概要
LAに旅行に行った際に,Teardownのコーナーで分解した3つのアクションカムで動画を撮影してみました.どのアクションカムの動画も自撮り棒の先端にアタッチメントを取り付け撮影したものです.撮影地はサンタモニカで,他にもアクションカムで撮影している人を何人か見かけたので,実際の使用シーンらしい測定条件になるかと思います.
700円アクションカム(VGAモードで撮影)
他のアクションカムを見るまでもないさすがの安物感です.同じ被写体の色がだんだん変わったり,空がグレーっぽく映る(もちろん曇ってませんでした!)など,一周回って古い8mmフィルムっぽさ(?)のある発色です.
また,半逆光のシーンで派手にゴーストが写り込んだりもしています.画角も他の2台に比べると狭めと,いろいろ問題はありますが,正直なところドライブレコーダーならこれでも全然問題無いんじゃないかという気もします.
3000円アクションカム(2Kモードで撮影)
700円アクションカムから価格が4倍以上になっているだけあって流石にきれいに撮影出来ていると思います.右下に白いものが表示され続けていますが,拡大してもらうと分かるように日付です.(切るのを忘れていました…)
画質については,1万円のアクションカムと見比べてもらって初めて分かるレベルだとは思いますが,サンタモニカ桟橋の看板や空の色など,全体的に青色に緑成分が乗るという傾向があり,その結果真っ青に近い色が水色寄りの発色になっているという印象があります.(この傾向は先日分解したファービーもどきを撮影したときにかなり顕著に現れました.)また,1万円のアクションカムと比較すると逆光のシーンで空が白くサチっているように見えます.なお,画角はこのアクションカムが3台の中で一番広いようです.
1万円アクションカム(SJ5000X Elite:2Kモードで撮影)
さすがに3000円のアクションカムの3倍の値段ということもあって,発色も実際の色に一番近く,逆光時の白飛びも少ないように思います.画角についてはわずかですが3000円のアクションカムより狭いようです.
ちなみに,このアクションカムだけジャイロセンサーによる手ぶれ補正機能がついているため,撮影時にこの機能をONにしていました.なんとなくですが,細かい揺れは補正されているように見えます.
結論
ここまで3つのアクションカムの映像を比較しましたが,単純に画質だけで言えばやはり1万円のアクションカムに軍配が上がりそうです.したがって,本来のアクションカムの用途であるスポーツの映像撮影や旅行中の映像記録用として使うなら1万円のものがオススメですが,700円のアクションカムでもドライブレコーダーなら十分(SDカードがいっぱいにならないように循環記録モードももちろん付いています)という人もいるでしょうし,3000円のアクションカムなら1万円で3つ買えるので発色のくせが許せればたくさん並べたい時などには嬉しいといったように,適材適所,という結論になるかと思います.