シンチャオ!旅行9日目は日本で申し込んでいた世界遺産・ハロン湾ツアーへ行きました.
まずは朝ごはん
ハロン湾ツアーは送迎の関係で7時45分にはフロントにいてください,と事前に連絡があったので,早く起きねばと思っていたのと,
前日にたくさんビールを飲んでいたのとで眠りが浅く,6時前に起きてしまいました.
ハノイの宿は特に朝食付きというわけではないので,まずは身支度をして,宿の外へ朝ごはんを探しに行きました.
昨日の大洪水は落ち着き,曇り模様ではあるものの,雨も降っていませんでした.ハロン湾ツアーは天候の都合で船が出せない場合,近辺の陸地のツアーに変更されることになっていて,
台風が来ている現状では船は無理だろうと思い昨日は割とがっかりしていたのですが,どうやら昨日のうちに台風は過ぎ去ってしまったようだったので,
これならハロン湾にいけるのではないかと若干希望が出てきました.
軽く路地をウロウロしたものの,朝早すぎたこともあってか殆どのお店はやっていなくて,路上の屋台での朝ごはんとなりました.
ビーフン,肉団子,豚肉にヘチマのようなものが入った麺料理で,後ほど友人に聞いた所”Bún bung”という料理だと分かりました.
しっかり唐辛子ペーストを入れて辛めにして食べて,旅の前の腹ごしらえは完了しました.
またしてもバス
朝ごはんの後,宿へ戻って,ハロン湾へ持っていくものをリュックサックに詰め,予定の時間にフロントへ降りて待機していました.
8時前にガイドさん*1が来て,無事にバスに乗車することが出来ました.私はたまたま1人で参加する参加者の1人目だったため,ドアのすぐ後の席があてがわれたので足が伸ばせてラッキーでした.
その後,バスは各地で乗客をピックアップし,一路北へ向かいました.
私が申し込んだツアー会社はどうやら割と柔軟な対応をしているらしく,しばらく走り,ハノイを抜けたあたりにある工業団地から
現地駐在員をしているというおじさんが参加者として乗ってきたりしました.
3年前にハイズオンへ行った時に乗ったバスも結構アクロバティックな途中乗降車をやっていたので,ベトナムではこれが普通なのかもしれません.
また,道中のガイドさんとの会話で,この旅行中にホー・チ・ミン廟を見学するチャンスがもう無いと判明して*2
その後もバスは北へと走っていったのですが,ここでちょっと南寧,ハノイ,ハロン湾のあるクアンニン省の位置関係をチェックしておきましょう.
中国は広西チワン族自治区・南寧市がこの3箇所の中では一番北にあり,そこからずーっと南下していく際に,国境である友誼関を超えても西の方へまっすぐ走って行くとハノイ,
海のある東の方へ折り返すとクアンニン省・ハロン湾に着くわけです.
で,一昨日はここをハノイへまっすぐと,アジアハイウェイ(AH)1号線で来たわけです.
おさらいが終わったところで,バスの車内から景色を見ていた私に話を戻します.
ハノイからしばらく北へ走って行って,バスは高速道路に乗ったのですが,3年前にも通ったとかそういうレベルでなく見覚えがある景色が広がっていたのです.
もしかして…と思いGoogleマップで確認すると,
やっぱりAH1だね!*3
まさしく私は長々とかけて一昨日南下した道を全力で北上していたのでした.
別に私はバスに乗っているだけなので疲れはしないのですが,なんとも複雑な心境でした.
まさかの再会その2(?)
その後,上でチェックしたように,国境まで行くわけではないので途中でバスはAH1を降りて,ひたすら東へ進んでいきました.
AH1を降りたあたりから少し進むと,3年前に行ったハイズオン省へたどり着きます.
ここでも何か見覚えがある景色で,多分3年前に通った道なんだろうなあ…と思っていると,
向かい側の窓に見覚えのある怪しい宿*4を発見しました.
ちなみにこちらの2枚は3年前の写真.
車窓から見えた赤いアーチとメインの建物の両方がバッチリ一致しています.
帰りも同じ道を通るなら今度は私の側に現れるはずなので,その時必ずバッチリ撮ってやる…!と思っていたら,
なんとその宿から1kmくらいのところにあったおみやげセンターでトイレ休憩となりました.
ちょうど道路がカーブしているので,おみやげセンターからは怪しい宿は見えませんでした.
ハロン湾へ到着
そこからさらに1時間ちょっとバスに乗り,ハロン湾の観光センター的な入り口まで到着しました.
ご覧のとおり,ハロン湾は台風一過で暑いくらいに晴れていました.ガイドさん曰く前日まで3日連続で船が出なかったとのことなので,かなりの運の良さです.
観光センターを抜けると,こんな感じに船がたくさん留まっている港へ着きました.
船が出たあたりでお昼ごはんを食べながら,ビールを飲みました.Tigerと迷いましたがビア・ハノイをセレクト.
お昼ごはんは写真の他にもエビやイカの炒めものなどいろいろとありました.
お昼ごはんを食べ終わった後は船の屋上に出て,しばらく写真タイムが続きました.
もちろん深センで買ったSJCAMのアクションカムを活用して動画を撮ったりもしました.
船を乗り換える
しばらくすると,水上村のような拠点が見えてきました.
ここで一旦船を降りて,4人乗りの船頭さんが漕いでくれる小舟に乗り換えました.
乗り換えた小舟はどんどんと奇岩の入り組んだ中へと進んでいきます.
時折小雨が降ったり,奇岩のつららのようなところからしずくが降ってきたりすることもあり,傘が貸し出されていました.
ちなみに船頭さんは器用に船を漕ぎながら我々のカメラで写真を撮ってくれたりしました.お金を取られるかと思いきやタダでした.ありがとう船頭さん!
ティエンクン鍾乳洞へ
小舟でのツアーが終わると,水上村のそばのティエンクン鍾乳洞へと向かいました.
ティエンクン鍾乳洞は「天宮鍾乳洞」という意味だそうです.この大きい奇岩の中が侵食されて出来た巨大な鍾乳洞で,
写真の手前側の入り口から入り,奥側の出口から出て,最初に乗った船に再度乗って港まで戻るようになっていました.
ティエンクン鍾乳洞は東南アジアではありがちな色とりどりのライトで照らしだされていました.
しかしかなり巨大な鍾乳洞で,天井も高く世界遺産にふさわしい壮大さがありました.
一方で謎のペンギンゴミ箱が置いてあるあたりはさすがベトナムです.
3,40分ほど見学した後,再度船に乗り,船中で二本目のビア・ハノイを空け,おみやげ売りのおばちゃんをかわしながら港へ戻り,バスへ乗りました.
帰りの撮影リベンジタイム
帰りのバスの中では行きに向かいの窓から見えた怪しい宿が自分の側の窓から見えるだろうと,ハイズオン省のあたりではきちんと起き,
宿はまだかまだか…と待ち構えていました.おみやげセンターが見えたあたりからスマホを構えて連続撮影を開始した結果…
無事撮影成功!この写真を見るに,やはり3年前に泊まった宿で間違いないようです.
ちなみにこの地方の名物はThịt(肉) chó(犬),つまり犬肉料理だったりします.詳細は3年前の記事をご覧ください.
その後,行きのおみやげセンターよりはハノイに近い所にある,上り車線のおみやげセンターで再びトイレ休憩タイムに.
ついうっかり試食したら懐かしくなってしまい,緑豆きなこを固めたケーキを購入してしまいました.*5
ナイトマーケットへ
バスはハノイ市街へ21時前ごろに到着しました.昨日と同じく,旧市街はナイトマーケットの最中だったので,
宿に近づけるところまで近づいてもらい,ガイドさんにお礼を言って下車しました.一旦宿へ戻り,身軽になった後,
晩ごはんを食べるべくぶらぶらとナイトマーケットをさまよいました.ビールのロゴのデザインプリントが入っているシャツを集めるという変な趣味*6もあるので,
その収集も兼ねているのでした.
旧市街の門のあたりに行ったり,ドンスアン市場の前までずらっと並んでいる屋台街を一通り眺めてシャツを買ったりしました.
晩ごはんについては,きちんとした屋台は今ひとつ決め手に欠けたこともあり,交差点の端でよく売っている炭火焼の串焼きを幾つか買って食べ歩きました.
ここまでは良い方の引きの強さが発揮されていましたが,ここで悪い方の引きの強さも遺憾なく発揮していたとは知る由もなかったのでした…
その後ぶらぶらと歩いていると,二胡などの楽器を路上で弾いているストリートミュージシャンと,そのお捻りを間接的にくすねようとそのちょっと離れたところで,
同じような楽器をさも弾いているフリをする胡散臭い奴が居たりと,ただでさえ混沌としたベトナムにおいてさらにそれを濃縮したような光景にも遭遇しました.
本日のビール
ナイトマーケットを離れてからはコンビニに寄り,ハーゲンダッツとビール,缶コーヒーを買い,宿へ戻りました.
今回飲んだ4本のうち,フダビールはカールスバーグベトナムが製造しているだけあって,カールスバーグのような味わいでした.
TUBORGは辛いというか何というか,若干不思議な味わいでした.
ハーゲンダッツに関しては日本で食べるより若干甘いような気がしましたが,気のせいかもしれません.
ちなみに4缶飲み終えた時点で,昼間に2缶飲んでいるのも足すと約2L飲んだことになります.どう考えても飲み過ぎです*7.
その後,ちょっと飲み過ぎたかなあと思いながら,シャワーを浴びて就寝しました.
しかしアクシデントはこの時点ですぐそこに迫っていたのでした…(翌日へ続く)