スラマッパギ! というわけでホーチミン市5日目,マレーシアはクアラルンプールへの出発日です!
ホーチミン市最後の朝食は今日もチキンヌードル.何故か今回はやたら野菜が入っていました.
もしかするとコックさんが違った(いつもはお姉さんなのに今日はお兄さんだった)せいかもしれません.
クオリティが一定しないあたり適当な感じがにじみ出ていて嫌いじゃないです.
さて,ホーチミン市最終日は昨日見つけることが出来なかった,
ニャットタオ通りの電子部品街を探しに行きました.今回はGoogleMapで確認して描いた手書き地図を
タクシーの運転手さんに渡すという作戦を使った結果,無事に到着できました.
少し歩くとありがちなオーディオ部品を扱うお店が.いい感じです!
これはリモコン専門店!すごいなあ…
よくわからないジャンク屋や,
ディスプレイ専門店らしき店も.
こんな感じのディスクリート部品を扱うお店もちらほらありますが,マイコンを扱うお店はなさそうでした.
工具屋さんも.
その後サイゴン大教会のそばのDiamond Plazaでブンチャーを食べました.
フォーのほうが有名ですが,ブンチャーのほうが私は好きですね!(もちろんフォーも大好きです!)
その後ホテルへ戻り,チェックアウト.
タクシーを捕まえてもらい一路タンソンニャット空港へ.
2時間ちょっとのフライトでクアラルンプール国際空港KLIA2へ到着.
ベトナム・ドンをマレーシア・リンギットに両替し,マレーシア用のSIMカードを購入したところまでは良かったのです.
ベトナム・ドン両替分だけだと若干心もとないのでATMでキャッシングをしようとしたのです.
1万円ちょっとを引き出すようATMを操作したところ,やたらATMの処理中を示す画面が長い…
終わったと思ったらカードだけ出てきてしまいました.
あれ,お金は出てこないしレシートも出てこないのか,上手く行かなかったのかな?
と思って一旦ATMのそばでスマホを確認.
私がキャッシングしたカードはデビットカードなので,キャッシングをするとすぐに引き落としが行われ,
引き落としがあった旨がメールで連絡されるのです.
なんと,先ほどのキャッシングによってバッチリ引き落とされていたのです!!!
いやいやいやいや,これはまずいんじゃないかと,
空港の係員さんを捕まえて状況を説明しようにも,
よくわからない外国人がATMを使ってキャッシングをしたらお金が出てこなかった
という状況はなかなか伝わりづらく,どうしたものかと困っていたところに,
「日本人の方ですか?」と救いの声が.
たまたま通りかかった日本語の分かるマレーシア人の方が通訳をしてくださいました.
その後別のカウンターを当たることを数度繰り返し(ザ・たらいまわし!)
最終的に銀行に連絡するところまでやって頂いてしまいました.
ここまでの所要時間約1時間.
空港で困っている見ず知らずの外国人旅行客らしき人にここまで出来るものでしょうか.
話を聞いた所UVERWorldが好きで日本に遠征していて,日本語も勉強中(十分流暢だと思いましたが)
とのことでした.
何度も何度も頭を下げ,空港を出るためにKLIAエクスプレスの駅へ.
駅まで心配してついてきてくださいました.
いやはや,マレーシアの機械は正直ダメダメだ!と思いましたが
この親切さにはもう感謝するしかなかったですね.
もしこの方が通りかかっていなかったらと考えると…怖いですね.*1
自分がどこまで人を助けられるかはわからないですが,
していただいた親切と同じくらいの親切は出来るようにしておきたいと思ったのでした.*2
KLIAエクスプレスに約30分乗車するとKLセントラル駅に到着しました.
実は今日,昨年ハノイ工科大学でのインターンでお世話になった先生で,
現在はクアラルンプールで日本語教育に従事されている先生がいらっしゃっいまして,
その先生と一緒にテニスのマレーシア・オープンを見に行く予定だったのです.
実のところ,その先生がクアラルンプールにいらっしゃることを知ったのが,
旅行開始1週間前くらいで,当然旅程を決めたあとの話でした.
ベトナムに到着した頃に先生の方に連絡を入れ,会いましょうという話になったのでした.
これだけでも十分に偶然なのですが,昨日,のんきにフォーを食べていたところに
錦織圭選手がマレーシア・オープンに出ているから見に行こう!というお誘いを頂いたのでした.
もともと乗り換えの間に小休止を入れよう,くらいの感覚で旅程に組み入れたマレーシアで
こんな偶然があるなんてツイてる!と思っていた矢先の前述のトラブルでした.
予定ではまずホテルにチェックインしてから先生との待ち合わせ場所へ向かう予定でしたが,
この時点でそれに間に合わないことはほぼ確定していました.
次善の策として,まずはKLセントラルのコインロッカーに必要最低限+カメラ以外の荷物を預けました.
その後KTMコミューター(鉄道)で待ち合わせ場所まで行こうと考えましたが,
KTMコミューターの券売機がお札を受け付けてくれません.
なんで!と思ってよく見てみると新札不可との表示が!
もうこの時点でマレーシア(というかマレーシアの機械)への評価は最低レベルまで急降下していました.
正直な所もう二度と来るか!とまで一瞬思いました.
これは電車に乗っていては間に合わない,と思っていたところに,
先生から連絡が.スタジアムの住所を教えていただき,
バジェットタクシー*3のチケットを購入して
待ち行列に並びやきもきしながらタクシーを待ちました.
配車係のおっちゃんが「テニス見に行くんか?」みたいなノリで話しかけてきて,うーん,いい人達も居るんだけどなあと思ったのでした.
その後タクシーに乗車.マレーシアのタクシーは経済発展の時期が早かったからなのか,90年代ごろの角ばったセダンが多かったです.
タイやベトナムは丸みを帯びたセダンやワゴンが多いのとは対照的でした.
そしてこのタクシー,運転が荒い荒い.
ベトナムやタイに比べて自動車専用道が整備されていることもあり,
80km/h程度でガンガン飛ばします.
単に飛ばすだけならば良いのですが,
その速度を出した上でタイやベトナムのタクシーの運転の荒さなので,
なかなかスリルのあるアトラクションでありました.
広めの路側帯が空いていると見るやいなやウインカーも出さずにそちらへ入り,
追い越しでもするんじゃないかという速度に一気に加速.
2回位それをやってくれたおかげで早く着いたという側面もあるので,
あまりいろいろ言えませんが,いやーおっかなかった.
そして運転手さんが「ここだよ」というところで下車.
が,しかし.
そこには”Hockey Stadium”の文字が.
うがぁ~,運ちゃん,私テニス見に行くんだって何度も言ったよね!!!
と思いながら,周りに居た若い兄ちゃんに「これはテニススタジアムじゃないの?」と聞くと
「多分そう」と適当な回答.
でも明らかに明かりもついていないし違うなあということで,
どうも何処かから帰ってくる人たちの流れに逆らって歩いて行きました.
5分程度歩くと明るい競技場が見えてきました.
ここでまたそこら辺に居たおっちゃんにスタジアムの住所を見せながら「この住所はここですか?」と聞くと
「ああ,ここだよ!ここまっすぐ!」と教えてくれました.
さっきの若い兄ちゃんより頼りになります.
お礼を言ってスタジアムへ走りました.
しかし意外と遠くここも4,5分かかりました…
スタジアム到着が実に試合開始の5分前.
チケットが残っているのか不安でしたが35RM(1000円位)のGOLDチケットが売れ残っておりました.
準々決勝だったのでこの値段でしたが,準決勝は80RMに値上がりするそうです.それでも十分に安いですが.
周りには日本人もちらほら.錦織人気はすごいですね…
急いでチケットを購入してスタジアムの売店のあたりに入ると,
そこには先生が!
日本から飛行機で約7時間の距離の異国で「きゃ~せんせぇ~(手をバタバタ)」というお前は女子高生か何かかというような
リアクションを取るはめになるとは思いもよらなかったです.*4
会場に入ると予想以上にガラガラ.こりゃ穴場ですね…
選手が入場したあとプレゼントの巨大テニスボールを投げ入れるなどのイベントがあり,
その後試合開始.
テニスの試合を生で見るのは初めてしたが,コートが広いのと球速がかなりあるのとで,
なかなか見応えがある試合でした.
とくに錦織は同じ人間とは思えない俊敏かつ正確な動きでしたね.
第1セットの途中だったと思いますが,錦織のレシーブがビデオ判定になったのですが,
映しだされたビデオ判定*5ではボールの1/10程度の範囲が白線にかかっていたため,
イン判定になりました.会場は大盛り上がり.
結局錦織選手が2セットをストレートで取り勝利.
その後チケット購入者全員サービスの記念Tシャツをもらい,
先生方と一緒にフードコートへ.
中華系フードコートだったのでTigerビールも飲みました.
実のところタンソンニャット空港を出てから何ものみくいしていなかったので美味しい美味しい…
先生方にクアラルンプールのおすすめ観光スポットを教えていただいたりもしました.
本当に人に恵まれた旅行だなと痛感しながら,先生方に挨拶をして,
戻る方向が途中まで一緒の先生方とタクシーに乗車.
その先生方にもお礼を言い,タクシーは夜中のチャイナタウンへ向かうのでした.
12時を過ぎてようやくチェックインしました.
各国の物価をまったく考慮せずに予約をした私が悪いのは明らかなのですが,
各国の宿はほぼ同額にもかかわらず,マレーシアの宿が最もシンプルで狭かったです.*6
窓なしの部屋というのはいざ泊まってみるとなかなかの独房感でしたね.
そんなこんなで波乱の1日は終わったのでした.
いやー,皆さん,困っている人には手を差し伸べましょう.
それでは,また!
*1:もちろん,国内のVISAカードデスクに国際電話すれば良いのですが(実際に落ち着いてから連絡した),そこまでにパニックで身動きがとれなくなっていたとしたら,1時間では確実に済まなかったでしょう
*2:この手の理想は「やられたらやり返す,倍返しだ!」というところでしょうけれども…(若干古い)
*3:マレーシアは駅などからタクシーに乗車する場合は予めカウンターでチケットを購入する仕組みになっていて,メータータクシーと区別してバジェットタクシーと呼びます.多分価格交渉を防ぐためですね.
*4:そしてそれを先生の同僚の方にばっちり目撃された
*5:正確にはCGですが
*6:寝泊まりするだけなら十分な広さですが