シンガポール旅行に続き、SFC修行を兼ねて2024年5月中にまたまた行ったマレーシア・クアラルンプールの旅行記です。前回は乗り継ぎだけではあるものの、SFC修行前のゴールデンウィークの旅行も含めると2024年5月は3回もマレーシアに行ったことになります。

クアラルンプールへ

さて、今回も例によって午後11時半羽田発のフライトでマレーシアに向かうため、会社から直行する予定でしたが、この日はたまたま新橋で飲み会が入ったので、飲み会で一通りお魚とお酒を楽しんでからの出発となりました。飲み会の会場が羽田に近い新橋だったのはラッキーでした。

そして1週間前と同じ便に乗りマレーシア・クアラルンプール国際空港へやってきました。今回は乗り継ぎがないので朝7時前には荷物を受け取り、市街地へ向かう用意ができていました。しかし前回同様市街地に向かう前にシャワーを浴びたいと考え、プライオリティパスで入れるラウンジへと向かったのでした。

ラウンジに行ってみたところ、Webサイトにはシャワーがあると書いてあったのですがどうやらそれは間違いで、ホテルの併設のラウンジレストランが使えるだけだったのでした。仕方がないので、せっかく来たことだしということでフィッシュアンドチップスとサテーを頼んだところ、結構な量が来てたじろいでしまいました。でもなかなかおいしいサテーでした。

旧市街を歩く

ラウンジで朝ごはんを食べた後はいつも通りKLIAエクスプレスでKLセントラル駅へと移動し、そこからタクシーで一旦ホテルへ向かい、スーツケースを預けました。しかしクアラルンプールはなんといっても何度も過去に訪問している上、数週間前にも訪問済です。この時まだ9時過ぎということもあり商業施設なども開いていなかったので、とりあえずは旧市街の方に向けて写真を撮りつつ歩いて行くことにしたのでした。ホテルの近くにある電気街ビル・Plaza Imbiの写真を撮ってから、散歩スタートです。

Plaza Imbiのあたりからクアラルンプールの旧市街の方へと歩いて行こうとすると、途中でららぽーとが見えてきます。2023年の訪問時も遠くから眺めたりはしていたのですが、実際に中に入ってみたことはなかったのでした。ららぽーとの目の前まで来てしまうと厳密には旧市街と反対方向に行くことになってしまうのですが、なんといっても時間には余裕があったので寄ってみることにしました。

とはいっても、まだ午前9時半だったこともあり中に入ることはできませんでした。このららぽーとはKLモノレールなどが停まるハントゥア駅と接続しているので、とりあえず世界第2位の高層ビル、ムルデカ118を眺めつつ駅へ向かうペデストリアンデッキを歩いてみました。こういうペデストリアンデッキの造りが心なしか日本っぽいと思うのは私だけでしょうか?

ハントゥア駅の方まで来るともうムルデカ118がすぐそばなのでこちらにも寄り道してみましたが、相変わらず工事中で中には入れなさそうでした。果たして正式開業はいつになるのでしょう…

ムルデカ118を超えると一気に街並みが旧市街といった雰囲気に変わります。ストリートアートがあったり、バリバリの大都会のクアラルンプールにあってショップハウスが見えたりと、なかなか味わいのあるエリアです。

ジャランペタリン

さらにもう少し歩くと、クアラルンプールの中華街・ジャランペタリンに到着します。いかにも中華街という感じの門の上におしゃれな屋根がせり出している構造はなかなかダイナミックな感じです。

この辺は2014年に初めてクアラルンプールに滞在した時に泊まったホテルがあったりするので、ちょっと懐かしいなあと思いながら歩きまわったのでした。気が付けば10年経っているというのが恐ろしいですね…

鬼仔巷

ジャランペタリンをぐるっと歩いたあとは比較的新しい観光スポットである鬼仔巷(クァイチャイホン)にも行ってみました。ここは古い建物を保存しつつ観光スポットとして再開発したエリアで、2019年に一般開放されたそうですがまだ行ったことがなかったのでした。

よくある…というと怒られそうですが、壁にストリートアートが描いてあったり、レトロな街並みの中にカフェなどのお店が連なっていたりという感じの通りでした。ザ・インスタ映えスポットという雰囲気なので、皆さん写真を撮りまくりです。正直なところ、そんなに遠くないのだからイポーとかマラッカに行けばいいじゃん…という気持ちもありますが、それを言うのは野暮というものかもしれません。

セントラルマーケット

 

鬼仔巷を見た後はさらに歩いてセントラルマーケット(パサール・スニ1)へとやってきました。ここも2014年に最初にクアラルンプールを訪問した時にも行った思い出の場所だったりします。

 

入り口の前におしゃれなアート作品が飾られていて、ここもずいぶんおしゃれになったのね…と思いつつ建物の中に入るとなんと屋内もかなり改装されて明るい雰囲気になっていました。前はもう少し古臭い感じだったと思うのですが、10年の年月はバカになりませんね…

ちなみにセントラルマーケットの外はもう少し遅い時間だと屋台が出るようでした。そのうちの一つに”TWO OLD MAN RAMEN”というお店がありました。メニューをよく見ると「2人のおじさんラーメン」と店名の日本語訳も書いてあったのですが、訳としては正しいのになんか違うような気がしてきますね…

ストリートアート

ちなみに鬼仔巷からセントラルマーケットまでの道中には建物の壁などに描かれたストリートアートがいくつもありました。どこまでが計画的に所有者の許可を取って描かれたものなのかは分かりませんが、おお、と思うようなものから3枚目のようなヘタウマなのかヘタなのか微妙なラインのものまで、いろいろありました。

マスジッド・ネガラへ

セントラルマーケットを出た後はさらに西に向かって歩き、近くにある国立モスク、マスジッド・ネガラへと向かいました。上の写真の奥に写るのがイギリス領時代の建設の旧クアラルンプール駅です。イポー滞在記のところでイポー駅がイポーのタージマハルと呼ばれていると書きましたが、こちらの駅も白が美しいイスラム様式と西洋の建築様式の折衷の美しい建築です。

道中遭遇したこちらのネコちゃんはちょび髭風でかわいらしい雰囲気でした。

クアラルンプール駅のあたりから少し坂を上ったところまで来ると、こちらの青い屋根のマスジッド・ネガラに到着します。礼拝の時間以外は内部も見学可能なので、入場者登録をして10年ぶりに見学をすることにしました。

礼拝堂は非イスラム教徒は入り口から見ることしかできませんが、広々とした空間に青色を基調とした幾何学模様のステンドグラスが非常に映える礼拝堂でした。

礼拝堂だけでなく、礼拝堂を囲う回廊部もなかなか開放的な雰囲気で美しいのでした。ちなみに2枚目の写真の廊下に吊り下げられている時計は文字盤の文字がアラビア文字でした。

イスラミックアートミュージアムを見学する

マスジッド・ネガラを見学した後は、そこからさらに坂を上ったところにあるイスラミックアートミュージアムにも行きました。ここも10年ぶりの訪問です。

名前の通り、イスラム美術を専門に収蔵する美術館なのですが、ここには3階部分に世界のモスクの建築様式をミニチュア付きで解説するコーナーがあります。初めて訪れた時もこれを見てなかなか感動したのですが、改めて見てもなかなか圧巻でした。ちなみに1個目のミニチュアがエルサレム旧市街のアル=アクサー・モスク、2個目のミニチュアは真ん中にある黒いオブジェ(カアバ)で分かるように、サウジアラビアのメッカにあるマスジド・ハラームです。

ここは展示品だけでなく、建物そのものやそこからの眺めもなかなかよかったりするのでした。

スンガイワンプラザでお昼

イスラミックアートミュージアムを出た後はお昼時になっていたのでブキッ・ビンタンまで戻ってきました。

そしてゴールデンウィークのクアラルンプール滞在と同じく、屋上のフードコートのナシカンダー屋さんでお昼ごはんです。暑いマレーシアですが、そこで辛いカレーを食べるのがまたおいしいのですよね。

スンガイワンプラザでお昼ごはんを食べた後はブキッ・ビンタン周辺の電気街ビルであるPlaza Low YatとPlaza Imbiをチェックしました。とはいえ、数週間前にチェック済みなのでこの時はささっと見ただけです。ちなみにPlaza Imbiの方はうろうろしていたら上層階のオフィス棟の入り口にたどり着いたのですが、7階まであることと、結構スカスカだということをそこに掛かっていた入居者一覧を見て知りました。低層階のお店の立ち退きの関係もあるのでしょうが、よくこのスカスカ度合いで維持できるな…とちょっと思いました。

この時はホテルのチェックイン開始時間まで少し時間があったので、Plaza Low Yatの地下のカフェで少し涼みながら休憩したのでした。

Plaza Low Yatで休憩した後は近くのショッピングモールであるLot10をうろうろしたりしました。元気寿司があったのですが、入り口の看板を見るとここも何か不思議な寿司が出てきそうだな…と思い、もうお昼ごはんも食べた後でしたし、寿司に挑戦するのはやめておいたのでした。

Lot10を出た後はホテルに戻ってチェックイン手続きをしました。フロントにはハリラヤ(ラマダン明け)の飾りがまだ飾ってありましたが、ハリラヤの飾りに限らず、この手の飾りって対応するイベントが終わった後どのくらい経ったら外すんでしょうね。気になります。

Jalan Pasarへ

ホテルにチェックインした後は、ここも軽く見ておかねばということで電子部品街のJalan Pasarに向かいました。emartの入り口のハリラヤの飾りは外されていますね。

Jalan Pasarから一本入ったJalan Landak(一つ上のR.E.SPARES SDN.BHD.もこの並びにあります)にはこんな古めかしいヘアサロンの看板がありました。「電髪(パーマ)」という単語は日本でも昭和初期には使われていたようですね。

さらにJalan Pasarをフラフラ歩いていると、いらすとやのイラストが使われている現場を発見しました。恐るべしいらすとやのグローバル展開力…

この時初めて気が付いたのですが、Jalan Pasar沿いの建物の2階部分の窓にはLED看板がそれ自体の宣伝のために設置されていることが多かったのでした。写真左側のLED看板は日本語含め多言語対応の看板のようでした。

新名所・The Exchange TRXへ行く

Jalan Pasarをぶらぶらした後はクアラルンプールの新名所、The Exchange TRXへと向かいました。ここはこのBlogでも何度か取り上げているThe Exchange 106に併設のショッピングモールです。The Exchange 106は2019年に建設が完了していますが、こちらの低層棟のショッピングモールは2023年11月のオープンということで、まだできて間もなかったのでした。

中に入ってみるとなかなか高級感のあるショッピングモールでした。入っているブランドなどを見てみても、富裕層の旅行客などが狙い目なのだろうか…という感じです。ブキッ・ビンタンのLot10に入っている伊勢丹もそこそこ高級路線な雰囲気がありますが、それよりもさらに高級路線という雰囲気です。

ちなみにこのショッピングモールの中には大型テナントとして日本の西武百貨店まで入っています。ほとんど下調べをしていなかったため、西武百貨店が入っていることを知らず、見つけた時にはかなりびっくりしてしまったのでした。

The Exchange TRXは敷地もかなり広く、レストランが並ぶエリアは緑にあふれた開放的な空間になっていたりと、場所によって少しずつ雰囲気が違ったりして、歩いているだけでも結構面白いショッピングモールでした。

さらに歩いて行くと空中庭園のようなエリアもありました。この辺りは本当にThe Exchange 106のふもとといった感じで、そびえたつビルを間近で見ることができます。しかしムルデカ118といいここといい、このメインのタワー(の特にオフィス部分)、テナントできちんと埋まるんでしょうか…?

ローカルレストランで晩ごはん

夜になったあたりでいつもなら飲み屋街のジャラン・アローへ行くところなのですが、この時は実は会社の方から「昔クアラルンプールで行ったペーパーチキンの食べられるお店を探してほしい」というリクエストを受けていたので、教えてもらった店名を検索して行ってみることにしました。実はコロナ前にもこちらのお店には来たことがあったのですが、その時はペーパーチキンを見つけられていなかったのでした。

そして今回もメニューを見てみたのですが残念ながらペーパーチキンはありませんでした。ともかく晩ごはんということで料理をいくつか頼みつつ、カールスバーグを飲みました。前にも書きましたが、クアラルンプールで食べる茶色い中華はだいたい間違いなくおいしいです。

ホテルに帰る途中でコンビニに寄り、お茶とこちらのリポビタンD風のものを買いました。ワシのマークがついていることから分かるように、コピー商品ではなくて本物の大正製薬のライセンス商品ではあるのですが、マレーシアではリポビタンではなくリビタとして売られているのでした。

ブキッ・ビンタンで朝ごはん

さて、到着して翌日は例によって帰国日です。帰る前に朝ごはんを食べようとブキッ・ビンタンを朝早くからうろうろしてみたものの、朝遅く夜も遅いブキッ・ビンタンは朝早くから開いているお店が少ないのでした。路上でナシカンダーのようにお惣菜を詰めたお弁当を作ってくれる屋台はあるものの、ちょっと朝から食べるのは違うなあと考えていました。そしてふとブキッ・ビンタンの中央の交差点に戻ってくると、このマークが目に入りました。黄色い横断歩道をポテトに見立てた塗装です。幸いマックは朝から開いていたので、マレーシアの朝マックを見てみようじゃないかということでマックで朝ごはんを食べることにしたのでした。

普通にソーセージエッグマフィンを頼むのでは芸がないということで、マレーシアらしくナシレマとフライドチキンをオーダーしました。フライドチキンはおいしかったのですが、ナシレマはどうも今一つでした…

まだまだ帰国のフライトまでは時間があったので、もう少しフラフラして見つけたマレーシア式の黒バクテーも食べてからホテルに戻り、荷造りをしてチェックアウトしました。

ピンクモスクへ行く

さて、前の週のシンガポールと同じく帰国日は帰るだけ、と思いきや、シンガポール旅行と違い、シンガポール~クアラルンプール便に乗らなくてよい分の時間がまだあるのでした。そんなわけで今回はクアラルンプール市街地と空港の間にあるプトラジャヤのプトラモスク、通称ピンクモスクへとやってきました。見ての通り、ピンク色の花崗岩を使った美しい色合いのモスクです。

プトラモスクは2019年のゴールデンウィークにも訪問しているのですが、その際はイスラム教の行事かメーデーかで屋内の見学はお休みということで、外から見るだけだったのでした。内部の見学もぜひしてみたいということで、この時再訪することにしたのでした。上の写真にはえんじ色のローブを羽織っている人が多数映っていますが、これらは短パンを履いていたり、女性でスカーフ未着用だったりということでレンタルのローブを羽織っている方々です。これらの方々はほぼ間違いなく観光客ですから、ここがいかに観光客にも人気のあるスポットかということがお分かりいただけるかと思います。

礼拝堂の手前に建つ塔、そしてドームに至るまでの礼拝堂の内装もすべてピンクを基調にしたものになっています。ちなみに広い礼拝堂は一度に1.5万人を収容できるそうです。

プトラモスクを見学した後は近くのマレーシア首相官邸をちらっと見てから、再び空港までの電車に乗ったのでした。

羽田へ向かう

プトラジャヤの駅からKLIAトランジット2に15分ほど乗り、クアラルンプール国際空港へと戻ってきました。前回のシンガポール旅行の帰りに一瞬だけマレーシアに入出国した際に自動化ゲートが使えるようになっていることに気が付いたので、この時も自動化ゲートですいすいと出国したのでした。

クアラルンプール国際空港の国際線はサテライトエリアから出るのですが、そこまでのシャトル列車は現在運休しているため、バスでサテライトエリアへと移動することになります。バスから外を眺めていたら2019年のゴールデンウィークに乗ったブルネイの航空会社、ロイヤルブルネイ航空の飛行機を見かけました。ロイヤルブルネイ航空の就航地はそこまで多くないので、この機体が見られるのはクアラルンプールならではといえるかもしれません。

サテライトに着いた後は毎度おなじみのマレーシア航空のラウンジで休憩した後、羽田空港へのフライトで日本へと戻っていったのでした。

以上、2024年5月のクアラルンプール旅行記でした。直前にもクアラルンプールを訪問していたこともあり、10年前に訪問したところの再訪や新名所の訪問にフォーカスできた旅行となりました。次回はさらに翌週に訪問したインドネシア旅行記の予定です。お楽しみに!

  1. マレー語表記です
  2. 空港鉄道の普通列車
公開日:2025/01/27