2022年9月のシンガポール旅行記に続いて、2022年11月に行ったベトナム中部・南部の旅行記です。このときは4泊と私にしては比較的長めの旅行でした。

今回の旅程

シンガポール旅行記の方にも書きましたが、この旅行を計画した当初はまだ日本に帰国する際、帰国便に乗る前にPCR検査を受け、新型コロナウイルスの陰性証明を取得する必要がありました。そのため、従来やっていたような弾丸旅行とするわけにもいかず、PCR検査を受け、結果を受け取ってから帰りのフライトに乗ることができるだけの時間的余裕を確保するべく、長めの旅程を組んだのでした。

しかし実際にはこの旅行に行くよりも前に、帰国時のPCR検査義務は廃止となりました。もともとはPCR検査とその結果待ちを踏まえて、ホーチミンシティに4泊する予定でいました。しかし、ホーチミンシティは何度も行っているし時間に余裕があるならば他の都市にも行ってみようということで、ベトナムの国内線のフライトを追加で予約し、結果として以下のような旅程となりました。

日付 場所(それぞれの場所の記事へのリンクになっています)
11月3日 羽田→ホーチミンシティ→ダナン→ホイアン→ダナン
11月4日 ダナン→ホーチミンシティ
11月5日 ホーチミンシティ
11月6日 ホーチミンシティ
11月7日 ホーチミンシティ発
11月8日 羽田着

行きはホーチミンシティに早朝着なので、市街地に出ずに国内線に乗り継いでベトナム中部の都市・ダナンへ行くという算段です。結局初日はダナンの隣の世界遺産の都市・ホイアンに行ったのですが、これは事前に決めていったというよりは成り行きで行くことになったという感じです。(行って正解でしたが!)

タンソンニャット空港で乗り継ぎ

羽田を午前1時30分発の便で出発したので、ホーチミンシティ・タンソンニャット空港に着いたのは朝6時台でした。タンソンニャット空港の到着ロビーの車寄せはちょっと特徴的なのと、じめっとした空気でああ、ホーチミンシティに来たなぁと毎度思わされます。

しかし今回は最初に書いた通り、ダナンに行くべく早々に国内線に乗り継ぎです。てくてく歩いて国内線ターミナルへ移動しました。

この旅行はスーツケース+バックパックの体制で来ていて、ダナンは一泊だしスーツケースは空港の荷物預かりサービスに預かってもらおうと思ったのですが、このとき探した限り国際線ターミナルにも国内線ターミナルにも荷物預かりサービスがなく、ダナンまで持っていくことになったのでした。ちなみにダナン国際空港にも荷物預かりサービスはありませんでした。

ホーチミンシティからダナンまではベトジェットエアに乗りました。往復1万円以下という格安運賃でした。しかし、帰りのフライトが盛大に遅延して予定をだいぶ変更させられることになるとはこのときは知る由もないのでした。

ダナンのビーチを歩く

ダナンの空港に到着して、まずホテルに荷物を預けに行きました。ダナンはビーチリゾートとして有名なので、そのあとはホテルからビーチに向かって歩いていきました。ビーチリゾートなので、ホテルも海岸沿いにたくさんあり、供給が多いせいかハノイやホーチミンよりもお得に泊まれる印象でした。

ちなみに上の写真は道中に見かけたレストランの写真です。ベトナム語(NHA HANG HAN QUOC)では韓国レストランと書いてあるのですが、その下の英語はChinese restaurantとなっています。一体どっちなのでしょう…ちなみにハングルの表記(こちらは中国料理専門、と書いてあるようです)があることからもなんとなくわかるように、ベトナムは韓国からの投資が結構たくさん入ってきていることもあってか、ダナンの観光客にもかなり韓国の方がいました。

レストランを横目にぶらぶらと歩いているとミーアンビーチに到着しました。さすがに11月なので誰も泳いでいませんが、なかなか快晴なこともあり見栄えのするビーチです。

ライフガードハウスもおしゃれにペイントされていて、これは確かに南国のビーチリゾートだなぁと思いました。ハノイやホーチミンシティのごちゃっとしている雰囲気とはだいぶ違いますね。

ミークアンを食べる

さて、ビーチをぶらぶらしていたらお昼になったので、レストランに入りました。11月とはいえそこそこ暑いのでまずはビールです。さすがはベトナム中部のダナン、ビールも中部で人気のラルービールです。ベトナムは細長いこともあり、北部のビアハノイ、中部のフダ、ラルー、南部のビアサイゴン、バーバーバーと地域ごとに人気の銘柄が異なります。

そして今回オーダーしたごはんはミークアンです。ミークアンは平べったい麺をタレと絡めて食べる料理です。見た目が日本のきしめんによく似ています。食べた感じも結構きしめんに近いですが、こちらのほうがちょっともっちりしているかもしれません。

ドラゴンブリッジを渡る

ビーチリゾートとして有名なダナンですが、その他の有名な観光スポットとしてはこちらのドラゴンブリッジが挙げられます。名前の通りではあるのですが、橋の真ん中にドラゴンをかたどったオブジェが取り付けられています。(一応、中央部は橋を支える構造を兼ねてはいるようですが…)なんとこのオブジェ、金・土・日は口から火を噴くのです。私がダナンに行ったのは木曜日で、金曜の夕方にはホーチミンシティへ向かってしまったため、残念ながらショーは見られませんでした。またショーを見にダナンへ行ってみたいと思っています。

火を噴くショーは見られないものの、せっかくなので歩いて橋を渡ってみました。幅の広い川にかかる橋なので、そこそこ距離があるのと、ご覧の通り日影がないので結構ヘロヘロになってしまいました。

ちなみに道中、過積載のバイクの荷崩れの場面にも遭遇しました。バイクにひたすら荷物を載せるのはベトナムのあるあるな風景ですね。

ちなみに橋のたもとの居酒屋では平日の昼間からおじちゃんおばちゃんたちがカラオケをしながらビールを飲んでいました。なんとも陽気な感じです。

ホイアンへ行く

ドラゴンブリッジをぐるっと回った後は、Grabを捕まえてそろそろ一度ホテルに戻ろうと、Grabを捕まえやすそうな近くのAPEC公園に行きました。ベトナムでAPEC首脳会議が開催されたことを記念する公園のようです。ストレートなネーミング、嫌いじゃないです。

APEC公園は様々な南国の花が植えられていてきれいだったので、しばらく花の写真を撮っていたのですが、南国あるあるのスコールが降り始めてしまったので、慌ててGrabを呼びました。

Grabに乗ってホテルにいったん戻り、スコールが止むまでの間に次にどこへ行こう…と考えました。そして、ドラゴンブリッジもビーチも見てしまったし、隣町のホイアンまで行ってしまうということにしました。ホイアンは古い町並みが残る世界遺産の街ですが、同時に夜になると川沿いがたくさんのランタンで照らされることでも有名です。これを見るためには夕方にホイアンに行かなければなりませんから、ホーチミンシティに帰る明日に行くのではだめで、今日行くしかない、と考えました。

本当はオプショナルツアー等で予約した方がお得なのかもしれませんが、思い付きですし、ベトナムの物価であればそう高くはないので、Grabでホイアンまでのタクシーを手配しました。たまたまタクシー専業の運転手さんだったので、おいしい案件(いいカモともいう)だったらしく帰りにまた迎えに来てもらい、さらに翌日の観光スポットまでも送迎してもらいました。(翌日はちょっと高かったような気もしますが…)

だいたい40分ほどタクシーに乗り、ホイアン市街に到着しました。ベトナムの古い町並みではよく見かける黄色い壁がまぶしいです。

降りて最初に、タクシーの運転手さんおすすめのビーガンなバインミー(ベトナム風サンドイッチ)を食べました。なかなか辛かったのですが、けっこうジューシーで食べ応えがあり、これでビーガンなのか!とちょっとびっくりしました。

バインミーを食べ終わった後は、最初の写真の奥の方にもちょっと見えているホイアンの中央市場に行きました。

ハノイのドンスアン市場、ホーチミンシティのベンタイン市場など、ベトナムは今でも色濃く市場文化が残っています。観光スポット色もそれなりに強いのですが、ぐるっと眺めて回ると結構面白いのでした。

街をぶらぶらする

市場を眺めた後はホイアンの旧市街中心部に向かってぶらぶらと歩き始めました。バイクと無造作な電線、古い建物がいかにもベトナムという感じです。

ホイアンはそこまで大きな町ではないので、市場のあたりからお土産屋さんが連なる通りをふらふら歩いていきました。

しばらく歩くと中心部にある橋に到着します。

この橋は来遠橋という名前ですが、通称の「日本橋」としてよく知られています。中国風の雰囲気の橋ですが、江戸幕府による鎖国が始まる前の時代、当時のホイアンに移り住んでいた日本人によって架けられたといわれているため、「日本橋」と呼ばれています。

橋そのものも歴史を感じる味わいのある橋ですが、その先に見える風景がまた味があり、ちょっと「千と千尋の神隠し」を思い出しました。

カフェで一休み

日本橋の周辺をさらに歩いていたところ、写真の広場に行きつきました。どうやら昔のお寺の門のようです。

そしてお寺の近くにカフェを見つけたのでいったん休憩としました。このカフェは通りに面していて、行き交う人をぼんやり見ながら休憩できました。

カフェではまずベトナム名物のコーヒーをいただきました。練乳の甘い味わいで疲れが取れます。

そしてせっかくならばとホイアン名物のカオラウもオーダーしました。こちらもミークアンと同じく麺料理ですが、野菜と具で麺が見えないですね…

というわけでタレと混ぜがてら麺を引っ張り出してくるとこんな感じです。太麺を濃い目のタレに混ぜて食べるということで、伊勢うどんに似ているとか、ホイアンに移住していた昔の日本人が伝えたうどんの影響を受けているという話もあるようです。

再び街ぶら

カフェで一息ついた後は腹ごなしも兼ねて再びぶらぶらと街を歩いていました。ランタンを見るために夜までいる必要がありますから、暗くなるまでは適当に暇をつぶす必要があったのでした。

東南アジアでもイスラム教圏だと犬は少ないのですが、仏教圏であるベトナムでは結構街中で犬を見かけます。もちろん猫もいます。これは招き猫と店番犬、といったところでしょうか。

市場の方に戻ってみると、修理中なのか屋根の端っこを器用に歩いているおじさんたちを見かけました。安全第一でお願いします…!

ホイアンのランタンがたくさん照らされるナイトマーケットは、川の中州にあります。もちろん橋を歩いて渡っていくこともできるのですが、遊覧船で川の上から景色を眺めるツアーも多数あるようでした。

ナイトマーケットでランタンを眺める

そうこうしているうちに暗くなってきたので、ナイトマーケットへと向かいました。何かにつけてライトアップするのは東南アジアの常ですが、高い建物がないフラットな街並みのせいか、あまりギラギラした印象はありませんでした。

橋を渡ってナイトマーケット側に行くと、このようにランタンを売っている屋台が多数連なっています。なかなかフォトジェニックです。軽くぐるっと見て回った後、そろそろダナンに戻る時間が迫っていたので、ナイトマーケットを後にしました。

タクシーの運転手さんとの待ち合わせ場所に戻る道中、ブティックの前で店番をするワンコ2匹に遭遇しました。兄弟でしょうか?

その後また40分ほどタクシーに乗り、ホテルへと戻ってきました。帰りの道中、明日はどこへ行くんだ!決まっていないならいいところがあるぞ!と運転手さんからアツい営業を受け、翌日の行先も決めてしまったのでした。カオラウを食べていたのでそこまでおなかは減っていなかったのですが、ダナンに戻ってからとりあえず海鮮レストランに入ってラルーを飲みました。

おつまみは焼き牡蠣です。沿岸なこともあり、ダナンのあたりは海産物が売りのようです。なかなかビールの進む味でした。

ビールと牡蠣を味わった後はホテルに戻り、翌日に備えて眠りについたのでした。

 

以上、2022年11月のベトナム旅行記、Day1でした。ハノイもまったりした雰囲気があり好きなのですが、ダナン・ホイアンはまたそれよりもまったりとした雰囲気がある街だったと思います。次回Day2はまたまたタクシーに乗ってちょっと遠出をします。お楽しみに!

 

公開日:2024/11/11 最終更新日:2024/11/12