2022年9月のシンガポール旅行記、最後は観光&グルメ編です。過去に行ったことのある所の再訪と新規開拓と、いい感じのバランスだったのではないかと思います。
何はともあれマーライオン
シンガポールの観光といえばなにはともあれマーライオンです。今回は夜にマーライオンパークに行ったのですが、がっつり本体にプロジェクションマッピングされていて文字通り光り輝いていました。さすがにこの周辺はそれなりに観光客がいましたが、2023年や2024年に訪問した際の混み具合とは比べ物にならない空き具合ではありました。
みなさんに忘れられがちなミニマーライオンも元気に水を吐いていました。マーライオンの背後にいますから、見逃さないように要注意です。
マーライオンパークからマリーナベイサンズを撮ってみました。観光需要の回復はまだ途上という感じでしたが、それでもどこもかしこもばっちりライトアップしているのはさすがです。
マーライオンパークからクラークキーの方に向って歩いていると、F1のシンガポールGPのサーキットが準備されているのを見かけました。F1は市街地をサーキットにして走る場合もあるというのは知っていましたが、実際に通ったことのある道がサーキットになっているのを目にすると、ちょっと不思議な感じでした。
マリーナベイサンズに行く
マーライオンパーク周辺を散歩した後、フードコートで晩ごはんを食べようかと思いマリーナベイサンズへ行きました。
一枚目の写真にも運河が写っていますが、相変わらず派手なショッピングモールエリアです。2020年に訪問した際よりははるかに人がいました。
フードコートのそばでも”DIGITAL LIGHT CANVAS”というメディアアートな展示がありました。この展示を横目にフードコートをぐるっと回ったのですが、円安の影響もあり(2024年現在からすると大したことなかった気もしてきますが…)今一つこれだ!というものがなく結局ここでは晩ごはんを食べませんでした。
そしてまあ気分を味わうだけ…ということで懲りずにカジノにも行ったのですが、まずはスロットでも…とやっていたら3分と経たないうちにミニジャックポットを引いてしまい、1万円の元手が10万円になってしまいました。さすがにちょっと怖くなってしまいそのまま早々にカジノを出てしまいました。結局ほとんどカジノの雰囲気も味わえませんでした…
さらに余談ですが、弾丸旅行中に10万円分も使い切らないだろうと思い、日本円に戻すつもりでいたのですが、ちょうど日本政府による為替介入があり為替相場が円高に振れてしまいました。まったくもって自分勝手ではありますが、なんてことをしてくれるんだ!と思ったのを覚えています。
中秋節仕様のチャイナタウン
マリーナベイサンズのフードコートが空振りだったので、ホンリムフードセンターに行ってみようと思い立ち、再びMRTに乗ってチャイナタウンで下車したのですが、時間が遅すぎてほぼお店が閉まっていました。
しょうがないのでちょっとだけ街をぶらぶらしていたのですが、リトルインディアがディーワーリーならチャイナタウンは中秋節だとばかりに、月餅をかたどったイルミネーションがされていました。どこもかしこもバチバチに光るのはシンガポールというか東南アジアあるあるですね。
アラブストリートをぶらつく
リトルインディア、チャイナタウンに続き久々にアラブストリートにも行きました。拝観時間ではなかったのでサルタンモスクの中には入りませんでしたが、この辺りはマレーシアとはまた違うイスラム世界の雰囲気があって面白いです(アラブ圏は行ったことないですが…)
アラブストリートにはジャマルカズラアロマティクスという香水屋さんがあり、ここのガラス細工の香水瓶がきれいだということだったのでお土産に買いました。日本に持ち帰るときに割れないかと心配でしたが、無事に日本に持ち帰ることができました。
その他にもトルコ雑貨のお店でボウルを買ったりしました。このボウルは帰国後に、お菓子入れとして活用していました。2024年9月にカナダに引っ越すときに手放してしまいましたが、なかなか色鮮やかで楽しいボウルでした。
アラブストリートの一本隣の通りであるハジレーンはビアバーやレストランが多数連なっています。色とりどりの建物と背後のビルが不思議なコントラストを作り出していました。
お皿を買いにジュロンへ
さて、実はこの旅行の直前、2022年の8月に引っ越しをしていたこともあり、新しいお皿が欲しいなと思っていたのでした。トルコ雑貨店でボウルを買ったのもそういう背景だったりするのですが、Googleで検索するとシンガポールの西側、ジュロンのエリアに山のように陶器が並んでいる”Pottery Jungle”があるという情報が出てきたので行ってみることにしました。
Grabを降りて細い道を少し歩いていくと、本当に山のような陶器の数々が現れました。うっかりぶつかって割らないようにしなきゃ…とひやひやではありましたが、この陶器の山はなかなかの迫力でした。写真に写っているのは鉢植えのような大き目のものですが、もちろん普通のお皿も多数並んでいました。ここでは中華風の柄の大皿とどんぶり、そしてペラナカン柄の手塗りのお皿を買いました。手塗りのお皿はちょっと高めでしたが、カジノで勝っていたこともあり、えいや!と買ってしまいました。
Pottery Jungleからホテルに帰るときにはMRTに乗りました。Pottery Jungle最寄り(といっても車で10分かかるのですが…)のBoon Lay駅にはショッピングモールが併設されていました。植物が東南アジアっぽさを出していますが、雰囲気はららぽーとっぽい雰囲気でした。
中を歩いていると、”JAPANESE FOOD STREET”なる通りがありました。
たこ焼きだったり大福だったり、名前の通り日本食を取り扱うお店が並ぶ通りでしたが、内装はややフィクションの日本、という雰囲気でした。
リトルインディアふたたび
さて、今回の旅行では往復ともにLCCを利用しました。そんなわけで標準では預け入れ手荷物が付いていないのですが、おみやげ(といいつつインスタントラクサが大半ですが)を買って持ち帰るべく、帰りだけ預け入れ手荷物枠を付けていました。行きは手荷物枠を買っていませんから、スーツケースは現地調達する必要があります。普通の大き目のスーツケースは持っていますから、丈夫そうかどうかは二の次で、安さ優先で小さいスーツケースを適当に手配することにしました。こういうときに役に立つのがそう、何でも売ってるムスタファセンターです。
ムスタファセンターの上の方のフロアにはひたすらスーツケースが並んでいるエリアがあるので、そこに行ってスーツケースを買いました。約5000円のインド製のスーツケースですが、このときに買って以来、弾丸旅行だがバックパックだけでは心もとない、あるいはビールなど、機内に持ち込めない液体物を買って帰りたい、といったときにはこのスーツケースを使っています。引き出し式のキャリーハンドルが引っ掛かりがちではあるのですが、もう元は間違いなく取った!といえるくらい大活躍しているスーツケースです。
その他にも、到着日にもちょっと撮影したディーワーリーのイルミネーションを改めて撮りに行ったりもしました。同じ柄のイルミネーションが通りにずらっと並ぶ姿はなかなか壮観でした。
チームラボの展示に行く
今までも行くチャンスはあったのに行っていなかったところ、ということでマリーナベイサンズの隣のアートサイエンスミュージアムにも行きました。チームラボの展示があるところです。マリーナベイサンズの隣ということはマリーナベイを挟んで反対側のオフィス街がご覧の通りきれいに見えるのでした。香港もそうですが、いろいろなデザインのビルがぎっちり詰まって建っている風景は個人的にはちょっとワクワクします。
チームラボの展示は渋谷ヒカリエで開催されていたものに行ったはあったのですが、この手の常設展に行くのはこれが初めてでした。さすがにスペースが広く、どれも迫力がありました。ちょっとベタな言い方ですが、インスタ映えしそうな展示が多いなとも思ったのでした。
シンガポールのグルメを楽しむ
さて、ここまでで行った観光スポットを一通り紹介したので今度は食べたものをいくつか紹介したいと思います。
マクスウェルフードセンター
シンガポールで一人ご飯となればとにもかくにもホーカーセンターが選択肢に挙がってきます。そういうわけで、今回も大きいホーカーセンターの一つ、マクスウェルフードセンターに行きました。ここはミシュランの星を持っているチキンライスのお店もあります。
…が、しかし、そういうお店は混んでいる(本当に行列ができていたりします!)のでミシュラン受賞でない適当なチキンライス屋さんでまずはシンガポールチキンライスを食べました。ミシュランの星がなくても十分おいしいです。
そしてさらにちょっと豪華なラクサを食べました。具材がラクサのフルセットという感じです。シンガポールの暑い中でこのラクサを食べるのがなんとも好きなのでした。
バクテー
チキンライス、ラクサに続いてベタなシンガポール名物というと出てくるのがこちらのバクテー(肉骨茶)です。ニンニクとスパイスで煮込んだ豚のスペアリブ入りスープなのですが、これがなかなかどうしておいしいのでした。スパイス入りのパックを買って日本で作ったりもしたのですが、スペアリブを使う必要があることもあり、そんなに頻繁には作れない料理の一つです。そんなわけでシンガポールに来たら必ず食べよう!と狙っていました。
最初は2019年に初めてシンガポールに来た時に訪問したブギスのそばのFounder Bak Kut Tehに行こうと思ったのですが、ブギスまで行ってみたらなんと閉店していました。そんなわけでブギスの近くでバクテーのお店を探し、「富の泉」という噴水で有名なSuntec Cityの中にあるSong Fa Bak Kut Tehに行き、無事バクテーにありつくことができました。バクテーのお店はスープはおかわり自由なことが多く、肉を楽しみつつ、スープをおかわりしながら白米と合わせて楽しみつつ…というスタイルでしっかりとバクテーを堪能しました。ラクサもそうですが、バクテーも食べると体がポカポカします。常夏のシンガポールだからこそ逆に汗をかくような名物が多いのでしょうか…?
SG Taps
久々にシンガポールに行くということをシンガポール在住経験もある友人の高須さん(@tks)に伝えたところ、ご友人が”SG Taps“というビアレストランをやっているということを教えてもらいました。いろいろなビールを取り扱っているレストランと聞けばビール好きとしてはとても気になる!ということで、行ってみたのでした。
とりあえずおつまみとしてゴーヤのピクルスを頼みました。シンガポールで鰹節の載ったゴーヤを食べることになるとは思ったものの、さわやかな苦みと酸味がビールととても合っていました。
そしてメインディッシュはちょっと多いかなと思いつつ、気になってしまったのでラクサピザをオーダーしました。名前の通り、ラクサの味がするピザです。ラクサとピザの組み合わせは想像できなかったのですが、ラクサのエビ味噌系のコクとチーズのコクが合わさって、予想以上においしかったです。
楽しい街角多国籍フード
観光編でも言及しましたが、シンガポールは様々な国のカルチャーが同居しているのが魅力です。街中を歩いていてふらっと見つけたレストランで食べたご飯をいくつか紹介したいと思います。
まず紹介するのはマルタバです。マルタバはカレー風味の味を付けたひき肉と野菜を小麦粉ベースの生地に詰めた食べ物です。手前にあるカレーに付けつつ食べます。マリーナベイサンズのフードコートやホンリムフードセンターで空振りした後に立ち寄ったレストランで、店員さんにおすすめある?と聞いて出てきたのがマルタバでした。初めて食べましたが、カレー味ということもありかなり好みの味で、どんどん食べ進めてしまいました。本当においしいのですが、結構な分量のひき肉が生地の中に入っているので、後からかなり胸焼けしてしまいました。頼むときのサイズは要注意かもしれません。(メニューに大中小の選択肢があったりします。)
シンガポールといえば甘いミルクティーのテタレも外すことはできません。レストランでは暑い中でもホットのテタレを飲んでいる人もいますが、私は断然アイス派です。
こちらは台湾などではおなじみの豆漿(豆乳)と油条(中華揚げパン)です。朝、街をぶらぶら歩いていたら、ちょっと下町っぽいエリアに「豆漿」を看板に掲げたお店を発見して思わず入ってしまったのでした。
ちなみに入ったレストランのうちの一つにTraceTogether用のQRコードがまだ残っていました。TraceTogetherはシンガポール政府が新型コロナウイルス対策として使用していた行動追跡アプリです。レストランや公共施設などへの訪問者はこのQRコードをスマートフォンでスキャンして、訪問記録を残します。新型コロナウイルス感染者が発生した場合は、その人のTraceTogetherでの行動履歴を使って消毒などの対策を行うというものです。日本でもBluetoothベースのCOCOAというアプリがありましたね。シンガポールのTraceTogetherは国民全員に使ってもらうために、スマートフォンを持っていない人向けにトークン型のデバイスを配布したこともあり、ちょっと話題になったと記憶しています。私が訪問した時にはこのQRコードのスキャン義務は廃止されていましたが、これもまたコロナの爪痕だなあということで写真に収めたのでした。
ZIPAIRで帰国
最後に帰国の話もちょっと書いておこうと思います。今回は帰りの便はZIPAIRにしました。ZIPAIRの開業のニュースを見てから乗ってみたいと思っていたところに、Skyscannerで航空券を検索したらば行きのScootとセットで帰りがZIPAIRというルートが出てきたので、いい機会だと乗ってみることにしたのでした。
いざ乗ってみるとLCCとはいえ、思ったより余裕のある座席配置という印象でした。ご覧の通り機内エンタメ用の画面はなく、タブレットホルダーと折り畳み式のテーブルのみが付いています。その代わり、機内WiFiは無料で、WiFi経由で機内配信のコンテンツを見たりすることもできるようになっていました。とはいえ、シンガポールを夜に出発する夜行便だと、ほぼほぼずっと寝ているのであまり関係ないのですが…
別途注文しなければ当然機内食もないのですが、裏を返せば空港でご飯を食べておけば、機中は機内食のサーブ等に邪魔されることなく寝ていられるということです。7時間程度のシンガポール~成田の夜行便では、これは結構ありがたいことだったりします。
寝たり機内WiFiをつないだスマートフォンでフライトマップを眺めたりしつつ機内で過ごし、翌朝に成田空港に戻ってきたのでした。
以上、2022年9月のシンガポール旅行記・観光&グルメ編です。さすがに観光とグルメを紹介すると記事が長くなりますね。次回は2022年11月のベトナム旅行記です。お楽しみに!