2022年のシンガポール、ベトナム旅行記に続いて、2023年4月にタイで開催されたMaker Faire Rangsit 2023に参加した時の旅行記を書いていきたいと思います。Maker Faire Rangsit自体への参加記はすでに「Maker Faire Rangsit 2023に出展しました」で書いたので、今回はその前後の旅行記を書いていきたいと思います。まず最初はトランジットで滞在したマレーシア編です。
今回の旅程
今回の目的はMaker Faire Rangsitへの出展なので、土日の会期中は会場のあるランシットにいる必要があります。そんなわけで今回も余裕を持ったあまり弾丸感のない予定です…と書きたいところなのですが、マレーシア航空がかなり安い航空券を販売していたので、あまたあるバンコク直行便ではなく、あえてクアラルンプールでのトランジットが発生する以下の旅程で行きました。コロナ禍からの航空需要回復期でまだまだ安いチケットが少なかったタイミングだったので、安くかつクアラルンプールも楽しめるお得な旅程にできたのはラッキーだったと思います。
日付 | 場所(それぞれの場所の記事へのリンクになっています) |
4月6日 | 羽田発 |
4月7日 | クアラルンプール(着/発)→バンコク |
4月8日 | バンコク→ランシット(Maker Faire Rangsit 1日目) |
4月9日 | ランシット(Maker Faire Rangsit 2日目)→バンコク |
4月10日 | バンコク→クアラルンプール(着/発) |
4月11日 | 成田着 |
ラウンジでカレーを食べる
今回使ったマレーシア航空はワンワールドアライアンスのメンバーなので、JALのステータスを持っていればJALのラウンジが使えます。というわけで定番のカレーをいただきました。
当時、新型コロナ対策でビュッフェスタイルでのサーブは中止となっていたのですが、このときはWebアプリから食事を注文できるようになっていました。この辺りは一時期よく言われていた「ニューノーマル」というやつだなぁと感心しました。シャワールームの予約もスマートフォンからできるようになったのも、地味に便利だと思います。(もちろん、予約なしですぐ使えるのが一番なのですが…)
まずはクアラルンプールへ
カレーを食べた後は飛行機に乗って乗り継ぎ地のマレーシア・クアラルンプールへと向かいます。深夜便なので寝る前の機内食はシンプルです。「さ け」の表示がちょっとかわいかったのでした。
飛行機はつつがなくクアラルンプール国際空港に到着し、すんなり入国手続きも済ませてKLIAエクスプレスでKLセントラル駅に到着しました。この丸ゴシックを見るとなぜか和んでしまいます。この時点で朝7時ごろで、次のフライトは15時なので、空港への戻りの時間を考慮してお昼過ぎまではクアラルンプールを観光するという計画です。
市街地に出向く前に腹ごしらえということでKLセントラル駅のカフェでコーヒーとナシレマをいただきました。このナシレマがめちゃくちゃ辛くて、現地の暑さも手伝ってこの後しばらく汗がダラダラでした。
三年半ぶりのツインタワー
ナシレマを食べた後はとりあえず朝からでも眺めて楽しめるペトロナスツインタワーに行こうと考え、ラピドKL・クラナジャヤ線に乗ってKLCC(Kuala Lumpur City Center)駅へと向かいました。
KLCC駅で下車してペトロナスツインタワーの全体が写るところまで行って写真を撮りました。実に3年半ぶりのペトロナスツインタワーです。この日は本当に快晴で、ツインタワーのステンレスの外壁が輝いて見えました。その分暑かったのですが…
ちなみに、ペトロナスツインタワーの前の通りはJalan Ampang、アンパン通りといいます。ここではきっとあんぱんは売っていないでしょうね…
ブキッ・ビンタンから電気街まで歩く
ペトロナスツインタワーの写真を撮った後は、あまりに暑かったこともあり、早々に再度電車に乗ってクアラルンプールの繁華街、ブキッ・ビンタンへとやってきました。
ブキッ・ビンタンなら朝早くても何かしら開いているだろうと思ったのですが、意外に開いているお店は少なく、わざわざここで行かなくても…と思われそうですが開いていたスターバックスに入って休憩しました。次はどこに行こうかと考えながら休憩しているうちに、電子部品街のあるJalan Pasarまで歩いていけばちょうど10時ごろになってお店が開き始めそうだということが分かったので、暑い中ですが歩いて電子部品街を目指すことにしました。
この写真は道中に見かけた東南アジア最高層ビルのムルデカ118を撮ったものです。2022年のベトナム旅行記でも言及しましたが、こちらのビルができたおかげでマレーシアはベトナム・ホーチミンシティのランドマーク81に奪われていた東南アジア最高層ビルの座を奪回したのでした。ちなみに名前の通り地上118階建て、尖塔まで含めると678.9mの高さを誇り、東南アジア最高層なだけでなく、世界でもブルジュ・ハリファに次いで2番目に高いビルです。本当に高いビルなので、クアラルンプールのいろいろなところから見えます。
さらに歩いていくと2022年1月にオープンしたららぽーとブキッ・ビンタン シティセンター(BBCC)が見えてきました。結局このときは行かずじまいだったのですが、街中にららぽーとがドカンと建っていると、急に海老名とか船橋っぽく見えてくるので不思議なものです。
そうこうしているうちに無事電気街にたどり着くことができました。まずはJalan Pasarの端にあるemartから覗いていきました。シンガポールやベトナムではコロナ禍の影響を受けている箇所もちらほらみられましたが、emartは比較的コロナ前の勢いを保っているように見えました。2枚目の写真のように、検温機器などが売られるようになったのはある種のコロナ禍の影響といえそうです。
通り沿いに軒を連ねる商店も思いのほか元気に生き残っています。1軒だけ、部品棚からお客さんが部品をピックアップするスタイルの電子部品店(2014年の記事、2019年の記事に写真を載せていました)がなくなっていましたが、ほぼそれくらいで、あとはコロナ前のままという感じです。
ちなみにemartとは反対側のJalan Pasarの端にあるWisma IAVにも照明機器店がいくつか入っていることにこのときはじめて気が付きました。このビル自体は2013年竣工らしいので、単に私が気が付いていなかっただけなのだとは思いますが…
一方でウェットマーケットの隣にあるこちらのかなり大きいモールは2014年に訪問した時は中の4フロアにみっちりスマホアクセサリー販売店が詰まっていて圧倒された記憶があるのですが、2019年から変わらず廃墟のままでした。取り壊しの費用も捻出できないのでしょうか…
こちらはJalan Pasarから一本入った通りで見つけた家電修理のお店。ぎっちり並んだ電子レンジがシビれます。中も相当なごちゃごちゃ度合いのように見えました。
相変わらずにぎやかなプラザロウヤット
Jalan Pasarを見ていたら11時が近づいてきて、そろそろブキッ・ビンタンのお店も開き始めるだろうということでブキッ・ビンタンに戻り、クアラルンプールの電気街モールの定番・プラザロウヤットへ行きました。写真の通り、コロナの影響を全く感じない、相変わらずきれいでにぎやかなモールです。
ただ、取り扱う商品の傾向はコロナ前と後でやや変化があったように思います。コロナ前は低層階を中心にスマートフォンが一番売り場面積を占めていて、上層階に行くほどPCを取り扱うお店になっていくというフロア構成でした。上層階がPC関連商品を扱っているのはコロナ後もあまり変わりませんが、スマートフォンが占めていた売り場の一部ががゲーミングギアのお店に変わっていたり、上の方のPC関連商品のお店にも写真の没入型のチェアのような本格的なゲーミングギアが並ぶようになっていました。ガジェットメーカーにとっての主戦場が徐々に変わっていっているのが垣間見えてちょっと興味深い現象です。
ちなみに、2019年の訪問時に地下のフロアは封鎖されているようだ、と書いていたプラザロウヤットのお隣のプラザインビですが、地下は改装してカラオケ(キャバクラのようなKTVではなく、日本式のカラオケボックスのようなもの)にするべく工事をしているところでした。2階と1階は相変わらずの雰囲気だったので、ここも良くも悪くもコロナ前と変わらないといったところでしょうか。
一通り電気街を見たところでちょうどお昼ごろになっていたので、再びKLセントラル駅へと向かい、KLIAエクスプレスに再度乗って空港へと戻ったのでした。
以上、2023年4月、MFRangit参加記のマレーシア編でした。この後にバンコクの電気街に行ったり、その後の旅行で各地の電気街を回っていますが、電気街がコロナ禍の影響を受けずにここまで勢いをキープしているところは珍しいと思います。次回はバンコク編です。お楽しみに!