2023年8月の韓国旅行の直後に行った東南アジアの旅行記です。もともとこの旅行はタイだけに行くつもりだったのですが、いろいろあってマレーシアにも行ったのでした。
東横イン再び
韓国旅行から成田空港経由で戻ってきて翌日、またしても成田エクスプレスに乗って成田空港方面へと向かいました。この時はお盆期間ど真ん中にもかかわらず比較的安かったということで、朝10時台・成田発のキャセイパシフィック便に乗る予定だったことから、成田に前入りしておくことにしたのでした。そして泊まったのは東横インです。しかし東横インの内装の統一度はさすがです。プサンで泊まった東横インと写真が入れ替わっていても全く違和感ないでしょうね…
突然の一人旅
さて、今回の旅行は友人と二人旅の予定だったのですが、なんと東横インまでは来れていた友人が当日ダウンしてしまいました。そんなわけで、急遽この時は一人旅となってしまったのでした。私はとりあえずチェックインしてから、友人の分の航空券のキャンセル等々の手続きをしつつ、旅程をどうしたものかと考えていたのでした。
もともと今回はタイに行ったことのない友人をガイドしがてらバンコクのベタな観光スポットを再訪しようと考えていました。しかし一人旅となるとバンコク自体は2023年に入ってからMFRangsit、GWの東南アジア旅行とすでに2回も訪問していますし、それ以前にも何度も行っていますから、ベタな観光スポットも割と回ってしまっています。そうなるとバンコクを出てまだ行ったことのない世界遺産の街・アユタヤに行ってみるのがいいだろうかと考え、この時はアユタヤ行きのオプショナルツアーを探していました。
いろいろ考えてはいたものの、とにかくバンコクまで行かないことには話が始まらないので飛行機に乗り込んだのでした。今回はキャセイパシフィック便なので香港経由です。香港国際空港は5月に訪問して以来の再訪ですが、乗り継ぎ利用は初めてでした。
乗り継ぎの保安検査を抜けて出発エリア側のラウンジで坦々麺です。香港国際空港のキャセイのラウンジは広いしご飯もおいしいしいいですね。そして香港までの機中で思いついた計画を整理していたのでした。
4泊5日の旅程で、中3日はまるごと使えるという、私の普段?の弾丸旅行からするとかなり時間に余裕があります。そんなわけで、今回は急遽以下のような旅程としました。
日付 | 場所 |
8月17日 | 成田→香港→バンコク |
8月18日 | バンコク→クアラルンプール→ペナン |
8月19日 | ペナン→バターワース→パダンブサール |
8月20日 | パダンブサール→バンコク |
8月21日 | バンコク→香港→成田 |
さて、今回の目玉はペナン、そしてそこからバンコクへの戻りです。
ペナンはマレーシアの世界文化遺産で有名な都市です。クアラルンプールとシンガポールの間にある都市マラッカと合わせて、イギリス領海峡植民地時代の歴史的町並みが評価され、ペナン島中心部のジョージタウンが文化遺産に登録されています。ちなみにマラッカは2019年に訪問したことがあります。
そしてペナンからバンコクへの戻りですが、ここは飛行機を使わずに移動することにしました。ペナンは島なのでまず船で対岸のバターワースに渡り、そこから列車でマレーシア・タイ国境のパダンブサールまで移動します。そこからタイ領内はGWのヴィエンチャン~バンコク間の移動と同様にタイ国鉄の寝台車で移動するという計画です。
香港~ハノイ間(2016年)とシンガポール~クアラルンプール間(2019年)はそれぞれ陸路で移動したことがありました。そこで、せっかくならば少しずつその間の区間も陸路で移動していってひとつながりにしてみたいと考えていました。今回の機会を利用し、残っている区間のうち、ペナン(の対岸のバターワース)からバンコクまでの区間を移動してみようというわけです。
ルートを決めたあたりで今度はバンコク行きの飛行機に乗り込み、しばらくの空の旅を経てバンコク・スワンナプーム国際空港に到着しました。
スワンナプーム国際空港からはARLとBTSを乗り継いでまずホテルに向かいました。この時のホテルは5月の訪問時と同じアジアホテルでした。
ヤワラーで晩ごはん
ホテルにチェックインして、香港で立てた計画に沿って追加の航空券と鉄道のチケットを買った後はヤワラーに出向きました。ヤワラーはバンコクの旧市街エリアにある中華街です。
朝早く成田を出たとはいえ、直行便でなかったこともありもう夜遅くなっていたのでヤワラーの屋台で晩ごはんを食べました。今回はいきなりのトラブルもあったので、縁起をかついでドカンとロブスターも食べてしまいました。路上の屋台にロブスターがあるのもなかなか面白いですよね。
晩ごはんを食べた後はヤワラーの夜景の写真を撮っていました。このあたりは香港でも少なくなった道にせり出した看板が結構残っていて、なかなか雰囲気があります。
こちらのツバメの巣やフカヒレを扱うお店のネオンはまたなかなか味があります。ヤワラーの人々を含め、中華系タイ人は中国広東省東部の潮州周辺をルーツとする人々が多いといわれています。そんなわけで、フカヒレや魚の浮袋を使った料理など、日本でメジャーな中華料理とはまたちょっと違う中華料理を出すお店が連なっていたりするのもヤワラーの面白いところです。
ヤワラーで晩ごはんを食べた後、ホテルに戻る道中に寄ったセブンイレブンで以前に買った「ムエポヨ ラタムナ」ことLIME SALTキャンディの姉妹品、ムヨホロカ ラタムナ1キャンディを発見しました。セブンイレブン限定のようですが、今回初めて見たので思わず買ってしまいました。
クアラルンプールへ
翌朝、バンコクからまずはクアラルンプールへ飛ぶべくドンムアン空港へ向かいました。今回乗るのは定番LCCのエアアジアです。航空券の価格が安いのもさることながら、本数も多くて東南アジアを周遊する上ではやはり便利です。また、バンコクのホテルは4泊分丸ごと取ってあったので、そこにスーツケースを置いておいてマレーシア滞在中はバックパックのみの体制にしました。こうすることでLCCで必要な預け入れ荷物の追加料金を回避しつつ、降機後もすぐに動けるようにするという作戦です。
クアラルンプールからペナンへのフライトまでは少し時間があったので、ちょっと短いですがクアラルンプールを観光することにしました。まず手始めに電気街ビル・プラザロウヤットからです。
この時、たまたまゲーミング系PCショップの新装開店の日だったようでオープニングセールの順番待ちの人だかりができていました。さらにはこの後獅子舞まで登場して、なかなかの盛り上がりを見せていました。プラザロウヤットは4月にも訪問していますが、コロナ禍の後も活気を全く失っていないのがすごいところです。
プラザロウヤットを出た後はブキッ・ビンタンでお昼ご飯を探しました。ここの交差点に来るとクアラルンプールに来たなあという感じがします。
色々見て回ったのですが、クアラルンプールらしいものを食べようということで、ブキッ・ビンタンのショッピングモール、Lot10の地下のフードコートでホッケンミーを食べました。
ホッケンミーというのは面白い食べ物で、シンガポール・クアラルンプール・ペナンでそれぞれ全く違う料理をホッケンミーと呼んでいます。漢字で書くと福建麺、というところから分かるように、それぞれの場所で福建風の麺料理をホッケンミーと名付けたことからこうなったようです。クアラルンプール式のホッケンミーは写真のようにうどんのような太麺に醤油で味付けした焼きそばです。醤油のこってりとした味わいに干しエビのような海鮮乾物の香ばしさが合わさって、日本の鍋焼きうどんとはまた違ったおいしさがあります。
ホッケンミーで腹ごしらえをした後はクアラルンプールの旧市街へと歩いて行ってみることにしました。上の写真の真ん中あたりに見える青色の建物は旧市街とは反対側にあるTRX106です。TRX106は次に紹介するムルデカ118に次いでマレーシアで2番目に高いビルです。その手前にはららぽーとも写っています。
そして旧市街に向かってしばらく歩いて行くと、先ほど紹介したムルデカ118にたどり着きました。こちらのビルはマレーシアで一番高いビルであるとともに、世界第2位の高さを誇ります。大きな建物なので割と遠くからでも見えることもあり、4月にトランジットでクアラルンプールに来た際にも見たのですが、その時は近くまで行く時間がなかったのでした。2023年半ばには開業するというニュースを聞いていたので、もしかしたら内部も見学できるかもと思ったのですが、見るからにまだ工事中という感じで中には入れそうにありませんでした。
ムルデカ118からさらに旧市街方面へと歩いて行きました。ブキッ・ビンタンは東南アジアでも指折りの現代的な都会ですが、このあたりはマレーシアの下町といった感じの雰囲気が残っていてこれはこれで味があります。
さらに歩いて行くとクアラルンプールの中華街、ジャラン・ペタリンに到着です。この時は時間が無くなってきていたので、入り口の写真しか撮らなかったのでした。
その後、ジャラン・ペタリンの最寄り駅であるパサール・セニ駅から電車を乗り継いでクアラルンプール国際空港へ戻ってきました。もちろんペナン行きへのフライトには間に合うように戻ってくることができたのですが、肝心のフライトの方が機材繰りで派手に遅延して、ひたすら空港で待たされたのでした。
以上、2023年8月の東南アジア旅行記、Part1でした。次回はPart2、ペナン観光編です。お楽しみに!