2022年9月のシンガポール旅行記、出発&到着編の次は電気街訪問編です。シンガポールの電気街を訪問するのは実に2年半ぶりでした。
まずはシムリムタワーから
シンガポールの電気街といえば、Rochor駅とJalan Besar駅の間にあるシムリムタワーとシムリムスクエアが定番です。というわけで、シムリムタワーから電気街訪問をスタートしました。謎のカラーリングのビルもこのBlogではおなじみですね。
コロナ禍の影響を受けてシャッター街になっていたりしないかと心配していたのですが、入り口から見る限り通常通り営業していそうで、一安心しました。
シムリムタワーの電気街エリアは地下1階から地上3階までですが、良くも悪くも(?)コロナ前とほぼ変わらない様子でした。シムリムタワーは日曜日はお休みの店が多かったりと、業者向けという色が強いこともあり、コロナ禍による個人消費の冷え込みなどの影響をあまり受けなかったのだと思います。
出入り口のところには「Raspberry Pi 入荷しています!先着順!」という旨の張り紙がされた看板もありました。この頃はどこもかしこも半導体不足で、日本にいてもRaspberry Piの入手にかなり苦労していました。
衝撃のシムリムスクエア
シムリムタワーを一通りぐるっと見て回り、意外とコロナ禍の影響を受けてないなと思って次に行った向かいのシムリムスクエアで、衝撃の風景を目にしたのでした。
平日の夕方の訪問だったこともあり、混み具合は今一つですが、一階の中央部のPCサプライ品売り場は以前同様の雰囲気でした。
上の方のフロアに行くと、以前からのお店のほかに、いわゆるゲーミングギアを扱うお店が多数できていました。光るPC、メカニカルキーのカスタマイズできるキーボードなどの流行はこのときもうすでにシンガポールに来ていたようです。
その他にも、これまでは見かけなかった折り畳み自転車を売るお店が入っていたりして、ちょっと目新しいなと思ったのでした。今思えば、ここである程度構えていれば、この後の衝撃も少し薄れたのかもしれないですね…
さらに上のフロアに進んでいくと、だんだんと修理やOA機器などのお店の比率が上がっていきます。この辺は以前と同じです。
が!しかし、最上階の6階は様子が激変しておりうろたえてしまったのでした。なんと以前はパソコン関連製品を扱う小さい店舗が連なっていたエリアが、いくつかの区画をぶち抜いてKTV(日本風に言えばキャバクラでしょうか)になっていたのでした。たまたまシムリムスクエアへの訪問は夕方だったこともあり、トイレの方からご出勤のお姉さま方がぞろぞろ出てくる光景も目にしてしまい、「どうしてこうなったのか…」と本当に驚くとともに、ああ、やっぱりコロナ禍の影響はあったのか…とがっくりしてしまいました。
がっくりしながら6階を歩いて回っていると、画材屋さんもオープンしていました。たまたまお客さんがいないようだったので、店員さんにいつからこうなったの?と聞いてみたところ、2021年~2022年初頭にかけてやはりコロナ禍の影響でかなりのパソコンショップが閉店してしまい、シムリムスクエアの管理会社が方針を替えてITに関係しない店舗も入居させるようになったとのことでした。この画材屋さん”KRAFTERS’ PARADISE”はもともとCity Square Mall(ムスタファセンターの裏手ですね)に本店があり、2店舗目としてこちらに2022年5月にオープンしたそうです。
最初の方にも書いた通り、シムリムスクエアとシムリムタワーはシンガポール地下鉄のダウンタウン線のロチョー駅とジャランベサール駅の間に立地しています。ただちょっと特殊で、ダウンタウン線はマリーナベイサンズの方にアクセスするために、この二駅は隣駅の関係になく、ロチョー駅からマリーナベイサンズの方をぐるっと回って、ジャランベサール駅に戻ってくるという路線になっています。結果的にこのエリアはロチョー駅からみた上り/下り方面、ジャランベサール駅からみた上り/下り方面の4方面からアクセスが便利な場所ということになります。そんなこともあり、コロナ禍の影響でパソコン関係の小売りが苦境になったタイミングでアクセスの良さに目を付けたいろいろなテナント、特にお酒を飲んでしまうので運転ができなくなるKTVなどが入居したのではないかと思います。
ちなみに後から調べたところ、シムリムスクエアのKTVはいわゆるロックダウン期間中にこっそり営業していたため、摘発されたりという事件もあったようです。
KTVが入ったりと変わってしまったシムリムスクエアですが、Mac専門店の懐かしの(といっても、スティーブ・ジョブズ復帰後のものが多いですが)Macコレクションは健在でちょっと安心しました。
一通りシムリムスクエアをぐるっとして1Fに降りて外に出てみると、建物に入るときには気が付かなかったのですが、建物の外周部にも小さいビアバーができていたりしました。管理会社もいろいろと試行錯誤しているのでしょうね。
おしゃれなフナンモールへ
うろたえたりもしましたが、シムリムスクエアを後にして次はフナンモールへ行きました。フナンモールは昔は電気街モールだったと聞いていましたが、改装してからは総合ショッピングモールになってしまったと聞いて今までは行ったことがなかったのでした。
中に入ってみると確かにおしゃれなモールでした。写真の手前から奥にかけてトラックのようなものが引いてありますが、ここだけは自転車通行可で、南北の入り口の間を通り抜けられるということのようでした。
ちなみに中央の吹き抜け部にはこのようにボルダリングの施設があったりします。上の方のフロアには映画館もあり、まさに総合ショッピングモールという感じです。
しかし電気街成分もないわけではなく、ベスト電器があったり、RAZERのショールームがあったりと、デジタルライフスタイルの提案というところは少し意識した店舗構成になっている気がしました。
歩いているとおしゃれなカフェがあったり、WeWorkが入居していたりするのも、なんというか今どきのショッピングモールだなぁという印象でした。
以上、2022年9月のシンガポール旅行記・電気街訪問編でした。次回は観光&グルメ編です。お楽しみに!