ネイホウ!*1ついに旅行12日目,最終日の記事です.
世界の電子部品街から・香港編その2
まず朝起きて,身支度を整えてから,日曜日にブンチャーとアイスをおごってもらったハノイの友人2人にお礼のはがきを書きました.
さらに自宅へ出すはがきも書き終え,最終日はどこを回るのかを考えたり,妹からのお土産要求リストの物はどこへ行けば買えそうなのかといったことを
調べていました.その中で昨日行った深水捗の鴨寮街には昨日見落としていた,純粋に抵抗やトランジスタなどの電子部品を小売している店舗があるということが判明しました.
これはもう一度調査しにいかねばなるまいと思い,リュックサックにすべての荷物を詰め込み,宿をチェックアウトして深水捗へ向かいました.
ネット上の情報を元に注意して歩いていると,華輝電子というお店を無事発見できました.
上の写真の下端部に”Inteligent Surveillance”とあるように,1階は監視カメラや計測器のフロアでした.
2階へ上ると,そこはまるでマルツパーツ館のような引き出しがずらっと並んだ電子部品ストアでした.このタイプの電子部品店は意外とレアで,
問屋街のような雰囲気の華強北にもないですし,秋葉原の他にはマレーシアのJalan Puduで見たくらいで,タイやベトナムでは見たことがありません.*2
しかし,よく見てみると,74シリーズのロジックはさておき,古いGAL*3や8255*4が置いてあったり,PICも16Cシリーズだったりと妙に部品の品揃えが古めかしい感じでした.なんというか,見た目はマルツ,品揃えは鈴商のような雰囲気のお店でした.
また,ここでもArduinoのようなモジュール,ボードの取扱はなさそうでした.秋葉原のように,店頭で比較的最近の電子部品も揃い,
ArduinoやRaspberry Piのようなボードやモジュールも購入できるお店が集積している土地はどうやらなかなか稀有な存在のようです.
その後,ネット上の情報があった他のお店もチェックしましたが,こちらも引き出し形式のお店でした.
こちらのお店は扱っているものがオーディオ機器の修理に必要そうな部品に絞り込まれているような印象を受けました.
その他にもオーディオキットなどを扱っていそうなお店を発見したのですが,生憎シャッターが閉まっていました.
この時点で大体11時で,飛行機は18時15分発,市街地から香港国際空港まで1時間の余裕を見て,2時間前に着くことを考えると,市街地を15時には出ねばならないので,
この程度で鴨寮街の調査はおしまいにしました.
銅鑼湾でお買い物
鴨寮街を出て,今度は一気に香港島側まで行き,銅鑼湾で下車して香港の都心部*5を観光しながら少しお土産を買おうと考えました.
銅鑼湾の駅を出てまず最初に向かったのは日本でもおなじみのそごう・銅鑼湾店です.
地下のスーパーマーケットのフロアでなにかお土産になるようなローカルフードを買おうかと思ったのですが,
日系デパートなこともあり日本のような品揃えだったので断念しました.一方,スーパーの端の部分にクロワッサンたい焼きのお店があったので
ついついテイクアウトしてしまいました.こういう買い食いのハードルが下がるくらいには正露丸は効いていた*6のですが,
まだまだ時折激痛が走る状況でした.
とはいえあまり時間もない上,お昼ごはんの時間帯になってきたので銅鑼湾の街路を歩いて,フードコートのある時代廣場を目指しました.
香港島側を走るトラムに乗るチャンスが無かったのは残念でした.今後の課題としたいところです.
そんなこんなで歩いているとマンゴーデザートのチェーン店である許留山を発見しました.お昼ごはん前ですが,そういえば香港でマンゴーを食べていないなと思ったので入店しました.
オーダーしたのは食べ比べセット的なもので,マンゴーアイスやマンゴーココナッツ団子,白玉マンゴーなどマンゴーづくしのデザートでした.
また,セットメニューということで何故か鳥手羽元の甘辛く煮たようなおつまみ(?)がついてきました.これはこれでかなりおいしいおつまみだったのですが,
できればご飯のときに食べたい味でした.
その後,生姜味の牛乳プリンだけをやたら特別扱いしている看板などを眺めたり,道に迷ったりしつつ,
時代廣場へ到着しました.
時代廣場の入口周辺がやたらと賑わっているので何かと思えば,聖闘士星矢30周年記念の展示の行列でした.聖闘士星矢*7が人気とは驚きです.
ここでもフードコートに入ろうかと思ったのですが,おそらく香港最後のご飯になるであろうことと,上の写真のお店が予約端末の雰囲気を見るに
一人ならすぐ入れそうだということもあって,このお店の整理券を取って待機していました.
相席にはなりましたが,予想通り5分ほど待つだけで入ることが出来ました.今回はお腹の調子が悪い状態でしたが,そんなことはお構いなしに
辛いよだれ鶏*8麺セットを注文しました.お腹の調子が悪くても,美味し辛いものというのはあるものです.
これを食べ終えてだいたい13時というところで,さらにそこからそごうに戻っておみやげを見てみたり,
妹からのお土産要求リストにある化粧品のブランドのお店へ行くべく尖沙咀の方まで戻ったりしていました.
道中,地下鉄でシンゴジラの看板を発見しました.香港での公開は翌日の8月25日からと書いてありました.
その他に地下鉄でかなり感動したのは,香港MTRが公式でオクトパス機能付き腕時計を出しているという点です.日本で言えばJR東日本がSuica機能付き腕時計を売っているようなものです.
買ってみようかとも思ったのですが428HKD(5600円)と地味に高いこともあるのと,普段から腕時計をしているので買っても日本で付けないのは明白だったことからパスしました.
エアポートエクスプレスで空港へ急行!
化粧品などなど,お土産を探していたらうっかり16時になってしまったので,慌ててタクシーでエアポートエクスプレスの九龍駅へ.
この時乗ったタクシーの運転手さんの英語の発音は今まで乗ったタクシーの中で一番聞き取りやすい発音でしたが,
一方で今まで乗ったタクシーの中で一番運転の荒いタクシーでした.
おかげですぐに九龍駅へ到着できたので,感謝はしていますが…
そんなこんなでオクトパスの残額がエアポートエクスプレスの乗車料金分を上回るようにチャージをしてエアポートエクスプレスへ乗車しました.
時間がないときは30分かからずに空港へ行けるエアポートエクスプレスに限ります.
エアポートエクスプレスは2年前にクアラルンプールで乗ったKLIAエクスプレスと似た雰囲気の高速鉄道です.
香港島の地下鉄・中環駅のそばの香港駅,九龍半島側の九龍駅,香港島を出たところの青衣島にある青衣駅,そして空港とその隣のAsiaWorldExpoを結んでいます.
料金が高いこともあり,乗っている人は基本的に外国人ばかりという印象です.*9
空港でお土産チャレンジふたたび
空港に着いてからは急いで荷物預り所へ向かい荷物を回収してチェックインし出国しました.
出国してからは免税店のDFSへ向かい,月餅だったり結局市街地ではよく分からず買えなかった妹のリクエストにあった化粧品を買ったりしました.
化粧品については疎いというレベルでなく無知なので,Google検索して,文字の出ている画面を店員さんに見せて「これある?」と聞いて出してもらったりしました.
ミッキーたちが香港の町並みに溶け込んだ看板が強烈なディズニーストアもあったのですが,
父のリクエストのペニンシュラホテルのチョコレートを探す時間がなくなりかけていたので見ることができませんでした.
ペニンシュラホテルのお店では上の写真にある缶に入ったクッキーと,16個入りのチョコレートを買いました.特にチョコレートの方はびっくりするくらい高かったのですが,
帰国後に食べてみたら納得の美味しさでした.高いけれどまた行ったら買ってしまいそうです.
ちなみにこのクッキー缶.よく出来ていて,中央の”THE PENINSULA”のエンブレムは実は磁石で缶にくっついているだけなので,
食べ終わった後はエンブレムだけ取り外すことができます.食べておしまいではなく,
きちんと手元におみやげが残るような設計になっているのは高評価です.さすがはおもてなしのプロ,ホテルのお店のおみやげです.
焼売でGo!
ペニンシュラホテルのお店を出るともう飛行機の出発まであと20分ちょっとになっていたので,大急ぎで搭乗口まで走って行ったのですが,
定刻15分前になってもまったく搭乗を開始する雰囲気がありませんでした.
どうやら前の便の到着の遅延の影響が出ているようだったので時間もあるだろうと水を買いに
再度店舗エリアへ行ったりして待っていました.
香港エクスプレスの搭乗口へはバスで移動し,タラップからの乗車となりました.
行きの飛行機は「春巻」号だったので,帰りの飛行機の名前は何だろうと注意して見ていたところ,
「焼売」の文字が!どうやら香港エクスプレスは点心から機体名を取っているようですね.
結局,搭乗が完了したのは定刻を20分ほど過ぎた頃でした.
前日に登場したジェットスターよりも座席間隔がちょっと広い気がしました.
ツアー参加者の茂田さんもLCCの割に香港エクスプレスは広めだと言っていたので,おそらく実際にちょっと広めなのだと思います.
飛行機の中では隣の中国人らしき乗客がズボンを脱ぐ*10等,ちょっとしたおもしろイベントもありました.
その後飛行が落ち着いてきたところでLCCではお約束の機内食の販売が始まりました.
エアポートエクスプレスに乗る際にオクトパスにチャージしていて残額が結構あったので,
オクトパスの残額消化を兼ねて出前一丁とスプライトを注文して晩ごはんとしました.
その後は税関の申告カードを書いたりちょっと寝たり*11していました.
結局羽田空港には翌25日の午前0時20分に到着となり,50分ほどの遅延でした.
チェックインがギリギリだったこともあって手荷物は当該機の荷物の陳列が始まってからすぐに出てきました.
羽田空港には父が車で迎えに来てくれていたので,運悪くスマホの電池が直前に切れていた中でしたが合流し,
そのまま車で自宅へと帰りました.*12
おまけ:入出国スタンプいろいろ
「いろいろ」と書いておきながら,香港とマカオに関しては入出国スタンプが省略されていて,滞在許可証がパスポートに挟まれるだけなので
中国とベトナムのスタンプしかありませんが,せっかくなので入出国スタンプを紹介したいと思います.
上の写真の右側が中国の入出国スタンプです.中国の入出国スタンプは日付,「中国边检」の文字,出入国の方向と国境名と国境番号らしき連番というスタイルです.
連番が4桁管理なあたりはさすが広大な中国ですね.
お次はベトナムの入出国スタンプです.スタンプの外形が異なるのは空路での入出国でも一緒ですが,
陸路は赤,空路は青とスタンプの色も異なるようです.海路はどうなんでしょう?
さらに,陸路と空路の違いが分かりやすいように,入出国の方向だけでなく入国方法の種別がアイコンで示されています.
陸路入国達成の分かりやすい証という感じでちょっと嬉しかったです.
下のペンで書かれた日付は滞在期限の表示で,今回はビザなしなので15日の滞在許可期間でした.
おまけその2:腹痛はどうなった?
さて,ハノイで襲われた腹痛は結局香港で正露丸を服用し始めたところ若干改善したのですが,
結局帰国後も痛み続けて,これはどうにもまずいなと思ったので帰国してから3日後に病院へ行きました.
事情を話したところ,お医者さんには「東南アジアはしょうがないですねえ」と笑われてしまいました.
症状からは東南アジア特有の危険な感染症ではなさそうですねと言われ一安心しました.
処方された漢方薬,整腸剤,下痢止めの3種類のセットを飲んだ結果,ストッパや正露丸とは
明らかに違い,痛みの強さも頻度も減り始め,処方された5日分の薬がなくなるころには
若干の消化器の違和感以外はなくなりました.結局,2週間弱の間腹痛に苦しんでいたということになります.
旅行保険には入っていたので,おとなしくハノイですぐに病院へ行っていればよかったかもしれないというのが
今回の反省です.また,旅行あるあるでよく言われる,「旅先での病気には旅先で買った薬が効く」を検証するべく,
現地ブランドの整腸剤を買っても良かったのかもしれません.*13
さいごに
深センではツアー主催の高須さんや他のツアー参加者の皆様に,
ベトナムでは地元の友人やインターン時の恩師,ツアーのガイドさん等にお世話になりました.
この場を借りてお礼を申し上げます.
また,この長い写真だらけの旅行記を最後まで読んでくださった皆様もありがとうございました.
気になった点や質問等ありましたらコメント欄でお気軽にお知らせください.
今回の2016アジアの旅の旅行記はここで終わりですが,2016年アジアの旅まとめにありますように,
今回は旅行記形式以外の記事もありますので,そちらも合わせてお読みいただければ嬉しいです.
*1:特に言及してませんが,基本的に最初の挨拶はその日の出発地の挨拶になっています!
*2:シンガポールや台湾は今後要調査だと思っています!
*3:容量の範囲内で自由に論理を決定できるいわゆるPLD(プログラマブルロジックデバイス)の初期のもの.
*4:Intel 8080シリーズ等で用いられる汎用入出力用IC
*5:香港は全部が都心のようなところですが…
*6:激痛で起きることもなくなりました
*7:30年前だとまだ生まれていないので日本での人気をよく知らないんですよね…
*8:口水鶏:冷製四川ソースがけ茹で鶏
*9:そもそもそんなに混んでいないのでサンプルも少ないですが…
*10:長ズボンが苦しかったのでしょうか…
*11:通路を挟んで向かいの客がずーっと大声でくしゃみをしていたのであんまり眠れなかったのですが…
*12:なお,帰ってからメインマシンを起動すると2週間のブランクでほこりが積もったらしく機嫌が悪く,真夜中に蓋を開けて掃除する羽目になりました.
*13:体調の悪いときに薬局を探して自分の症状を英語の通じないであろう店員さんに伝えるのは至難の業であるとは思いますが…