2024年のゴールデンウィークのアジア周遊旅行記、Part3はPart2に引き続き、イポー訪問編になります。イポー滞在最終日は10時台の電車でペナン島対岸の都市、バターワースへ向かったのでちょっと短めの記事になります。

朝飲茶ふたたび

さて、前日に引き続き朝の飲茶を堪能するべく、この日も朝6時に起きてホテルを出ました。

せっかくならば昨日とは違うお店にしてみようということで、Googleマップを頼りにこの日はこちらのお店を訪問しました。

このお店は比較的お店が小さく、カート式の点心ではなくメニューを見て頼むタイプのお店でした。とりあえずミルクティーを飲みつつメニューを見て食事の注文を検討しました。

前日に食べて大変美味しかった魚介のすり身の湯葉包み揚げがあったので、この日もオーダーしました。比較的味付けがシンプルなこともあり、お皿に添えられている甘めのマヨネーズがまた合うのでした。

そして前日に引き続き腸粉もオーダーしました。割と皮が厚めなのが広東式なのでしょうか?

そして衝撃的だったのがこちらです。普通の肉まんのように見えますが、カメラ(APS-Cではなくてフルサイズのα7IIRですよ!)と比較するととても大きいことが分かるかと思います。確かに「大包」とは書いてあったのですが、メニューからはサイズ感を推測できなかったのでこれが出てきたときにはちょっとびっくりしてしまいました。ちなみに中身は鶏肉が塊・骨付きのまま入っていたり、卵が入っていたりと色々な中華風の具がてんこ盛りでした。インパクトだけかと思いきや、きちんとおいしいのはさすがです。

レストランからホテルに戻る道中、こちらのビルを見かけました、なかなか立派なレンガ造りな上、すべての部屋の窓におしゃれな木製扉が備え付けられています。屋上も立派な装飾がされているのに、1階部分を見るとトタン板で塞がれていてどうやら現在使われていない建物のようだということが分かります。検索してみるとどうやらホテルとして建設途中の建物のようですが、Googleストリートビューを見てみると2014年ごろからこの状態のようです。ここまで建てたのにちょっともったいないような気がしますが、果たして完成する日は来るのでしょうか。

カラフルなショップハウスがずらっと並ぶ通りでも、何軒かで申し合わせて色合いを変えていそうなところもあればこちらの写真のようにそれぞれのお店が好きなように塗装したであろうところもありました。どちらもそれはそれでなかなかいい街のアクセントになっているような気がします。

こちらの壁画はぽつんと描かれていましたが、近くに美容室などがあったのでしょうか。ほんの少し壁に色が付いているのがこの女性の服の色のように見える、なかなか絶妙なアートです。

プリンを求めてレストランへ

一度ホテルに戻ったあとは、前日に食べ損ねたプリンを食べるべくプリンを出しているレストランを改めて検索しました。10時台の電車でバターワースに向かう予定だったので、あまり遠いお店に行くわけにもいかなかったのですが、せっかくならおいしいプリンが食べたい…ということでいくつかのWebサイトで出てきた、私の好みに合った比較的固めのプリンを出すというこちらのお店に向かいました。外に掛かるスダレがまたなんともいえません。

シーリングファンがぐるぐる回るいかにも東南アジアのカフェという感じの店内ですが、観光客も多い人気のお店らしく、壁にはプリンを含めおすすめの料理の写真がいくつも貼られていました。

というわけでついにイポーのプリンにご対面です。シンプルながらたっぷりとかかったカラメルソースも含めていい味わいです。ミルクティーと一緒に食べても負けない濃厚さがありました。これは確かに名物になるわけですね。

そして誘惑に負けてしまいイポー滞在3回目のカリーミーもオーダーしました。ミントが載っているのはどこも共通しているのですが、ここのカリーミーはエビが入っているのが特徴的でした。

ちなみにレストランの隅では店員さんがひたすらエビをむいていました。一体何キロくらい一日に消費するのでしょうか…

レストランを出てちょっと歩いたところにはネコちゃんもいました。前日に遭遇したネコちゃんに続きこちらのネコちゃんも細いですね。

電気街調査へ

前日に訪問した益豊購物中心はPC関連製品やスマホを中心とした電気街という感じでしたが、Googleマップで調べてみたところJalan Pasir Putehという通りの周辺にいくつか電子部品を扱うお店がありそうだったので、駅に向かう前に行ってみることにしました。通りに到着してから最初に覗いたSTATES ELECTRONICというお店はオーディオ関連製品を中心に、電子部品も多少扱っていました。

この通り沿いにはOPPOの看板が出ているお店もあったりと、確かにちょっと電気街っぽい雰囲気がありました。

純粋な電子部品店が占める割合は少ない(3枚目の写真のように全くないわけではないのですが)印象でしたが、電器店といった趣のお店も含めて、そこそこの距離に渡って電気関係のお店が分布していました。2枚目の写真のようなバイク修理のお店や、自動車修理のお店も近いエリアに集まっていて、ある種広義の”Hardware”関係のお店が集まるエリアという感じなのかもしれません。

Jalan Pasir Putehからわき道であるRegat Dato Mahmudに入ると、こちらにも電気街が続いていました。なかなか古めかしいノートPCと”digital”のロゴ1の入った看板もありました。

「専售(専売)電子零件(電子パーツ)」というなかなか古めかしい看板もありました。この看板を見るに、結構昔からこの辺りは電気街なのかもしれません。

2024年にこれだけ大きいPHILIPSの看板が掲げられているのも、考えようによってはなかなか古めかしいかもしれませんね…

ちなみにこの通りには洗濯機のパルセーターなどの補修部品を売るお店が何軒かありました。この手の洗濯機パーツ店は他の国では見たことがないのですが、クアラルンプールのJalan Pasarでは見たことがあります。洗濯機を長く使いたがるとか、酷使するとか、そういう国民性があるのでしょうか?なかなか興味深いです。

ちなみにこちらの電気街にはネコちゃんが何匹かいました。写真を撮ろうとしたら全力警戒されてしまいましたが…

イポー駅へ

電気街調査を終えるとそろそろバターワースへの電車の時間が迫ってきていたので、ホテルに戻りチェックアウトしてイポー駅へと向かいました。待合室は現代的な明るい雰囲気に整備されていました。

私が駅に到着した時にはまだ私の乗る電車は到着していなかったので、跨線橋に上って写真を撮ってみました。奥のプラットホームのないところには貨物列車が停まっているのが分かります。クアラルンプール、ペナン、マラッカなど海に近いところに都市が多いマレー半島西岸ですが、そのようなエリアで陸揚げしたコンテナがイポーのように少し内陸の場所へこうして運ばれているのかもしれませんね。

ちなみに前日にも見た壮麗なイポーの駅舎ですが、プラットホーム側から見てもなかなかの美しい駅舎でした。駅舎の部分はきれいに保存して、プラットホームだけは屋根も含めてうまく改修したのでしょうね。イポー駅もそうですが、ドーム状の屋根が美しい(KLセントラルではなく古い方の)クアラルンプール駅や、ヤンゴンで見た中央駅の駅舎などを見るに、植民地化の是非はともかく当時のイギリスの植民地のインフラ整備にかける気合はなかなかのものだったということを感じます。

快適なETS Platinum

しばらくすると私の乗る電車、ETS Platinumがやってきました。ETS Platinumはマレー鉄道を走る高速列車のうち、2番目に停車駅の少ない列車になります。最も停車駅の少ないExpressよりも本数があることもあり、こちらの列車を選択しました。そしてせっかくならばと日本のグリーン車のようなビジネスクラス席を予約していました。クアラルンプールからイポーまで乗ってきたバスのように、1列-2列の3列配置なのでなかなかゆったりとした座席になっています。

座ってしばらくするとなんと機内食の配膳がされました。お弁当が付いて来るとは知らなかったのでちょっとびっくりしつつも食べてみましたが、これがなかなか辛かったのでした…

なんとこのビジネスクラスには機内エンターテイメント端末まで付いています。追加のフードのオーダーをこの端末からしたり、Webブラウジングをすることができます。クアラルンプールより南のゲマスから2023年に訪問したタイ・マレーシア国境のパダンブサールまで乗り通すと8時間くらい乗ることになるので、そういう人のためにこういう設備があるのでしょうね…

ちなみにお弁当だけでなくダメ押しでスナックとマフィンまでやってきましたが、このマフィンがまた口の水分を持っていく激甘マフィンで、食べないでおけばよかったと少し後悔したのでした。

イポーから先のいくつかの停車駅を経て、2時間ほど電車に乗ったところでペナン島対岸の街、バターワースに到着です。バターワースはマレー鉄道の支線に入ったところにあるので厳密にはバターワース駅到着のちょっと前に達成ということにはなるのですが、ここに到着したことでこの頃のテーマである「香港からシンガポールまでのルートを一通り飛行機を使わずに移動してみる」を達成したことになります。2016年から実に8年かけての達成です。記念に上の駅名標の写真を撮った後は、フェリーでペナン島へ向かうべく駅舎を出てフェリー乗り場へと移動したのでした。

以上、2024年のゴールデンウィークに行ったアジア周遊旅行記、Part3でした。午前中にバターワースへと移動したのでこの日のイポー滞在は短めではありましたが、朝の飲茶が6時台だったこともあり、結構動き回っていたなという印象です。次回Part4はペナン滞在編です。お楽しみに!

  1. ディジタル・イクイップメントのロゴ
公開日:2025/01/20