お知らせ:この記事はJLCPCBの提供でお送りしています。

みなさんこんにちは。今回はKiCADで使えるJLCPCB用のプラグインを紹介します。

JLCPCBに基板製造と部品実装の両方を頼む(PCBAを発注する)場合、回路図とパターン図を作成した後、部品の配置データと部品リストを作成する必要があります。部品の配置データと部品リストの大枠は自動生成が可能(以前書いたチュートリアルはこちら)ですが、それぞれの部品と、JLCPCBのAssembly Parts Libraryの部品番号を対応付ける作業は手作業で行う必要がありました。Webサイト上で条件に合う部品を探して、Excelにちまちまコピペしていくのはちょっと面倒です。今回紹介する”KiCAD JLCPCB tools“はその手間を軽減してくれるKiCAD向けプラグインです。なお、このプラグインはJLCPCBが公式にリリースしているわけではなく、Bouniさんのプロジェクトなので、導入は自己責任でお願いします。

KiCAD JLCPCB toolsは以下の作業をKiCAD内で完結させることができます。

  • Assembly Parts Libraryのパーツ検索
  • 各部品のBOMファイル、POSファイルへのエクスポート要否の選択
  • 部品の回転方向の補正

最後の「部品の回転方向の補正」はKiCADとAssembly Parts Libraryでの向きの差分を自動で補正してくれるものです。プラグインを使い始める前はJLCPCBにファイルをアップロードしてから都度都度角度を補正していたのですが、このプラグインを導入することでだいぶ楽になりました。(たまに手作業での補正が必要になる場合もありますが…)

インストールは公式ページの記載の通り、KiCADのプラグイン&コンテンツマネージャーにリポジトリのURLを追加し、その後プラグイン&コンテンツマネージャーからインストールを行うという流れになります。

プラグインのインストール後、KiCADの(2023/05/26修正:カワヅ@necobutさんご指摘ありがとうございます!)PCBエディタ回路図エディタを開くとツールバーの右端にJLCPCBのロゴが描かれたボタンが追加されます。

そのボタンを押すとプラグインの画面が開きます。初回はちょっと画面が開くまで時間がかかるようです。プラグインの画面の中央には部品リストが表示されています。初期状態では、部品リスト内の”LCSC”の欄には何も記載がありません。部品リストの行を選択した状態で、右側の”Assign LCSC number”をクリックすると、部品検索画面へと遷移します。

部品検索画面はAssembly Parts LibraryのWebページと同じ検索方法で検索ができるようになっています。部品を選択して”Select part”ボタンを押せば部品リストに部品番号が反映されるようになっています。”Show part details”ボタンを押せば部品の詳細情報を見ることができます。

それぞれの部品についてこの手順を繰り返すことで、”LCSC”の欄を埋めていきます。なお、他の行から部品情報をコピー&ペーストすることもできます。

さらに、画面右側のボタンやコンテキストメニューから、特定の部品をBOMファイルとPOSファイルへ出力しないようにすることもできます。私のように一部のパーツを手元で実装するため、BOM/POSファイルそれぞれの行をちまちま削除している人には地味にありがたい機能です。

一通り部品の指定が終わったら、左上の”Generate”ボタンを押します。Generateを行うと、KiCADのプロジェクトフォルダ内に”jlcpcb”というフォルダが生成されます。さらにその中の”production_files”というフォルダに、

  • ガーバーとドリルデータをまとめてZIP形式で圧縮したファイル
  • POSファイル
  • BOMファイル

がそれぞれ生成されます。あとはこれをJLCPCBのオーダーフォームにアップロードして、オーダーを進めればOKです。

というわけで今回はざっくりですが、KiCADからJLCPCBを使う際に便利な”KiCAD JLCPCB tools”を紹介しました。皆さんもぜひこのプラグインとJLCPCBの部品実装を活用して、楽しく電子工作をしていきましょう!

公開日:2023/05/22 最終更新日:2023/06/06