2024年12月のメキシコ・アメリカ旅行に続いて2025年の2月に行ったヨーロッパ旅行記です。かなりの弾丸旅行でしたが、後述の通り2泊4日でイギリス・ロンドンとベルギー・ブリュッセルを回ったので、まずはロンドン編から書いていきたいと思います。

イギリスに行ってみよう

これまでも何度か触れていますが、2024年9月に仕事の都合でカナダ・バンクーバーへと引っ越してきました。さて、そうなるとこれまでよく行っていた東南アジアは飛行機で行くにしても十数時間コースとかなり遠くなり、一方でヨーロッパや当然ながら米州の各都市は日本から行くよりもぐんと近くなったのでした。ヨーロッパ線は夏場になると航空券の価格がかなり上がるので閑散期の冬場に行っておこうと思いチケットを探してみると、かなり安いロンドン・ヒースロー空港までの往復チケットが出ているのを見つけました。実は5月にもため込んでいた有効期限間近のマイルの消費のためにヨーロッパには行く予定なのですが、イギリスはこれまで行ったことがなく見るものはいくらでもあるだろうと考え、この安いチケットで前倒しでロンドン観光に行ってしまうことにしたのでした。

ちなみに、バンクーバー国際空港からのヨーロッパ行き国際線はロンドン行きが(夏は1日4便、冬は1日2便)最多で次点がフランクフルト行き(夏は1日3便、しかし冬は1日1便のみ)ということで、距離的にも近いロンドン行きは比較的安く出る傾向がありそうです。

さらに元々は5月のヨーロッパ訪問時にベルギー・ブリュッセルに住んでいる友人を訪ねようと思っていたのですが、5月は友人の都合が悪い1ということで、今回ロンドンから高速鉄道のユーロスターを使って訪ねてしまうことにしました。こうして、バンクーバーを木曜夜に出て、バンクーバーの日曜夜にはまた戻ってくるという弾丸2か国旅行が確定したのでした。

そんなわけで木曜日の夜にバンクーバー国際空港の国際線ターミナルへとやってきました。国際線ターミナルはかなり久しぶり…と書きたいところですが、12月に日本に出張で行っていたので、2か月ぶりといったところでした。ちなみにバンクーバー国際空港は写真のように先住民族の文化をモチーフにした彫刻がいくつも飾られています。

スターアライアンス加盟航空会社を使う場合はエアカナダのラウンジが使えるのですが、今回はワンワールドのブリティッシュエアウェイズでロンドンに向かうということで、こちらのプラザプレミアムラウンジにやってきました。8月に事前の出張で来た際には改装中ということでターミナルの一角を区切って作った仮設ラウンジでの営業になっていてかなり寂しい感じだったのですが、改装が終わっていてなかなかきれいなラウンジにになっていました。

バンクーバーは香港系の住民などが多いこともあり、ラウンジのごはんも中華料理が多めだったのがちょっと面白いポイントでした。ビュッフェスタイルの料理のほかにも、香港の車仔麺よろしく麺と具材の種類を選んでオーダーできる麺料理のコーナーもありました。

そしてビールはバンクーバー地元のSteamworks Breweryのビールが置いてありました。ここのビールはおいしいだけでなくパッケージがかわいいのもポイントです。

ロンドンに到着

9時間ほどのフライトを経て飛行機は金曜日の午後にロンドン・ヒースロー空港に到着しました。あまりグルメに良いイメージのない2イギリスを本拠地とするブリティッシュエアウェイズということもあり、機内食はいったいどんなものが出るのかとやや構えていたのですが、なんとかなり本格的なバターチキンカレーが出たのでした。構えていて期待が低かったのもあるのかもしれませんが、エコノミークラスで食べた機内食の中では個人的には1,2を争うおいしさでした。ちなみに機内食に必ずクラッカーとチーズが付いてくるあたりはさすがイギリス、と思ったのでした。

ヒースロー空港はかなり広大な空港で、まず飛行機が駐機するゲートが混雑していてひたすら待たされ、降りたと思えば今度はかなり歩かされたのでした。日本パスポートの所持者はイギリスの入国審査で自動化ゲートが使えるということになっているのですが、何回か試しても顔認証がうまくいかず、結局有人の入国審査場に案内されてしまい、ここでもさらに待たされたのでした。自分の番が来て滞在期間などを質問され答えると「日曜の夜にはもうバンクーバーに戻るんだ、ワーオ!」と言われました。この手のリアクションをされるのはもはや弾丸旅行あるあるですね。

入国した後はともかく市街地へ早く向かおうということで、ヒースロー空港からロンドン市街地のパディントン駅までノンストップのヒースローエクスプレスに乗って移動しました。パディントン駅のいかにもなアーチ屋根の駅舎を見て、おお、ヨーロッパに来たんだなあと思ったのでした。

この時ちょっと急いでいたのはもちろん弾丸旅行で滞在時間が短いから、というのもあったのですが、ロンドンで訪問しようと思っていたアンティークマーケットが午後6時までの営業だったからというのが大きな理由でした。翌日土曜日はブリュッセルに行くので訪問できず、日曜日は定休日ということで、このタイミングを逃すと今回は訪問できないという状況でした。そんなわけで、パディントン駅を早々に出て地下鉄に乗り換えてアンティークマーケットへと向かいました。

地下鉄を降りて小雨の中しばらく歩くとこちら、アルフィーズアンティークマーケットに到着です。紅茶文化の国・イギリスに来たということで、ここのところお休みしていたお皿のコレクションがてらティーカップでも買おうか…と思いやってきたのでした。

さすがにそれぞれのお店のコレクションを撮るのはなあ、と思い中央部の吹き抜けの部分の写真を撮りました。なんでサメがぶら下がっているかは謎ですが、それぞれのお店が家具、食器、絵画、その他ホビーの品など様々なアンティークを扱っていて、なかなか見応えのあるマーケットでした。ちなみにお目当てのティーカップですが、事前に下調べしていたティーカップをたくさん扱うお店がなんと店主の体調不良でお休みだったため、お店の外から眺めただけで買わなかったのでした。外からちらっと見えた値札を見る限り、開店していても買ったかどうかはちょっと怪しかったかもしれませんが…

大英博物館に行く

アンティークマーケットを覗いた後は一旦ホテルにチェックインし、荷物を置いてから大英博物館へと向かいました。大英博物館は通常は午後5時までの開館ですが、金曜日だけは午後8時まで開館しているので、このタイミングで見学することにしたのでした。ホテルから大英博物館までは徒歩で15分ほどの距離だったので、ちょっと雨が降っていたりもしましたが歩いて向かいました。

荷物検査などを通ると建物の正面入口が見えてきます。なかなか立派なギリシャ風のファサードです。このエリアは1800年代前半の建築ということで、当時すでにこれだけ大規模な建物を建てられたというのはイギリスの国力を誇示する上でも大いに役立ったのだろうなぁと思ったのでした。

ちなみに大英博物館の入場は無料(5ポンドの寄付を推奨)となっていますが、時間指定制のチケットを持っていない場合、正面からの入場はできないようです。その場でスマートフォンを使ってチケットを入手することもできますが、あらかじめ入手していくことをお勧めします。

正面入り口から中に入っていき、さらにまっすぐ進んでいくと屋根付きの中庭、グレートコートに出ました。ここは以前は大英図書館が入居していたエリアなのですが、中央の円形閲覧室だけを残して周囲の建物を取り壊し、ガラスの屋根を取り付けて中庭として再整備した場所になります。ちなみにこのグレートコートの設計はイギリスの有名な建築家、ノーマン・フォスター卿によるものです。実は2024年12月に訪問したサンディエゴ美術館ではノーマン・フォスター卿の過去のデザインを集めた企画展が開催されていました。そこでこちらのグレートコートのミニチュアを見ていたので、1か月ちょっとのうちにミニチュアと本物の両方を見ることになったのでした。

ちなみに中央の円形閲覧室も見学できるようになっています。ヨーロッパの古い図書館って、なんだか独特の雰囲気がありますよね。

グレートコートを見学した後は周囲の展示室を見て回りました。メジャーどころを中心に早足で見学したのですが、そんな中からいくつか紹介したいと思います。まずは大英博物館の名物中の名物、ロゼッタストーンです。もはや解説不要かとも思いますが、エジプトのロゼッタで発見された同じ内容の文章が3種類の文字(ギリシャ文字、デモティック、ヒエログリフ)で書かれている石碑です。この碑文の解読をきっかけに古代の文字であるヒエログリフを読むことができるようになり、古代エジプト史の研究が飛躍的に進んだとされています。複数の文字で同じ内容が書いてある、となると、公用語が英語、フランス語と2つあるために同じ内容がそれぞれの言語で書いてあるカナダの消費者向け製品のパッケージみたいだなあとちょっと思ったのでした。

その他にも、ロゼッタストーンが置いてある古代エジプト・ギリシャ文明関連の展示室にはかの有名なラムセス2世の像もありました。

こちらはロゼッタストーンなどの展示室から1フロア上がったところに展示してあるミイラです。多数のミイラやそれが収められている棺などが展示されていて、なかなかの迫力だなあと思うと同時に、これだけのコレクションだと確かに各国が返還してくれ!と言ってくるわけだよなあ…思ってしまったのでした。

ちなみに猫のミイラの展示もありました。どうやら生贄としてのミイラのようではあるのですが、古代エジプトの人々は犬派ではなく猫派だったのか…とちょっと思ったのでした。イエネコの祖先は中東に生息しているリビアヤマネコだという説が一般的なので、当時から猫がエジプトに多く生息していた、という理由が大きい気もしますが。

こちらはサットン・フー遺跡で発掘された7世紀ごろの墓に埋葬されていた兜です。西洋の鎧兜というとほぼ顔が見えない銀色のものをイメージしてしまいますが、こちらの兜は結構人の顔の形状がフォルムに反映されていそうな雰囲気です。ここから兜も徐々に発展していったんでしょうね。

上の写真のチェス盤に載っているコマは12世紀ごろの作と伝えられるもので、一式全部そろっている貴重なものだそうです。当時からチェスがあり、結構細かく彫られたコマが流通していたというのがまた面白いですね。

訪問するまで完全にノーマークだったのでかなり驚いたのですが、大英博物館にはイースター島のモアイ像の現物まで展示してあるのでした。よくもまあこんな巨石を持ち出したなあと思うとともに、やはりそりゃあ返してくれってみんな言うよね…と改めて思ったのでした。

さすがに古代ギリシャやエジプトの展示に比べると小規模でしたが、東アジアに関する展示室もありました。中国と朝鮮半島の文明についての展示室は開館していたのですが、日本に関する展示室は改修中なのか閉館していたのがちょっと残念だったところです。こちらは中国製の翡翠でできたティーポットです。なかなか透明感があり美しい一品でした。

雨のロンドンを歩く

大英博物館をぐるっと見学した後はうろうろと歩いてソーホー地区経由でビッグ・ベンまで歩いて向かいました。小雨がしとしと降っていましたが、フード付きのジャケットを着ていたのでそのまま歩いて移動したのでした。この小雨がしとしと降る感じ、バンクーバーの冬の天気にそっくりです。道中はいかにもイギリス!という感じのパブが何軒もあり、やっぱり過去に行った大陸部のヨーロッパの国々とはまた違う雰囲気があるよなぁと思ったのでした。

ソーホー地区の劇場が並ぶエリアは劇場の看板の光で賑やかにきらめいていました。深圳などのギラギラ感とはまた違いますし、明るさではどう考えても負けていますが、これはこれで味がありますね。

さらに歩いてトラファルガー広場に差し掛かったところでいきなり見慣れたカナダの旗が出てきてびっくりしてしまいました。Googleマップで確認してみるとここにカナダの高等弁務官事務所3があるとのことでした。

トラファルガー広場のあたりからさらに南に歩くとついにビッグ・ベンの前に到着です。雨もさることながら結構寒かったりもしたのですが、この威容を目の当たりにすると歩いてやってきた甲斐があったなと思ったのでした。そしてちょうどたどり着いたのが午後8時半ごろだったので、有名な「キーンコーンカーンコーン」という鐘の音を聞くことができたのでした。

ビッグ・ベンの鐘の音を聞いた後はウエストミンスター橋を渡ってテムズ川の対岸まで行きました。テムズ川沿いの名所の一つでもあるロンドン・アイもブレブレですが写真に収めることができました。

本場のフィッシュアンドチップスを食べる

ロンドン・アイの裏手にあるウォータールー駅から地下鉄に乗ってホテルのそばまで戻り、ホテルの近くのパブで晩ごはんを食べることにしました。フライトで機内食が2回出たこともあって、レストランでがっつり食べなくてもよかろうと思い、ビールとおつまみにフィッシュアンドチップスをオーダーしました。しかししばらく待っていると想像以上に巨大なフィッシュアンドチップスが出てきてしまったのでした。揚げたてでとても美味しかったのですが、この量のフィッシュアンドチップスを消費するのに合わせて飲んでいたらばビールとシードルを飲みすぎてしまいました…

SUSHIに挑戦する

さて、フィッシュアンドチップスと合わせて結構な量のビールを飲んだのにあまり水分補給をしなかったので、翌朝はちょっと二日酔い気味で目が覚めました。この日は9時1分発のユーロスターでブリュッセルに向かう予定でした。そんなわけで、その前に朝ごはんと水分補給を済ませるべく近くの24時間営業のコンビニへと向かいました。上の写真は道中見かけた郵便ポストです。2024年6月にクアラルンプールでもポストの写真を撮ったりしていますが、改めて各国それぞれポストの形が違って面白いなあと思ったのでした。

土曜日の午前7時ごろということもあって、まだ街中はかなり静かな雰囲気でした。道中見掛けたパブは当然営業時間外でしたが、もう店内の掃除などを始めているようでした。なかなか朝早いですね…

そしてたどり着いたコンビニ(イギリスのスーパーマーケットチェーンのテスコが運営する小型店舗でした)で朝ごはんとしてこちらを買ったのでした。正直なところ食べる前からがっかりすることは分かっているような気がするのですが、どうしても海外で”SUSHI”を見かけると買ってしまうのでした。食べてみた結果はあえて書きません…

そんなこんなで朝ごはんと水分補給を済ませた後、荷物をまとめてユーロスターの出るセント・パンクラス駅へと向かったのでした。ここでも自動化ゲートが使えずちょっと待たされたりはしましたが、無事出国しユーロスターでブリュッセルへと向かうことができたのでした。

バッキンガム宮殿へ行く

翌日の日曜日の朝、再びユーロスターに乗ってロンドンのセント・パンクラス駅へと戻ってきました。ユーロスターは客車が18両でさらに両端に機関車が付く20両編成と長いため、行きの乗車時は列車の先頭まで行かなかったのですが、帰りは比較的先頭に近い車両だったことと、車両の先頭側にも駅の出口があったことから先頭まで行って写真を撮ってみました。日本の新幹線に比べるとノーズが短くまるっとした印象を受けますね。

さて、セント・パンクラス駅でユーロスターを下りた後は数あるロンドンの見どころの中でも定番中の定番であるバッキンガム宮殿へと向かいました。ちょっと出足が遅れてしまい、11時ちょうどに宮殿の中で行われる衛兵交替式そのものは見ることができませんでしたが、その後のバンドの演奏、そして宮殿から通りに向けて行進していく衛兵を見ることはできたのでした。通りの周辺はご覧のとおりの大混雑で、もし11時ちょうどに着いていたとしても宮殿の中のセレモニーはとても見える位置に陣取れないでしょうし、宮殿のフェンスの前にいる方々は何時ごろから待機しているのでしょうか…

ちなみに宮殿の中から衛兵が出てくる時間が近づいてくると、騎馬警察が交通整理に出てきたりと、なかなか日本では見ることのない風景があれこれと繰り出されて、これだけでも十分見応えがあったのでした。ちなみに昨今有名になりつつありますが、警官の誘導に従わないお行儀の悪い人々にはかなりの剣幕で警官が対応していました。王室の儀式をおこぼれで鑑賞させていただいているわけですから、まあ当然ですよね…

この日もなかなか寒い中でしたが、しばらく待っているとまずはバンドのみなさんが出てきました。ちなみに宮殿の中での待機中にも演奏を披露してくれていたのですが、1曲目が「スター・ウォーズのテーマ」、2曲目が「ロッキーのテーマ」と、映画音楽特集だったのでした。結構ポピュラー音楽を演奏することがあるとは聞いていたのですが、想像以上の選曲で、私も含め観客は結構盛り上がっていたのでした。

そしてバンドに続いて衛兵のみなさんが出てきて、きれいに揃った行進を披露してくださったのでした。出遅れた!とは思ったのですが、これだけ見られれば正直なところ結構満足だなあという印象です。ただ、夏場の赤い制服での行進は機会があればちょっと見てみたいかもしれないですね。

ロンドン塔を眺める

バッキンガム宮殿のセレモニーの見学を終えるともうお昼時になっていましたが、滞在時間のタイムリミットも迫ってきていたので、とりあえず地下鉄に乗ってロンドン塔の方へと移動しました。

個人的にはロンドンの街並みを歩いているとどこもかしこもハリーポッターっぽいなあと思ったのですが、地下鉄に乗る時だけはテレビ番組「サンダーバード」のエピソード「死の大金庫」で国際救助隊が銀行の金庫に取り残された人を救出しに行くときに使っていたあの地下鉄だ…と思ってしまったのでした。

そんなことを考えながらしばらく地下鉄に乗っているとロンドン塔の最寄り駅、その名もタワー・ヒル駅に到着です。名前の通り、上の写真のロンドン塔のすぐ横の小高い丘にある駅です。こちらのロンドン塔は11世紀後半に建造された建物で、現在はイギリス王室の宝物を展示する博物館として使われています。この時は時間がなく、外から眺めるだけとなってしまいましたが、またの機会に内部も見学してみたいと思っています。でも、外から見えるいかにも中世のお城という感じの見た目も、なかなかいいですよね。

そしてロンドン塔のすぐ隣にあるタワーブリッジも、歩いて渡るだけ渡ってみたのでした。ここも機会があればぜひ内部を見学してみたいと思っています。

街歩きふたたび

ざざっとロンドン塔周辺を見た後は金曜日の夜もちょっとだけ歩いたソーホー地区をもう一度歩き回ってみることにしました。ソーホー地区のそばにはチャイナタウンもあるんですね。2024年7月にも訪問しているタイのヤワラーのようなディープなチャイナタウンというよりは、横浜中華街のような観光色強めのチャイナタウンという雰囲気でした。

さらに歩いているとハリーポッターの舞台が上演されている劇場にも遭遇しました。劇場は別にハリーポッターのために建てた劇場では当然ないのでしょうけど、クラシックかつ重厚な見た目がハリーポッターの世界にマッチしているような気がします。

さて、ソーホー地区から少し東北に歩いたところにトッテナムコート・ロードという通りがあります。ここはロンドンの電気街として紹介されることの多い通りです。昨今はかなり衰退しているという噂も聞いていましたが、電気街ウォッチャー(?)としては行ってみないわけにはいきません。そんなわけでソーホーから歩いて向かい、通りを歩いてみましたが、ユニクロや無印良品、その他各国のブランドストアが軒を連ねるおしゃれなショッピングに3,4軒PC関連のお店があるだけといった感じで、なかなか電気街としては寂しい雰囲気だったのでした。

いつまでもあると思うな電気街…と思いつつ、空港へと向かう前にもう一度セント・パンクラス駅周辺に戻るべくロンドン名物の二階建てバスに乗ったのでした。ちなみにロンドンの地下鉄やバスはどれも交通系ICカードのオイスターカードで乗ることができます。どうしてオイスターという名前を付けたんでしょうね…

ハリーポッターの雰囲気を味わう

しばらくバスに揺られて、ユーロスターのロンドン側の終点であるセント・パンクラス駅へと戻ってきました。セント・パンクラス駅はこのレンガ造りの壮麗な駅舎で有名です。ピンと来る人はこの写真を見ただけで分かってしまうかもしれませんが、映画「ハリーポッター」で主人公のハリーが魔法学校であるホグワーツに向かう際に列車に乗るキングス・クロス駅の外観として使われているのがこちらのセント・パンクラス駅なのでした。

ちなみにキングス・クロス駅はキングス・クロス駅で、セント・パンクラス駅のすぐ隣に実在する駅なのでした。こちらはこちらでおしゃれな見た目です。

こちらの駅は近年改装されたこともあり、駅舎内はかなりモダンな雰囲気なのでした。確かにいきなりハリーがここからホグワーツエクスプレスに乗ったらちょっと違う雰囲気になってしまうかもしれませんね…

ちなみにキングスクロス駅にはハリーポッターの作中に出てくる「9と4分の3番線」をモチーフにした壁が設置されています。記念撮影の行列はすさまじい並びようだったので、横からちょろっとだけ写真を撮らせてもらいました。スタッフの人が待機していて、グリフィンドール4のマフラーも撮影用に貸してもらえるようです。

かなりどうでもいいですが、ハリーポッターの新刊が出るたびにすぐに買って読んでいた当時は「9と4分の3番線」という表現を見ても我々と魔法界の常識は違うってことなんだろうなぁ~、としか思わなかったのですが、今見るとポンドを含むイギリスで歴史的に使われてきた単位系が1/2、1/4…と2分の1をベースにした単位系になっているのを思いっきり引きずった表現なんだなと思うのでした。

ヒースロー空港へ戻る

セント・パンクラス駅とキングス・クロス駅を見た後は行きと同様ヒースローエクスプレスに乗ってヒースロー空港へと戻りました。

この日も結局お昼を食べそびれたのでチェックインを済ませた後は早々にラウンジへと向かいました。まず最初に行ったのはキャセイパシフィック航空のラウンジです。キャセイ名物のヌードルバーもきちんとあり、定番の担々麺をいただきました。なんかちょっと味が薄いような気もしましたが、ロンドンでこれが食べられるのはなかなかありがたいですね。

帰りのフライトが1時間遅延してしまい思いのほか時間があったので、ヒースロー空港の第3ターミナルにある他のワンワールド加盟航空会社のラウンジも回ってみました。キャセイの他にはカンタス航空(1枚目)とアメリカン航空(2枚目)、そしてブリティッシュエアウェイズがラウンジを構えています。それぞれ内装のテイストが違うのが面白いですね。

最後にブリティッシュエアウェイズのラウンジに移動し、フライトまでの時間をつぶしていたのでした。ここでもやっぱりクラッカーとチーズが充実していて、チーズに至ってはブルーチーズも置いてありました。ここのラウンジはJAL便のプレミアムエコノミークラス以上のクラスに乗る方も使うようで、この時回った4つのラウンジの中で一番日本語を耳にすることが多かったのでした。

ラウンジから搭乗ゲートまでかなり離れていてひたすら歩かされたりはしたものの、幸い1時間の遅延の後はさらなる遅延もなく、10時間ほどのフライトで日曜日の夜にバンクーバーへと戻ってくることができたのでした。

以上、2025年2月のヨーロッパ旅行記・ロンドン編でした。次回は駆け足で訪問したブリュッセル編です。お楽しみに!

  1. 修論の締め切り間近とのこと。そりゃ大変ですね!
  2. できるだけマイルドな表現にしております
  3. イギリス連邦加盟国はお互いの国には大使館ではなく高等弁務官事務所を置いています
  4. ハリーポッターの作中で主人公のハリーが所属する寮
公開日:2025/02/18