上海編・バンコク編からだいぶ間があいてしまいましたが,最後にICPCアジア地区大会の開催地であったナコーンパトム滞在時の話を書きたいと思います.実はICPCについては私の所属していた学科・専攻のページに先日参加記がアップロードされたりしています.この参加記は大会そのものの様子が中心なので,こちらでは大会以外の様子の部分を扱っていこうかと思います.
-1日目:行くまでにドタバタ
そもそも今回の上海バンコクの旅はICPCアジア地区・ナコーンパトム大会の参加のためのものだったわけですが,このアジア地区大会参加のための手続きがこの旅で一番大変だったといっても過言ではないでしょう.
そもそもアジア地区大会とは
ICPCは世界規模で行われている大学対抗のプログラミングコンテストなので,各国で予選が開催されています.日本はアジア地区の中でもPacific and Indochina Peninsula(PP)と呼ばれるリージョン1に属しているので,簡単に言えばそのリージョンのアジア地区大会のいずれかで良い成績を収めることができれば世界大会へと進出できるのです.ルール上,各チームはある年度において,2つの地区大会にエントリーできるということになっているので,1つの地区大会のみにエントリーするのに比べ,2つの地区大会にエントリーすれば,世界大会へ進出するチャンスが増えることになります.
そのような背景があり,日本で開催されるアジア地区大会に加えて,他のPPリージョンで開催されるアジア地区大会に参加するチームも以前から散見されていました.農工大では過去にはそのようなチームは存在しなかったようですが,チームnocowが国内予選で大学別順位2位を取ったために,日本におけるICPCの大会主催である情報科学国際交流財団の方から海外遠征の旅費助成を頂けることになったため,今回初めて海外の大会に行ってみよう,ということになったのでした.
勝手の違う申請フロー
選手と私のスケジュールを調整した所,行けそうなアジア地区大会はタイ・ナコーンパトム大会しかないということになり,各種申請を進めることになりました.ICPCのチーム登録などの手続きは基本的にコーチにだけ権限があるというシステムになっているため,私が申請を進めました.過去にも何回かコーチ・選手としてICPCに参加しているので,全世界共通のWebサイトでできる範囲の申請は慣れているのですが,問題はナコーンパトム大会ローカルの申請でした.
申請受付開始予定日にWebフォームができていなかったりというタイというか東南アジアのお約束に始まり,必須と書かれていない欄を埋めないと進めないWebフォーム(それは必須って言うんですよ!)に行く手を阻まれたりしました.
なんとかフォームを全部埋めきって,ようやく申請が終わったぞ!と思いきや,記入した内容がA4・1枚となるようなフォーマットにまとめられたPDFが出力されるようになっていました.これに選手・コーチの署名および保証人2として学科長以上の署名をもらって,さらに大学の印をもらってから再度スキャンして送ってくれ,とのことでした.
そもそも保証人の欄にサインできる資格のある人はどういう人なのかということを問い合わせたりと,ここに至るまでに何回か現地の運営の先生とメールのやり取りをしていたのですが,一番困ったためにメールをガンガンやり取りしたのはこの「大学の印」の話でした.大学の印なんて少なくとも日本ではそうそう簡単に押してもらえるものではなく,とりあえず登録締切も迫っていたので,まずは印鑑無しで出すから!とメールをし,OKという返事をもらいました.どうやら同じくナコーンパトム大会に参加することとなった名工大・東工大のチームも同じポイントで苦労していたようです.
これで一件落着,と思いきや,数日後には大学の印付きで出して!という催促のメールが.結局,大学の事務の方とも相談し,大学のロゴが入っている在学証明書を選手・コーチの全員分提出することでOKということになりました.ここにたどり着くまでが非常に大変でした…
旅行あるある(?)な一苦労
ここまで書いてきたように,参加登録もバタバタしたのですが,旅行にはつきものの航空券と宿の予約でも少しバタバタしたのでした.
航空券は選手3人分の東京→バンコク便と,私の東京→上海→バンコク便をそれぞれ分けて取ったのですが,選手3人分の予約は額が大きかったことと,海外の予約サイトで予約したために不正利用を疑われ,カードの決済が通らなかったという定番のトラブルに遭遇しました.これについては電話で制限を解除してもらうことで最終的には無事航空券を買うことが出来ました.
問題は宿の方で,今回の大会の会場であるマヒドン大学があるナコーンパトム県・サラヤはバンコクと異なり,そこまで宿が多くありません.大会公式ページでは4つほど宿が紹介されていましたが,なんとWeb予約に対応しているのは1つだけという状況でした.3しかもWeb予約に対応している宿は私が見た時点で満室となっていて,Booking.comで他の宿を探すことになりました.
ここまでは割とよくある話なのですが,なにせ今回は4人での宿泊です.条件にあう宿を予約して,一件落着と思っていたのですが,しばらくしてBooking.comのその宿のページを見た所,新規予約を停止していました.なかなか不安なので,念の為「新規予約を停止しているけど,以前の予約は大丈夫だよね?」とメールで問い合わせた所「ごめん,だめだわ!」という返信がありました.危うく現地に着いてから路頭に迷うところでした.4
その後気を取り直して,少し遠くなってしまうことには目をつぶって新しい宿を見つけ,事前の準備はなんとか完了したのでした.
0日目:おしゃれルームを引き当てる
選手は大会前日の夕方にバンコクに到着する予定になっていたので,エアポート・エクスプレスのパヤータイ駅で合流し,そこからBTSに乗り換えてサイアム・パラゴンへ行き,移動前の腹ごしらえをしました.ここで雑談として私が海外に行くと何かしら面白いことが起こるんだよねぇ…5という話をしたのですが,このときはこの後におもしろイベントが待ち受けているとは誰も思っていなかったのでした.
腹ごしらえをした後は,東南アジア版のUberといえるGrab6でナコーンパトムの宿へと向かいました.バンコク編に書いたとおり,タクシーのつもりで呼んだらピックアップトラックが来たりというサプライズはあったものの,無事に宿に到着しました.選手と私は2台の車に分乗していたのですが,私の乗っていた車が先に到着したため,私がチェックインの手続きを進めました.
手続きが終わり,部屋へと移動したのですが,2部屋目に案内するときに,案内してくれていたお兄さんが申し訳なさそうに「ツインルームが1つしか空いてなくて…」と言って案内してくれたのが下の写真の部屋です.
いやいやいやこれハネムーン用でしょどう見ても.
ダブルベッドにおしゃれな天蓋ですよ.いくら熱帯のタイとはいえ,1部屋目には蚊帳はなかったわけで,これはどう考えても蚊帳としての機能を期待したというよりはインテリアなわけです.7さすがにこれはちょっと…と交渉した所,明日にはツインルームがもう一つ空くから,この部屋はこの部屋で使って,初日だけもう一つ部屋を割り当てますよ,という話になり,一応解決を見たのでした.いやはや,言ったそばからおもしろイベントが起きるのは我ながら流石です.(?)
ちなみに我々が泊まったのは24 Poshtelというホステルに近いホテルというか民宿のようなところで,リノベーションしたてのきれいな宿でした.お値段も安く,パンとジャム程度ですが朝ごはんも無料なので,もしマヒドン大学周辺で宿泊される方はおすすめです.後述するように市場やコンビニも近くにあるのでなんだかんだ便利です.
マヒドン大学へ行く
さて,ここからは基本的には毎日大会のために会場と宿を往復する生活だったので,トピックごとに紹介していく形式にしたいと思います.
今回の大会の会場はマヒドン大学・サラヤキャンパスのICT学部の建物でした.最初の方で書いたように,紆余曲折の結果会場から宿が会場から少し遠くなってしまったのですが,そもそもキャンパスが広すぎてキャンパス外に泊まる8場合は問答無用で15分以上の徒歩がセットなのでした.下にGoogleマップによる道案内を載せておきます.
上のマップで1つ目に曲がるポイントから先は全部大学の中です.本当に広いです.首都圏で言うと筑波大を彷彿とさせる広さです.
我々のような一時的な訪問であれば歩けばいいのですが,学生はそうも言ってられないのでは?と思ったのですが,学内では下の写真のようなトラムが運行されていました.
学生はこれに乗ったり,バイクあるいは自転車で移動しているようです.後で書くコンサートホールへの移動で乗る機会があったのですが,かわいい見た目と裏腹に,結構スピードが出るのでした.
初日に関しては集合時刻の関係で会場へ向かっている最中に朝8時になり,タイの朝の定番,国歌の時間に遭遇しました.タイでは朝8時と夕方6時に公共施設(テレビも同様)で国歌が流されます.これが流れている間は立ち止まって敬意を表するというルールがあり,守らないと不敬罪で捕まる9という話もあるので,我々も立ち止まり,国歌が終わってから再び会場へと歩き出しました.
12月とはいえタイなので30度超えが普通なのですが,ちょうど大会の開催期間中は20度台と暑くなく,30分ほど歩いたところで会場に到着しました.
日本とは一味違う会場
会場は先程も書いたようにマヒドン大学のICT学部の建物でした.上の写真は競技会場兼全体アナウンスに使われたホールです.日本でのアジア地区大会では大学の体育館やコンベンションセンターが会場となることが多いので,装飾がきれいな大学のホールが会場というのには少し驚きました.
また,写真左側にラーマ9世前国王の大きい肖像画(近くに寄るとモザイク画のような感じでした.)があり,その右上にラーマ10世現国王の肖像画,そして右端にラーマ9世前国王夫妻の肖像画が飾ってあり,さすがタイだなあと感じました.
その他,ホールまでの通路には試験の際の服装規定(そう,タイの大学には制服があるのです)や,後述するエクスカーションの際の注意事項の掲示がありました.エクスカーションに限らず,寺院参拝の際の服装や持ち物についてはタイでは気をつけたいところであります.
ちなみにこの会場での開会式や閉会式の際にはタイ伝統芸能の実演がありました.開会式では婚礼の際の踊り,閉会式では武術を交えた踊りが披露されました.年末にタイキック,という若干タイムリーな何かを見ることができた,というのもさることながら,どちらもなかなかの迫力で楽しむことができました.
また,特に写真はないのですが,競技中にコーチ室にマヒドン大学の学長が視察に来たりと,非常に今回の大会に力を入れていることが伝わってきました.
大会メシいろいろ
ICPCの競技時間は5時間と長く,選手は競技時間中はトイレを除いて競技場を離れられないため,大会の開催中は運営がスナック類やご飯を提供しています.コーチは競技中に競技場にいるわけではないので,外にご飯を食べに行ったりしてもさほど問題ないのですが,この大会ではコーチにもご飯が提供されました.
上の写真はガイヤーン(タイ風焼き鳥)弁当です.目玉焼きが1スペースを占領していること以外は普通の,むしろ味は美味しい部類に入るお弁当でした.
こちらも同じくお弁当なのですが,なんとグリーンカレー10です.なるほど,ビニール袋に入れるんですね…と感心してしまいました.さすがタイ,辛かったですが大変美味でした.上の方に写っているゆで卵の隣の袋は唐辛子入りナンプラーのようでした.カレーとセットなら追加で味をつけずとも食べられると思うんですけどね…
ビニール袋入りのグリーンカレーもなかなか衝撃的でしたが,今回のベストびっくり食べ物賞(?)はこの菓子パンであります.軽食として競技開始直後に出たものなのですが,何気なく手に取るとなかなかずっしりとくる重量感.中に肉か何か具が入っているのだろうと食べてみると…
なんと中には山盛りのレーズンが.決して周囲のパンの部分は潰したわけではなく,元からこの厚みでした.そしてぎっしりのレーズン.もちろんレーズンなのでそこそこ甘いわけです.普通はレーズンパンってパンが9割でレーズンが1割,というかパン生地にレーズンが練り込まれているものだと思うのですが,このレーズンパンは比率が逆です.ご覧の通り,パン生地を袋にしてレーズンを詰め込んだ,というような感じなので,気をつけないとレーズンがこぼれ落ちてしまいます.
東南アジアの他の国から来たと思われる他のコーチを見てもスマホで写真を撮ったりしていたため,おそらくはタイ独特のレーズンパン11なのだと思います.言うまでもないですが,食べきるとそこそこお腹いっぱいになりました.
コンサートへ行く
今回の会場となったマヒドン大学は医学部が有名な大学ですが,ICT学部を始め,様々な学部があり,その中には音楽学部もあります.それもあってか,学内に非常に大規模な「プリンスマヒドンホール」という音楽ホールがあります.なんと今回の大会参加者は競技日の夜に開催されるタイフィルハーモニックオーケストラのコンサートに無料で参加できるとのことだったので,私も参加したのでした.チームで150ドルの参加費を支払っているとはいえ,太っ腹です…
演目はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」で,人形劇付きでした.人形劇付きではあったものの,少し予習していけばよかったか…と思ったりもしました.ホールの内部も大変綺麗で,演奏自体は大変よいものでした.12
サラヤを歩く
マヒドン大学があるナコーンパトム県サラヤはバンコクの隣の県ということもあり,地方ではないにせよバンコク都心部に比べると間違いなく郊外ではあります.バンコクや観光地のアユタヤとは違い,あまり観光客向けではない雰囲気のところにせっかく来たということもあり,宿の周辺をぶらついてみました.
市場へ行く
まずは宿のすぐそばにあった”New Market Salaya”です.バンコクに戻る日の朝に早起きして探索してみました.道路沿いは他の商店が並んでいるため,車両用の出入り口のみが道路に面していて,奥に市場が広がっているという構造でした.市場本体への入口にも写真のように屋台が並んでいて,ちらほらと人を見かけました.
1枚目の写真の右端に写っている屋台で肉のせご飯を35バーツ(約120円)で購入して朝ごはんに食べました.辛いタレと甘いタレが両方ついていてお買い得でした.
市場内部へと入っていくと,八百屋,魚屋,肉屋と,食品系が一揃い揃っているのに加えて,日用品などの雑貨店などもあり,品揃えも豊富でした.朝7時半ごろだったと思うのですが,店番の方だけでなく買い物をする方の姿もあり,今でも地域の方の日頃の買い物スポットとして活用されているのだと感じました.
こちらの写真も市場内で撮った写真ですが,軒先の横断幕の左端の「すいか」が気になります.文字の雰囲気が夏休みの絵日記を彷彿とさせます.
市場の北端まで歩く(といっても1,2分ですが)と,タイ国鉄南本線が見えました.タイ国鉄南本線はバンコク・フアランポーン駅からソンクラー県・ハートヤイ駅を経由してマレーシアへと抜けていく路線として有名です.この線路がはるばる隣国,そしてマレー半島南端のシンガポールまでつながっているのかとしみじみしてしまいました.
こちらの写真は競技日の夜にコンビニに行った帰りに寄った焼き鳥屋です.市場の入口にあり,よく見ると最初の市場の写真に換気扇が写っています.近所の中高生くらいに見える子どもたちに混じって並び,2本ほど購入.さすがタイ,ここでもタレは辛口でした.
チャイナタウン
地理的に中国に近いこともあり,タイには華人系コミュニティが多く存在します.バンコク編で少し触れたヤワラートは世界でも大規模な部類に入る13中華街ですが,バンコクのお隣のこちらにもチャイナタウンと銘打った路地があったので,散策してみました.しかし,中華街らしい雰囲気なのは入り口の看板くらいで,歩いていくと”KAZOKU SUSHI”というお店があるというような状況でした.レストランのたぐいはそれなりにあったので,実態はちょっとした商店街といったところでしょうか.
脇道を眺めてみると小規模な商店と平屋が並んでいました.一方,メインの通りはセブンイレブンがあったり,コンドミニアムが立ち並んでいたりと,比較的都会っぽい(とはいえバンコク中心部からすると比較にはなりませんが…)雰囲気もありました.
Central Plaza Salaya
ここまではローカルの商店街を紹介してきましたが,タクシーで10分程度のところにあるCentral Market Salayaにも行きました.辛くない料理が出るレストランを,という選手からのリクエストを,現地の友人に伝えた所,こちらを紹介してもらい,みんなでご飯を食べに行ったのでした.広さは郊外のイオンモールといった規模でした.上の写真はゲームセンターですが,レストランは和食や洋食の店も揃っていて,広いスーパーマーケットも併設と,かなりの充実度でした.
サラヤの動物たち
サラヤでも,タイというか華南地方から東南アジアの温暖な気候のエリアあるあるであるところ野良犬14・猫をしばしば見かけました.何匹かピックアップして紹介したいと思います.
こちらはチャイナタウンのお店の軒先に佇んでいた犬です.なんとも思慮深げな表情で佇んでいましたが,彼(彼女?)は一体何を考えていたのでしょうか…
こちらのほっそりした猫は宿の向かいのmini Big C15というコンビニの中にいた猫です.コンビニの中にいるとは思わなかったので出てきたときちょっとびっくりしてしまいました.
こちらは野良猫ではなく,New Market Salayaで見かけた飼い猫です.猫にリードを付けるのはちょっとめずらしい気もしますが,それ以上に慣れた様子で店番をしているのだぞ,という態度で座っていたのが非常に面白かったのでした.コンビニの猫と比べてふっくらしていることから,さてはお前,看板猫としていろいろ残り物をもらっているな?と勘ぐりたくなる猫ちゃんでした.
エクスカーションへ行く
大会3日目はエクスカーションが開催され,バスでナコーンパトム県の観光地を巡りました.乗ったのは写真上のダブルデッカーバスでしたが,一体シャーシのペイントは誰の趣味なのか,気になるところです.右側の見切れているバスも同様に派手なペイントでした.
レーズンパンといい食べかけの写真が多く申し訳ないのですが,車中で出た軽食のパンの具はサンカヤーと呼ばれるココナッツミルクベースのカスタードでした.Central Plaza Salayaに連れて行ってくれた現地の友人が日本に留学してきていたときに一度食べたことがあり,結構気に入っていたのでちょっとラッキーでした.
ワット・プラ・パトム・チェディ
バスがキャンパスを出発して40分ほどで,最初の目的地であるワット・プラ・パトム・チェディに到着しました.ワット・プラ・パトム・チェディの目玉となるのは上の写真にある仏塔です.高さは120mほどあるそうです.世界一の高さと言われることも多いようですが,現地での解説によると世界一はスリランカの仏塔だそうです.
目玉は仏塔ですが,大規模な王室寺院なので,他にも仏像がいろいろあったりします.上の2つの写真のうち,1枚目の写真はお供えセットで,ちょうど真ん中にある黄土色の線香に挟まっている紙には金箔が挟まれています.この金箔を2枚目の写真の仏像にこすりつけ,願掛けをするというわけです.
他にも,ワット・ポーでお馴染みの108個の壺に硬貨を入れていき徳を積む施設や,経文・曼荼羅の展示などもありました.
Thai Human Imagery Museum
ワット・プラ・パトム・チェディの次に向かったのが”Thai Human Imagery Museum”でした.要するに蝋人形館なのですが,さすがタイ,徳の高い僧侶の蝋人形が多数展示されていました.なんとどのような徳を積んだのかについての紹介文は日本語も(若干間違っていましたが)ありました.
このミュージアムでは,タイの民俗文化を紹介するような雰囲気で一般市民らしき蝋人形も展示されているのですが,例に漏れずラーマ9世前国王の蝋人形の展示もありました.前国王の蝋人形を見ているときに,たまたま私たちのそばにシンガポールから参加したチームの方が居たのですが,現地のガイド担当の方に「(バーツ札と蝋人形を見比べながら)ちょっと違うんじゃないの?」と言っていて,横で聞いていて一人ヒヤヒヤしてしまいました…16
ちなみにこのミュージアムのそばには池があり,東南アジアあるあるの原色系な水場の遊具がおいてありました.みにくいお風呂アヒルの子がスワンボートになったかのような見た目だなあとしみじみ.ちなみにこの近くの売店で売っていたココナッツアイスクリームは大変美味しかったです.17
さらに池のそばには洞察力があるらしいフクロウの佐藤さん(?)のお店がありました.店員さんがおらず何も買えず.
プッタモントン
さて,Thai Human Imagery Museumでお昼を食べ,最後に我々が向かったのはマヒドン大学の隣のプッタモントンでした.プッタモントンは仏教行事のための公園で,非常に広い敷地の中心部に上の写真の仏像が鎮座しています.
上の写真の通り,本当に広い公園です.そして大会開催期間中,唯一この日は30度超えの快晴の日で,同行していたマヒドン大学の先生が「やっと普通の気温になりましたねー」と言っていて,みんなで突っ込むという一幕がありました.
さいごに
プッタモントンからマヒドン大学へ戻り,預けていた荷物を回収し,バンコクへと向かいました.バンコクへ向かう際も行きと同様にGrabでタクシーを手配するつもりでしたが,現地の先生が手配してくださったため,バタバタせずにバンコクへと戻ることができました.
ナコーンパトム滞在中は現地の友人であるKinji氏を始め,マヒドン大学の先生方,学生ボランティアの方々に大変助けられました.また,本大会の参加に際して大学および情報科学国際交流財団より補助をいただきました.この場を借りてお礼申し上げます.
さて,半年以上経ってしまいましたが,上海バンコク旅行記完結です.
次は2018年2月のEU旅行記になるはずです.お楽しみに!
- ざっくりと説明すると,中国本土より南の東アジアおよび東南アジアが該当します.この他にEast/West Continentがあります.
- 参加資格があることを保証するためのもののようでした.
- 東工大チームはなんでもFaxで予約して大会公式ページで紹介されている宿に泊まったとか.すごい!
- Booking.comでも出てくる宿の数が少なかったので,結構危なかったでしょうね…
- 単に本人が面白がっているだけという説もありますが…
- この記事を書いている間に東南アジアでのUber事業を吸収してしまいました!
- 選手の子いわく,翌日その部屋に泊まるらしい若いカップルを見かけたとのこと.
- 予約で埋まっていたホテルはキャンパス内のホテルらしいです.
- 外国人にはそこまで厳密に適用していないようですが…
- ゲーンキョワーンと言います.「ゲーン」が「汁物」の意味なので,本来はスープ的な立ち位置です.
- もはやパンレーズンという感じですが…
- 近くの席のICPC参加者が結構演奏中に喋っていたのが気になりましたが…
- 私のタイ人の友人は「世界最大の中華街!」と言っていました
- いつもいつも書いてますが海外で不用意に犬に触ってはいけません!
- 小さいのか大きいのかはっきりしろ!と突っ込みたくなりますが,Big Cは東南アジアのスーパーマーケットチェーンです.初めてベトナムに行ったときも大変お世話になりました.
- 不敬罪のある国ですからね…
- ドリアンアイスが売り切れていて一同残念がったという話もあります