2023年11月のMaker Faire Taipei見学の際の台北旅行記、Day2です。Maker Faire Taipeiは前日に見学したので、この日はほぼ1日中市内を観光していました。
豆漿ふたたび
2日目の朝もやっぱり豆漿でしょうということで、例によってフラフラ歩いて豆漿のお店を探しました。
前日の阜杭豆漿でも食べたような中華焼きパンに揚げパンと玉子焼きを挟んだサンドもテイクアウトしたのでした。この時行った豆漿屋さんはちょっとおしゃれなカフェのような雰囲気でした。
豆漿を食べてからフラフラ歩いているとそごう百貨店に遭遇しました。台湾にはいくつかそごうがありますが、以前は日本のそごうと台湾資本の合弁だったものの、日本のそごうの経営破綻に伴い現在はブランド名のライセンスだけの関係になっているようです。東京ディズニーランドのアトラクション「イッツアスモールワールド」のような装飾が見えるのは、アトラクションのかつてのスポンサーがそごうだった名残でしょうか?
龍山寺へ行く
その後向かったのは7月に訪れた行天宮と並ぶ台北のパワースポット、龍山寺です。まだ朝早かったので、朝でも開いているこちらに散歩がてらお参りに行ったのでした。
道教寺院の行天宮と違い、こちらは仏教寺院です。とはいっても、後殿には道教の神様が祀られた回廊があります。私もお線香を買い、本殿後殿それぞれにぐるっとお参りしたのでした。
龍山寺はさすがに大きい寺院だけあって、台北メトロの駅からお寺までの間の道が商店街になっています。その中に豆漿のお店を見つけたので、先ほど食べたにもかかわらずまた入ってしまいました。こっちは昔ながらのシブい店構えです。
最初はここでも豆漿をオーダーしようと思ってたのですが、メニューを見ると小籠包がありました。そういえばまだ食べていなかったなと思い、作戦を変更して小籠包を食べました。ふらっと入ったお店で食べても小籠包が激ウマなのはさすが台湾です。
迪化街
龍山寺をお参りした後は空港で当てた悠遊カードの残高を消費すべく、お土産が売っていそうな場所へ行こうということで迪化街へとやってきました。
迪化街は台湾の中でも古い商店街の一つです。日差しを避けるために歩道の上に2階部分を張り出させる「騎楼」と呼ばれる建築様式の建物群もこの商店街の目玉の一つです。
商店街で売っているものとしては乾物などが主ではありますが、観光地化しているので普通のお土産屋さんも何軒かあります。ちなみに上の写真のからすみ屋さんは以前「孤独のグルメ」に出たことがあるそうです。
通りをぶらぶらしていると、オリンパスのショールームもありました。迪化街は電気街からは結構離れているのですが、ここにショールームを出しているのは何か狙いがあるのでしょうか…?周りの風景と調和しているおしゃれなショールームでした。
ちなみに迪化街ではワンちゃんをたくさん見かけました。ノラっぽい子も飼われていそうな子もいました。
迪化街を一通り歩いた後、次の目的地へ行こうとバス停へ向かいました。バス停に到着してふと時刻表を見てみると、なんと電子ペーパーで各系統の到着予想時刻が表示されていて驚いてしまいました。
海外ではよくあるシステムですが、公共交通のスケジューリングは何時何分にこの停留所にやってくる、という決め方ではなく、この時間帯はおよそ何分間隔で運行する、という決め方になっています。このシステムだと基本的には次のバスまでどれだけ待つのかは最悪値(つまり運転間隔分まるごと待たされる)しか分かりません。電子ペーパーの時刻表はおそらくバス側の位置情報と連動して、次のバスが来るまでの待ち時間を表示しているのだと思います。夜中はちょっと見にくいような気もしますが、なかなか便利な時刻表です。
おなじみの電気街調査へ
迪化街からバスに乗ってやってきたのは毎度おなじみ、台北の電気街・八徳路周辺です。今回は光華デジタル新天地からの調査です。
7月の訪問時も書きましたが、ここの1階部分はショールームのような雰囲気になっていて、2階より上とは大分雰囲気が違います。まあ建物に入ってきてすぐのところだからそういうものだよなと思っていたのですが、トイレに行って戻ってくるときに2枚目の写真の掲示を発見しました。1階はショールーム専用フロアで、販売は2階より上でしないといけない決まりだったんですね。
この日は日曜日ということもあってか、売り場はそこそこにぎわっていました。そんな中でちょっと興味をひかれたのがこちらのお店です。光華デジタル新天地の上の方のフロアだったと思うのですが、店舗で使うPOS端末のショールームです。面白いのは無人店舗になっていることで、インターホンで通話してドアを解錠してもらい中に入るというシステムのようでした。
光華デジタル新天地を出た後は、電子部品街の光華国際電子広場に向かいました。個別のお店にはあまり入ったことはないのですが、道中見える八徳路沿いのPCショップ群の看板はなかなか壮観です。
光華国際電子市場も、7月に訪れた時に比べると少し活気があるように見えました。もしかするとコロナ禍を経て徐々に復活してきているということなのかもしれません。
今回光華国際電子市場を見ていておおっ、と思ったのはこちらの棚です。各種コネクタの端子があらかじめ圧着してある様々な色のケーブルが販売されています。端子だけ圧着しておくことで、買った人が好きなピン数のハウジングを別に選んで取り付けてカスタムのケーブルアセンブリを作れるようになっているというわけです。日本の部品店でも完成品のケーブルアセンブリを売っているところはよく見ますが、圧着済みケーブルだけ売っているところは結構レアではないかと思います。
もちろん光華国際電子市場の向かいにある今華電子にも行きました。ここも相変わらずの賑わいです。
そろそろお昼ごはんを…ということでご飯屋さんを探して歩いていると上の写真の屋台を見つけました。これはもしや名前を言うとモメる焼き菓子1…!と、つい写真を撮ってしまったのでした。看板を見るに、中の具はあずき、クリーム、ピーナッツ(ピーナッツクリームでしょうか?)、野菜あん、キャベツがあるようです。後半のご飯系の具材は長野のおやきみたいな雰囲気がありますね。
そんな屋台をスルーしてしばらく歩いていると、醤油のいい香りがしてきました。覗いてみると牛肉麺のお店でした。牛肉麺は7月にも食べておいしかった記憶があったので、ここでも牛モツ入りの麺をオーダーして食べました。モツやスジなんかは仕込みの手間を考えるとなかなか家では食べにくいので、こういうお店で手軽に食べられるのはありがたいです。
次に向かった三創生活では1階の中央部でヒュンダイがEVの展示をしていました。5月に行った深圳のファーウェイ旗艦店でもEVが展示されていましたが、デジタルガジェットの延長線上でEVをプロモーションしていくのがこの頃からのトレンドだったのでしょうね。
三創生活はこれまで何回も訪れているところではあるのですが、この時初めて建物内にライブハウスがあることに気が付きました。この時も何かのイベントの入場待ちだったようで、入り口の前に人だかりができていました。しかし三創生活はガジェット、プラモ、アニメグッズ、メイドカフェ、ライブハウスと本当に何でもあります。最近の秋葉原をビルにしたようなところですね…
そして三創生活の定番、草間彌生のカボチャもしっかり撮影しました。
さらに近くには台湾の電動スクーターメーカーであるGogoroのスクーター用の電池の交換ステーションがありました。深圳でもロッカーにしまうタイプの電池交換ステーションを見ましたが、こちらは2015年ごろのサービス開始から時間が経っていることもあってか、より大規模でシステマチックになっていました。
お土産探しの旅
電気街調査の後は再び悠遊カードの残高を使うため、お土産探しの旅に出ました。まず最初にやってきたのは台北101です。この日は快晴だったのでビルの窓ガラスがキラキラと輝いていました。この時も7月同様、SunnyHillsのパイナップルケーキを買いました。
バタバタしていたのであまり写真を撮っていなかったのですが、次に向かったのは台北101から台北メトロで1本で行ける東門駅周辺の永康街です。ここには茶器を扱うお店がいくつもあり、一人用の茶こし付きマグと茶筒を買いました。茶筒は写真の通り、客家風の花柄のものをチョイスしました。深圳で買った茶葉を入れて使っています。
これまた混んでいたので全く写真を撮っていないのですが、7月にも訪問した来好にも再訪しました。こちらも悠遊カードが使えるということで、がっつりお土産を購入しました。
その後は一度台北駅に戻ってここまでに買ったお土産をコインロッカーにしまいました。台北駅の記念スタンプ台、ちょっとかわいい雰囲気です。
台北駅に戻った後は西門町へと行きました。西門町は若者の街と言われています。この日はコスプレイベントか何かがあったのか、いろいろな衣装を着た人を見かけました。
台湾式宴席を体験する
西門町を少しぶらぶらした後は、Maker Faire Taipei 2023の出展者の方々とこちらのレストランで合流したのでした。日本からの合同出展を取りまとめているスイッチサイエンスの高須さん(@tks)が台湾の宴席向けのレストランをみんなで予約して食べに行こう!と提案してくださったので、これに便乗させていただきました。
お店の入り口には高須さんが予約の時に使った「高先生(高さん)」の名前が貼ってありました。
店内は大きい回転テーブル付きの座席がいくつも並んでいました。なかなか本格的です。
私を含め、参加者のみなさんがそれぞれ物珍しさから写真を撮りまくりでした。
エビおこわや魚の蒸し料理など、どれも比較的あっさりとしていつつも美味でした。最後のデザートの柑橘類とゼリーもさっぱりとしていてよかったです。みなさん大満足の宴席になりました。
空港へ
宴席の後は同じ日に福岡に戻られるシンリナカムラさん(@shinfrom1981)2と一緒に桃園国際空港へ向かいました。道中、鉄道乗り場だったと思いますが写真の看板を見かけました。「あなたが向かっているのはドバイ・カンボジア・ベトナム・タイですか?海外で簡単な仕事で高収入という話は詐欺かもしれません!」という内容です。この頃流行っていた海外コールセンターでの簡単なお仕事を騙って志願者を軟禁し詐欺に加担させるという犯罪の注意喚起の看板でした。あんまりいい内容ではないですが、時代を感じますね…
私のフライトは例によって深夜、日付が変わってから出発する便なので空港についてもしばらくはチェックインできず、ナカムラさんと別れてからもしばらく出発ロビーをうろうろしていました。するとこの充電中のロボットを発見しました。腕の部分にライトのようなものが付いているのを見るに、UV消毒ロボットか何かでしょうか?充電しているだけでこれだけ丁重に扱われるロボットというのも面白いので写真を撮ったのでした。
その後、日付が変わってからチェックインカウンターが開いたのでチェックインの手続きを進めました。係員さんがパスポートに押してある7月の訪問時のスタンプを見て、もしかしてオーバーステイですか?3と聞いてきて「いやいや、もう一個スタンプあります!」と慌てて指摘するといった一幕もありましたが、チェックインを済ませて制限エリアへと進むことができました。写真の通り、7月に松山国際空港で見たウサちゃんは桃園国際空港でもフィーチャーされていました。
制限エリアではプライオリティパスで入れるラウンジを探しているうちに道に迷ったりして余計に十数分歩いてしまうというトラブルはありましたが、最終的にはラウンジに入って飛行機までの時間を過ごすことができました。写真はその道中で見かけた短いエスカレーターです。神奈川県川崎市出身の私としては、川崎地下街・アゼリアとモアーズの接続部にある世界一短いエスカレーター「プチカレーター」を思い出さずにはいられませんでした。あれもエスカレーターの手前に階段があるのでバリアフリー目的というわけでもないですし、設置目的がよくわからないのですが、このエスカレーターもすぐ横がスロープになっているので、いったい何が目的なのかちょっと不思議なエスカレーターでした。
うっかり眠って飛行機を乗り逃さないようにしつつラウンジで時間をつぶし、行きと同じくジェットスターで成田へと戻りました。帰りは遅延はなく、成田への到着は朝6時頃でした。その後、空港でシャワーを浴びてから会社へとエクストリーム出勤(?)をしたのでした。
以上、Maker Faire Taipei 2023見学の際の台北旅行記、Day2編でした。次回は2024年のお正月に行った東南アジア旅行記の予定です。お楽しみに!