~台南/玉井~台北と移動したDay2編です。振り返ってみると結構移動してばかりの一日でした。
まずは朝ごはん
朝起きてまずは朝ごはんを探しに出かけました。道中に写真のお店を見つけたのですが、エビ釣り、テーブルゲーム、レストランと書いてあります。不思議な組み合わせです。おじさんたちの暇つぶしスポットのような雰囲気を感じつつ通り過ぎました。
そしてしばらく歩いて見つけた豆漿屋さんで朝ごはんとしました。豆漿は個人的には台湾に行ったら必食のアイテムです。今回のお店は焼き餃子のようなものがセットで付いてきました。これもまたおいしかったです。
三鳳宮へ行く
初日はあまりベタな観光地を回らなかったので、朝ごはんの後は高雄の観光名所の一つである三鳳宮へと行きました。住宅街風の川沿いの道をてくてくと歩いていくと、いきなり開けたエリアがあり、そこにドカンと建っている道教寺院です。
三鳳宮は中庭にびっしりと並べられた赤い提灯が有名な寺院です。この日は大変晴れていたこともあり、空の青に提灯の赤がとても映えていました。提灯もですが、門の天井の装飾もなかなかの迫力でした。
蓮池潭のほとりを歩く
三鳳宮を出た後は一度ホテルに戻り、チェックアウトを済ませた後に蓮池潭へ行きました。蓮池潭は高鉄の左営駅の近くにある湖で、この湖のほとりにいくつかの観光スポットがあるのでした。写真の「通天鎮地柱」は1999年の地震をきっかけに建てられたモニュメントだそうです。
通天鎮地柱のある所から蓮池潭のほとりを歩き、次のスポットである龍虎塔の前までやってきたのですが、なんと改装中で中には入れずでした。名前の通り龍と虎のオブジェがあり、それらの横に2つ塔が建っているスポットです。遠目から見るだけでも、なかなか独特な迫力のある龍と虎でした。そして蓮池潭の名前の通り、水面には蓮がいっぱいに生えていました。
さらに蓮池潭を歩いていくと現れたのが春秋閣です。ここでも龍です。この龍のある所から細い道が伸びていて、湖の上にある塔に行けるようになっていました。龍の手前に全自動おみくじマシンが置いてあったのが印象的でした。日本の観光地でもたまにありますよね。
そして最後は元帝廟です。ここも湖のほとりから細い道が伸びていて、その先に道教の神様をかたどった像がどかんと鎮座しています。カラーリングもさることながら道の先にドーンという立地のインパクトが強烈でした。しかし、ここに至るまでずっと大変晴れていたため、12時前だというのに暑く、ヘロヘロになってしまったのでした。当たり前ですが、7月の台湾は暑さ対策が課題ですね…
台南へ行く
蓮池潭を観光した後は台南に移動するべく、高鉄の左営駅に向かいました。左営駅には日本でもおなじみのモスバーガーがありました。ミスタードーナツもですが、日系チェーンの台湾進出率の高さには驚かされる時があります。
そして再び高鉄に乗って台南へと向かいました。高鉄の車内の雰囲気は本当に新幹線そっくりです。
高鉄だと台南は高雄の次の駅なので、あっという間に到着です。高鉄の台南駅も例によって中心部から離れていますので、ここで在来線に乗り換えて中心部へと向かいます。
在来線に乗り換える道中、三井アウトレットパークの看板を発見しました。恐るべし三井グループ、海外展開もさすがにばっちりですね…
在来線に乗っていると、車内の電光表示に「中洲」と出てきました。前日の「岡山」に続いて日本っぽい地名シリーズです。
しばらく電車に乗ると在来線の台南駅に到着です。古い趣のあるプラットフォームが印象的でした。
ちなみに台南駅の正面側の建物は日本の台湾統治時代の建設で、当時の姿を留めています。上品な造りの駅舎です。2階部分は昔はホテルとレストランだったそうです。
台南駅に着いてからはすぐバスに乗ってマンゴーの産地である玉井へ向かう予定だったのですが、駅前のコインロッカーに荷物を預けた時に台湾版交通系ICカードである悠遊カードをなくしてしまったことに気が付きました。
駅員さんにどこで悠遊カードを買えるか聞いたところ、駅前のコンビニで売ってるよと教えていただきました。(駅で売らないんかい!ともちょっと思いますが…)コンビニに行ってみるとドラえもんのかわいい柄の悠遊カードがあったのでこれを購入し、改めてバス停へと向かったのでした。このカード、一部がスケルトンになっているところがまた面白いポイントです。
マンゴーの産地・玉井へ
日光のいろは坂を思い出すようななかなかの上り坂ルートをガンガン走っていく路線バスに1時間ほど揺られてマンゴーの産地、玉井に到着しました。なかなかのどかな風景です。
ちなみに玉井のバス亭の前の観光案内所のようなところの前ではワンちゃんがすやすやと寝ていました。暑いから日陰がいんでしょうね。
今回玉井を訪問した目的はもちろんマンゴーを堪能するためなのですが、そのままの果実は持ち帰れないですし、マンゴーかき氷を食べようと考えていました。バス停からお目当てのお店まで歩いていく道中の観光協会らしき建物にも、マンゴーをフィーチャーしたマスコットキャラが飾ってありました。マンゴーがマンゴーかき氷を持ってスケートボードに乗っている図はどこから突っ込んでいいのか悩ましいですね…
ちょっと歩くと商店街風のエリアにたどり着きました。このあたりからお土産物屋さんやカフェ、マンゴーかき氷屋さんがいくつも軒を連ねていました。
路線を示す標識もマンゴーをフィーチャーしています。徹底してますね。
そして今回のお目当てのお店、有間冰舗に到着です。ここはガイドブックにも載っている有名なお店です。混雑していて結構並ぶかもと思ったのですが、実は2階にも客席があり、割とすんなり入れました。1階の入り口でオーダーをしてから、番号の書かれたレシートを持って客席で待つと店員さんがかき氷をサーブしてくれるシステムです。いかんせん大混雑しているので、店員さんが叫ぶ番号(もちろん中国語)を聞き分けて自分の番号の時に手を挙げるなりして場所を知らせなければいけないというのがちょっと難易度高めかもしれません。幸い私は中国語の数字は聞き取れるので無事にかき氷にありつくことができました。順番を把握するために、自分の前に注文していたお客さんの顔を覚えておくといいかもしれませんね…
さて、肝心のかき氷ですが、「マンゴー無双」という周りの皆さんもオーダーしているであろうメニューをオーダーしました。写真の通り、マンゴーアイス、カットマンゴー、マンゴージュースを凍らせて作ったかき氷と、本当にマンゴー無双です。緑のものもまだ青いマンゴーだそうです。ベタすぎますが、頭がキーンと痛くなったりしながらも、激甘&激ウマのマンゴーかき氷を堪能することができました。これだけでもわざわざ行く価値はあったと思います。
先ほども書いた通り、今回は短期の滞在なのでマンゴー果実丸ごとを買うのはちょっと難しいと思っていたのですが、せっかくなので青果市場にも行ってみました。
市場の中は業者さんが色とりどりのマンゴーをずらっと並べていました。一口にマンゴーといっても、結構色々な品種があるんですね。かご一杯のマンゴー、いつか買って堪能してみたいものです。
ちなみに市場も観光地化されていて、端の方に飲食コーナーがありました。「芒果の故郷」の商標は伊達じゃないですね。ここでもマンゴースムージーを飲み、バス停そばのお土産屋さんでドライマンゴーを買ってから、再びバスに乗り台南へと戻りました。
台南の電気街を調査
台南の中心部に戻ってきた後は、前日に引き続きいしかわきょーすけさん(@qx5k_iskw)の「台湾西部の駅チカ電子パーツ店を縦走してみた Vol.1」を参考に電子部品店の調査に向かいました。最初はこちらの南一電子からです。看板にACアダプタメーカーのMeanWellのロゴが付いていますね。
こちらのお店も棚にずらっとパーツが並んでいて手に取って見ることができる、秋葉原に近いスタイルの店内でした。Arduino互換機やその周辺パーツの取り扱いも豊富なのはいいですね!
次に向かったのは美和電子です。写真の通りコーヒー豆ショップの隣にあるお店です。先ほどの南一電子も含め、台南は駅のすぐそばの商業エリアにしれっと電子部品店があるのが面白いところです。美和電子も棚がずらっと並んでいるタイプのお店でしたが、アマチュア無線家としてはアンテナメーカーのMaldolのロゴが入り口に貼ってあるのが印象的でした。
いしかわさんの書籍にも言及がありますが、美和電子から駅へ戻る道中にはPC系のお店が並ぶエリアがありました。
写真のような単一の店舗でフロアを占めているタイプの総合PCショップが多めでしたが、小さいお店もいくつかありました。スマホアクセサリー系のお店よりも、PC本体及びその周辺機器を扱うお店が比較的多いのは台湾らしいといえるかもしれません。
移動でプチトラブル
電気街調査の後、在来線の台南の駅に戻ってきたところでちょっとした失敗をしてしまいました。この日は台北にホテルを取っていたので、高鉄に乗るなりして台北に向かう必要があったのですが、この時私は在来線の台南駅から台北と反対方向にある高鉄の台南駅に戻るのはちょっと面倒だなぁと思ってしまったのでした。
そんなことを考えながらプラットフォームで悩んでいると、ちょうど良く在来線特急の自強号がやってきました。これは後に私の勘違いであることが判明したのですが、いしかわさんの本に近距離ならば悠遊カードで乗れると書いてあったしなぁと思い、次の大きい駅である嘉義までこの自強号に乗り、そこで高鉄に乗り換えることにしたのでした。
が、しかし、この時乗った自強号は2021年から運行開始された「新」自強号で、全席指定席のため悠遊カードでの乗車はできないのでした。検札の車掌さんに説明を受け、割増の指定席料金を払って嘉義まで乗ることになったのでした。「新」の付かない自強号は悠遊カードで乗れますが、「新」自強号の方は乗れないので要注意です。嘉義駅で降りた後、コンコースを歩いているとこの件についての注意書きの看板が置いてありました。
その後在来線の嘉義駅から高鉄の嘉義駅へタクシーで向かいました。なんだかんだで高くついてしまいましたが、在来線特急に乗れたりとちょっと面白かったのでよしとします。
すっかり夕方になっていたので高鉄に乗る前に駅弁を買いました。パッケージはかわいらしい見た目ですが、中身はガッツリ系です。こちらも前日の台鉄弁当に続いて、結構日本人好みの味でした。
寧夏夜市へ
その後無事台北に到着し、ホテルのへのチェックインを済ませた後にせっかくだからと定番の寧夏夜市に行きました。ここは2018年にも訪問しています。
駅弁は食べていたのですが、台湾風牡蠣オムレツこと蚵仔煎のお店を見つけたので入りました。小粒ですが牡蠣がたっぷりで、さらに牡蠣スープまでついてきて大満足でした。
蚵仔煎だけにしておけばよかったのですが、鶏肉飯のお店も見つけたので、小さいサイズの鶏肉飯も食べてしまいました。シンプルですがこれがまたおいしいのですよね。さすがにこれでお腹いっぱいになったので、夜市を後にしてホテルに戻ったのでした。
以上、2023年7月の台湾旅行記でした。暑くてヘロヘロになったりもしましたが、玉井で食べたマンゴーかき氷は絶品でした。玉井は初めての訪台でいきなり行くにはハードルが高いかもしれませんが、二回目以降の訪台時の行先としては(マンゴーが好きなら)アリなんじゃないでしょうか。次回は最終日、Day3編の予定です。お楽しみに!