Maker Faire Rangsit参加の数週間後、2023年のゴールデンウィークに行ったベトナム・ラオス・タイの旅行記になります。まずはベトナム・ハノイ編です。
ラオスに行ってみよう
この旅行では初めてラオスに行きました。この時、ASEAN10か国1で行ったことがなかったのがラオスとカンボジアの2か国になっていたので行ってみようというのが主な動機でした。
また、ラオスは東南アジアの中では北の方に位置していて、首都ヴィエンチャンへ日本から行く場合はタイのバンコクまたはベトナムのハノイを経由して行くことになります。最後にハノイに行ったのは2016年だったので、久々に行ってみたいと思いハノイ経由でヴィエンチャンへ行く、以下のような旅程を組みました。
日付 | 場所(それぞれの場所の記事へのリンクになっています) |
4月30日 | 成田→ハノイ |
5月1日 | ハノイ |
5月2日 | ハノイ→ヴィエンチャン(Day1) |
5月3日 | ヴィエンチャン→ノーンカーイ/ノーンカーイ発(Day2) |
5月4日 | バンコク着 |
5月5日 | バンコク→ハノイ発/着 |
5月6日 | 成田着 |
ノーンカーイという街の名前でピンときた方もいるかもしれませんが、ヴィエンチャンを出た後は陸路でタイに入り、国境の街ノーンカーイで鉄道に乗ってバンコクを目指すルートになります。せっかくならば寝台列車にも乗ってみようという魂胆です。
ホアンキエム湖の周辺を歩く
ハノイは東南アジアの中では日本に近いこともあり、今回は夜行便ではなく成田を夕方に出る便を使ったので、初日はハノイに到着して空港からホテルに向かっただけとなりました。
今回はハノイの中心部、ホアンキエム湖エリアのホテルに泊まりました。このエリアのホテルはベトナムにありがちな細長い建物をリファインして営業しているところが多く、お手ごろな価格の割におしゃれなホテルがあったりして面白いです。
翌朝はとりあえずホテルを出て、いつも通り朝ごはんを探しがてら散歩をしました。
朝からホアンキエム湖周辺は観光客、ランニングする人、ベンチに座ってのんびりする人など様々な人が思い思いに過ごしています。個人的にはこのまったりとした感じがハノイの持ち味だと思っています。
ホアンキエム湖の中にある島にはゴックソン寺院という祠があります。そこにつながる橋の入り口の門がこちらです。ちょっと東南アジアというよりは東アジアっぽい雰囲気がするのはやはり中国の影響が強いベトナムの北側の文化という感じがします。
こちらの建物はハノイ市人民委員会の建物です。建物の雰囲気と真ん中のホー・チ・ミン氏の肖像画がいかにもベトナムです。
そしてホアンキエム湖の周辺といえばここ、というハイランズコーヒー前のロータリーにも行きました。ここは右側の建物がちょっと独特な形をしていたり開けているせいか、よくハノイのイメージ写真に使われています。ここのあたりがハノイの旧市街への入り口になっているのもよく写真が使われる理由の一つかもしれません。
フォーを食べる
朝のホアンキエム湖の雰囲気を味わったところで、そろそろ朝ごはんを本格的に探そうと歩き回っていたところ、朝からかなりにぎわっているフォーのお店を発見しました。おしゃれな店構えでローカル食堂というよりは観光客向けの色が強そうではありますが、路上にテーブルとプラの椅子を出していたり、スープや鶏肉を目の前で調理していたりというにぎやかさが気に入って入ってみることにしました。(え?衛生状態?この程度で心配しているようではだめです…)
かなりにぎわっていたので2階のテーブルに案内されてまずはフォーにありつくことができました。軒先で切っていたことからもわかるように鶏のフォー、フォーガーです。モツなんかも入っていてなかなかおいしかったです。
1軒目で食べてしばらくまた歩いているとまたかなり繁盛しているフォーのお店を見つけました。まだお腹に余裕があったのと、こちらは牛のフォー、フォーボーのお店だということでまたフォーを食べました。こちらでは油条(中華揚げパン)付きです。フォーはスルスル入ってしまうので危険ですね…!
トレインストリートへ行ってみる
フォーを2杯も食べてしまったので一度ホテルに戻り、休憩がてらどこへ行こうかと考えました。ハノイは2013年にインターンで1か月滞在していたこともあり、それなりに訪問済のところも多いのですが、そういえば行ったことがなかったということでトレインストリートへ向かうことにしました。
トレインストリートというのはハノイ駅の北側、ベトナム国有鉄道の線路沿いにカフェなどの商店が出ているエリアのことをいいます。ベトナムの長距離鉄道は日に数便しか運行がなく、沿線の警備も比較的手薄なこともあり、線路沿いの商店が線路の横を歩いたり、列車が通り過ぎる横でコーヒーを飲むといった体験を観光資源化しているのでした。
到着して覗いてみると、さすがに踏切のところには警備の人がいて、そこからストレートに出入りしようとすると怒られるようでした。カフェの客引きについていくとカフェ経由で入れたりするので中には人が多数いますが、まあこの適当さがまたベトナムらしいといえばらしいですね。列車が通る時間に合わせて行ったわけでもなかったですし、まあ外から眺められたしいいか、ということで特にカフェにも入らず撤退しました。
トレインストリートから移動しようとしたタイミングで、すぐそばに電気製品を扱うお店がいくつか連なっていることに気が付きました。ハノイの電気街は別の場所をいくつか知っていて、そこはそこで行こうとしていたのですが、こんなところにもあったのかと、4月前半のランシットに続き、まだまだ知らない電気街があるものだとびっくりしたのでした。
このエリアは照明器具の販売店が中心のようでした。中には仏壇用の照明器具を扱うお店もあり、写真のように独特の世界が展開されていました。
もちろん、写真のようにLED照明を中心に扱うお店もあります。東南アジア各地でよく見かけるのですが、どういうところに取り付ける用途が一番需要があるんでしょうか…?マレーシアのマラッカだと、トライショーという自転車タクシーがこの手のLEDで照明されているのですが、あまりハノイにはないですし…
トレインストリートは今回泊まったホテルに比較的近かったため、徒歩で行きました。道中にすやすやと眠るワンちゃんと、きりっとしたネコちゃんを見かけました。こちらの3匹は皆さん飼われている雰囲気でした。
ハノイ工科大学に行く
トレインストリートの次に向かったのはこちら、ハノイ工科大学です。ここは私が2013年に初めての海外に行き、インターンをした思い出の地だったりします。しかし、この日は5月1日、メーデーということで労働者の国・ベトナムは当然祝日、お休みということで大学構内には入ることができませんでした。インターンをしていた建物の前まで行ってみようと思っていたので、ちょっと残念でした。
大学のそばの本屋さんも健在でした。看板が新しくなっていました。
大学からさらに歩いて向かったのはターカンビュー通りです。2枚目の写真がインターンの時に泊まっていた寮です。当時から歴史を感じる(?)建物で、シャワールームにはたびたびヤモリが出没する物件でしたが、今も現役で使われているようでした。
寮の無事を確認したことだし次は当時よく行っていたフォー屋さんを覗いてみよう…と行ってみたところ、なんとフォー屋さんは無くなっておしゃれなカフェに変身していました。建物の形が当時と同じなので、場所を間違えているわけではなさそうです。2016年に訪問した際には営業していたのですが…
旧市街のあたりの雰囲気も好きですが、このあたりの細い道の雰囲気もなかなか懐かしいのでした。祝日なので、軒先に国旗が掲揚されていますね。
レータンギー通りを調査する
さらに歩いて今度はレータンギー通りに来ました。レータンギー通りはハノイ工科大学のそばの電気街で、私が初めて遭遇した海外の電気街です。果たして今はどうなっているのかと気になって見に行ってみたのですが、かなり店舗が減っていて、道端のショーケースの中の製品もやや時が止まったような雰囲気でした。
看板が新しめのお店もあるので、メーデーでお休みしているだけのところもあるのだとは思いますが、残念ながら2013年に比べると電気「街」と言えるレベルか怪しいところまで来てしまったなという印象です。
ティンイェン通りへ行く
気を取り直して、ハノイの電子部品街ことティンイェン通りへ向かいました。ここは電子部品や工具などを扱う屋台風の小さい商店が連なっている通りです。
メーデーでやっていないお店もいくらかありましたが、入り口の雰囲気からしてこちらはまだ健在という感じでした。ちなみにこの写真、よく見ると右側のお店の棚でおじさんがお昼寝していますね…
ここはLED、スイッチなどの電子部品から工具類まで、幅広い品揃えが特徴です。なんというか、電気に強めなホームセンターのような雰囲気でしょうか?
そして東南アジアの定番、中古のエアコン用リモコンの販売もありました。生活必需品ですからね!
ダックキムでブンチャーを食べる
さて、電気街の調査をしていたらちょうどいい時間になっていたので、お昼ご飯を食べることにしました。2022年のベトナム旅行でも食べていましたが、私はブンチャーという麺料理が好きなので、ブンチャーの名店と言われるダックキムへ向かいました。いろいろなところでブンチャーを食べていたのですが、実は一番の名店と言われるここには行ったことがなかったのでした。
最初の写真の通り、大変繁盛しているので狭い階段を上って2階に通され、さらに混雑のため相席とされましたが、すぐにブンチャーにありつくことができました。葉物とビーフンを肉の入った甘めの付けダレに付けて食べます。テーブルの上に置かれている山盛りの刻みにんにくを少し入れてガッツリ系にしたり、スーッとするミント系の葉物を多めにしたりと、味の変化を楽しめるのがブンチャーのいいところです。
ダックキムでご飯を食べた後は、ハノイ大教会を見に行きました。拝観時間ではなかったので外から眺めただけですが、ホーチミンシティのサイゴン大教会とはまた違う雰囲気があります。
ハノイメトロに乗ってみる
大教会を見た後は、ハノイの行ったことがない場所シリーズということで2021年に新しく開業したハノイメトロに乗りに行きました。始発駅のカットリン駅の窓にはハノイ市の市章がかたどられていました。
駅のエスカレーターを上って改札フロアへ行くとこんな感じです。なんとなくジャカルタの都市鉄道の駅のような雰囲気です。
券売機で行先を指定してお金を入れるとこちらのカードが出てきました。1回券でもICカードという、海外ではよく見かける方式ですね。
改札も海外ではよく見かける、円弧状に動くゲートの改札です。
カットリン駅からラータイン駅までの一駅だけ乗ってみましたが、高架を走る関係でハノイの街並みを今まで見たことのないアングルから眺めることができて、これはこれで結構楽しいかもしれません。車両はまあ東南アジアのよくある都市鉄道という感じでしょうか。
ラータインの駅を降りたところに電線に絡みつかれている電柱がありました。ここまでくるとツタに絡まれている木のような雰囲気すら感じます…
チャーカーラヴォンにリベンジ
2022年の11月にホーチミンシティで食べたチャーカーラヴォンがイマイチだったので、この日の晩ごはんでは本場ハノイでチャーカーラヴォンのリベンジをすることにしました。さすがにハノイのお店で食べるとおいしいです。魚の種類が微妙に違うのか、果たして何が差を生んでいるのか…
ちなみにお供はビアハノイです。脂っこいチャーカーラヴォンにビールは合いますね。
ビアホイで〆る
チャーカーラヴォンを堪能した後は、こちらもまたまたホーチミンシティでも行ったビアホイのお店に行きました。さすが本場なだけありにぎわっています。
早速路上の席に案内してもらい、青菜のニンニク炒めをおつまみにビアホイを飲んでいきます。最初は一人でテーブルを使っていたのですが、さすがは繁盛店、相席で使ってねと言われて途中から相席となり、相席の相手の方の料理をちょっといただいたりしました。相席の相手の方は家族で集まって飲む約束をしているということで、だんだんとファミリーがそろってきてにぎやかなテーブルとなりました。最後はみんなで記念写真を撮って解散です。ほろ酔いになったところで、翌日のヴィエンチャン行きが朝早かったこともあり、ホテルに戻って就寝したのでした。
以上、2023年GW東南アジアの旅、ハノイ編でした。久しぶりのハノイ訪問でしたが、ハノイのまったりとした雰囲気は相変わらずでちょっと安心したのでした。次回はラオス・ヴィエンチャン編です。お楽しみに!