2024年7月の東アジア旅行記、いよいよ最後の香港編になります。ソウル・観光編の最後に書いたように、香港はトランジットビザの関係で急遽立ち寄ることにしただけなので、かなり短い滞在となりました。
青島空港へ
まずは青島の市街地からDiDiタクシーで青島空港へと向かいました。市街地から空港まではそれなりに距離があるため途中で高速道路を通ったのですが、料金所のディスプレイにご覧の通り国際ビールフェスティバルの広告が出ていました。ビールフェス編でも紹介したマスコットキャラクターも描かれています。
1時間弱のタクシー移動で空港へと戻ってきました。なかなか立派な空港なのですが、規模の割に国際線は少ないようで、国際線ターミナルはご覧の通りガラガラだったのでした。
チェックインを済ませた後はラウンジへ移動しました。面白かったのはラウンジには韓国製のジュースが置いてあったことです。地理的に韓国が近いからなのだとは思いますが、街中でも深圳では全く見かけないヒュンダイやKIAの自動車が走っているのを見かけたりしましたし、韓国との経済的な結びつきの強さを感じました。
そしてラウンジの麺料理にもしっかり名物のあさりが入っていました。あさりへの愛を感じます。
ここまで同行していた高須さんのフライトを見送った後、しばらくしてから私も香港行きの飛行機に乗り込みました。あまり混んでいなかったこともあって、飛行機の搭乗は一番乗りでした。
3時間程度の短いフライトなのですが一応機内食が出ました。ハーゲンダッツのソルベ付きです。
機内エンターテイメント端末で「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」を見たりしつつ過ごしているとあっという間に香港に到着です。さすがにこちらは青島と違って賑やかです。
尖沙咀を歩く
今回は1泊、それも翌日朝のフライトで日本に帰国ということで一瞬の滞在でした。ホテルは佐敦のあたりに取っていたのですが、尖沙咀にあるGlory Bakeryのクッキーをお土産に買いたいということでまずはエアポートエクスプレスで香港駅まで行き、そこから尖沙咀駅に地下鉄で戻るような形で移動しました。
写真を撮りつつ少々早歩きで移動し、無事に閉店時間前にGlory Bakeryにたどり着いてクッキーを買うことができました。しかし、9月にカナダに引っ越すことが決まっていたので、本当はゴールデンウィークの旅行で香港の風景は当分見納めだなあと思っていたのに、まさか7月にうっかりミスで再びやってくることになるとは…とやや複雑な心境だったのでした。
ちなみにGlory Bakeryのそばには日本のつけ麺チェーンの三田製麺所がありました。こういう思いがけないところで遭遇する日本食チェーン、ついつい写真に撮ってしまいがちです。
さらに近くにはタイのお茶のブランドであるChaTraMue(チャトラムー)の店舗もありました。こういう各国のお店がまぜこぜに建っているのが香港の面白いところですよね。
一旦ホテルにチェックインした後は荷物を置いて再び街歩きに出ました。毎度おなじみ重慶大廈にも行き、当面使わないであろう細かい人民元をこの後のご飯代にするべく香港ドルに両替したりしたのでした。
重慶大廈の通りを挟んだ向かい側にはアイスクリーム屋さんのワゴンが停まっていました。前は尖沙咀のフェリーターミナルで見かけたことがあるのですが、何か所かを回っているのでしょうか。
重慶大廈からさらに南に向かって歩いて行くとこちらの都市観光バスに遭遇しました。「観光城巴」という名前と、行先表示の電光表示板にちょっとしたイラストが出ていたりするのとがなかなか味わい深いです。
毎度おなじみですがやはり香港に来たらここは外せないということでビクトリアハーバーにも行き、夜景を撮ったのでした。
スターフェリーに乗る
せっかくビクトリアハーバーまで来たし今度こそ当分の間の乗り納めだということで、特に用もないのにスターフェリーにも乗りました。
フェリーから九龍半島側を眺めると、香港で一番高いビル・環球貿易広場が見えました。こちらは高さ484mでペトロナスツインタワーよりも高く、2025年時点で世界第13位の高層ビルです。
スターフェリーで中環側に着いた後はちょっとだけ周辺を歩き、中環のビル群に架かっている空中通路を通って地下鉄の駅へと向かいました。
地下鉄の駅へ下りていく道中、オークションハウスのサザビーズの前を通りました。ショーケースを覗いてみるとロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントが着用していたユニフォームの展示があったのでした。いくらくらいの値が付くのでしょうね…
街歩きふたたび
地下鉄で九龍半島側に戻った後は街歩きを再開しました。カメラを持ってうろうろしていたので、毎度おなじみの香港タクシー&ミニバスの写真も撮りました。1枚目のタクシーの列は最近導入数が増えているワゴン型のタクシーがいない、今となってはちょっと珍しい写真かもしれません。
写真を少し撮ったところでそろそろ晩ごはんにしようと考え、こちらも毎度おなじみ、ネイザンロード沿いのカフェレストラン・茶餐庁へと行きました。何を食べようか迷ったのですが、今回はシンガポール風ビーフンにしてみました。シンガポール風ビーフンは要するにカレービーフンなのですが、この時のシンガポール風ビーフンはやけにカレー風味が強かった印象です。お店によってはもう少し醤油っぽい味がするような…でもおいしかったのでまあよしとします。
ご飯を食べて再び街を歩いていると、だんだん地下鉄の終電の時間が近づいてきているのもあってかネイザンロード周辺の通りも人通りが少なくなってきました。
前回の香港旅行記にも書きましたが、香港の街中ではポスターが敷き詰めるように貼られているのをたまに見かけます。こちらはどうやらポカリスエットがスポンサードしているイベントの案内のようです。聖火のトーチを持っている謎のキャラクターは何がモチーフなのか気になるところです…
先ほどのシンガポール風ビーフンだけではちょっと物足りなかったのと、翌朝は空港に着いてから朝ごはんになりそうだったので、最後に茶餐庁の定番メニュー、車仔麺も食べておくことにしました。思いがけずトースト付きです。この適当にベタっと塗ったバターがまたいいですよね。
車仔麺を堪能した後はコンビニで香港の定番ドリンクであるところのVLT(Vita Lemon Tea)と阿華田(Ovaltine)を買ってホテルに戻ったのでした。阿華田は日本では見かけないと思いますが、ミロのような麦芽飲料で香港ではかなりよく飲まれているようです。ちなみに発祥はスイスだったりします。
空港へ戻る
翌朝、というかまだ夜のような気もしますが、ともかく午前4時半にホテルを出て空港へ向かうバスへと乗り込みました。さすがに市街地から空港まで距離のある場所で朝8時15分発のフライトというのはきついものがありますね…空港まで20分、とかならいいのですが…
さすがに着いてもまだまだ朝早かったこともあり、比較的静かな空港だったのでした。
香港から成田までもキャセイパシフィック航空のフライトだったので、朝ごはんはラウンジで坦々麺を食べました。朝でも朝食メニューだけの提供ではなく、温かい麺料理が食べられるのはありがたいところです。
ラウンジで朝ごはんを食べてしばらくした後、今度こそ香港はしばらく見納めだろうなあ…と考えつつ飛行機に乗り込みました。
そして4時間弱のフライトでようやく成田空港へと戻ってくることができたのでした。旅程としては当初計画から1日伸びただけ、それも早朝便で帰国したので、実質半日追加くらいなのですが、やはり急遽の旅程変更だったこともあって疲れたなぁ(別に趣味の旅行なのだから疲れたっていいのですが)と思いながらスカイライナーに乗って自宅へと戻って行ったのでした。
以上、2024年7月の東アジア旅行記、香港編でした。2024年9月にカナダに引っ越す前の旅行記はこれが最後になります。次回はMaker Faire Bay Area 2024訪問時のサンフランシスコ周辺旅行記の予定です。お楽しみに!