概要

2016年8月に「ニコ技深セン観察会」で誰もが認める世界最大の電気街・中国広東省深セン市の華強北へ行ったので,過去に行ったことのある各国の電気街について,Blog等から抜き出してまとめてみました.(「世界の電気街」と大きく出ましたが,今のところアジア限定です)

また,「電気街」と銘打っていますが,「電脳街」「電子部品街」っぽい所が多いです.

電気街MAP

ここにピンを売ってある秋葉原と日本橋以外(説明不要ですよね!)の電気街は以下にまとめてあります.

中国の電気街

上海市・上海賽格電子市場(2017/12)

上海の北京東路にある科技京城というオフィスビルの一部が上海賽格電子市場として営業しています.

中に入ったところの光景は深センの賽格電子市場と大差ないという印象です.取り扱い品目は電子部品,機械部品,工具・計測器といったあたりが主で,工具・計測器以外の最終製品は全く見ませんでした.

奥へ進んでいくとこのような吹き抜けに出ます.この吹き抜けを取り囲む回廊と,そこから伸びる廊下,また上の写真の真ん中の部分から入れるこの吹き抜けの後ろにあるビルの地下1F~地上5Fまでが賽格電子市場エリアでした.1フロアの面積は深センに引けを取らないレベルだと思います.

深センの賽格電子市場と違うように感じたのはお店のスタイルです.特に4-5Fと,吹き抜けから真っ直ぐ伸びる廊下の先にある店舗は上の写真のようにきちんと壁とガラスで区切られた,10畳程度の比較的広いオフィス兼倉庫のような店舗になっていることが多かったです.そのほか,何故か4Fは空き室になっている店舗が多く,5Fはそこそこ埋まっているといったアンバランスさがありました.もしかすると「四」は不吉だという理由かもしれません.

その他,1Fと地下1Fはショールーム的なスペースを準備しているような形跡がありました.私が見に行ったタイミングでは特に何も展示されておらず,一部は紐で囲って入れないようになっていたので,おそらくこれから何か準備されるのでしょう.

賽格電子市場のある科技京城の道路を挟んで向かい側のビルには新世界五金商場という工具マーケットがありました.

その他,この周辺のエリアは工具店が数多くみられました.

深セン市・華強北(2016/08,2017/11)

誰もが認める世界最大の電気街.「ファーチャンペー」と読みます.香港の隣の中国本土,深セン市にあります.

華強北の一帯への最寄り駅は地下鉄1号線の華強路駅か地下鉄2号線の華強北駅になります.香港から地下鉄で深センに入国する場合に最もメジャーであろう羅湖国境から入る場合,1号線の始発駅である羅湖駅から乗車すればすぐに華強路に着きます.

華強北電気街はそのものズバリの華強北路という通りを中心に広がっています.華強北路の中心部には上の動画のようにドローン屋台が出ていて,アクロバット飛行をしていました.マルチコプターもあれば,スタイロフォームのような板にプロペラを付けた飛行機型のラジコンもありますが,どちらも結構危ないレベルの低空飛行をやってくれたりします.

また,公安が来ると即座に売り子さんはドローンを着陸させ,その場をやり過ごすという,中国らしい(?)光景が見られました.

華強電子世界と賽格電子市場

上の写真は華強路駅を出たあたりにある二大電子部品ビル・華強電子世界賽格電子市場です.なんというか,見た目は普通のビルなのですが,中は何フロアも電子部品商店が延々と並んでいる驚異の電子部品ビルです.細々とした商店がいくつも並んでいるので,容易に迷子になることができます.ちなみにこのページのトップの画像は華強電子世界の中をパノラマ撮影したものです.

こちらは賽格電子市場の上層階から下の方を撮った写真です.負けず劣らずの規模です.どちらのビルも1,2階が細かい電子部品で,上の方へ行くとPCパーツやスマホパーツ,完成品ガジェットが増えていくような雰囲気でした.

電子部品商店エリアはこんな感じで,一つのジャンルの電子部品がズラッとガラスケースに並んでいるようなお店が多かったです.

ICに関しては並んでいるものはどのお店もかなり古いものが多く,どうやらオーダするとビルの上の方のフロアの倉庫の部分から持ってきてくれるようでしたが,店員さんは基本的に普通話で話しかけてくるので中国語が話せないとそのような交渉が必要なものを買うのは難しそうです.お店に出ているものであれば,片言の中国語でなんとかなるレベルではあります.

国際電子城

賽格電子市場の奥の賽格工廠店の向かい側にあるのがこの国際電子城です.


取り扱い品目はアクションカムやバックモニターなどのガジェットが中心で,ここも小さな商店が延々と並んでいるスタイルですが,賽格電子市場などと異なり,1店舗ごとにきちんと壁で仕切られていました.「深センで買った700円アクションカムをバラしてみる」で取り上げている700円アクションカムはここで購入したものです.(2枚めの写真,”热卖中”というPOPの前のアクションカム)

(2017/11追記)国際電子城に再訪した所,相変わらずアクションカムを販売する店舗が大量に存在しました.また,リチウムイオンバッテリーの販売をする店舗が多く存在することにも気が付きました.

賽格工廠店ではこんな感じの電動バイクやホバーボードなどが売られていました.

明通数码城


明通数码城は華強北のはずれにあり,地下鉄2号線の華強北駅を出て振華路を東(燕南駅方面)へ進み,華発北路との交差点を曲がって北に進んだ所にあります.

写真の通り,SMSと電話しか無いかなりシンプルなガラケーから写真奥の方に見える既視感のあるデザインのスマホまで,色々と並んでいます.明通数码城は山寨(シャンザイ)と呼ばれるような偽物スマホのメッカだそうです.実際,このお店の他にも,精巧にiPhoneに似せたAndroid機を売っているお店や,ジョークグッズにしか見えないFRISKサイズに縮小した,iPhoneのような雰囲気のあるスマホなど,いろいろなものが売っていました.

(2017/11追記)再訪した所,改装中という雰囲気で,シャンザイスマホは相変わらず売ってはいるものの営業店舗数が減った結果絶対的な取扱数が減ったという印象でした.本体ではなく,アクセサリーについては相変わらず充実した取扱数でした.2F以上はほぼアクセサリーのみの取扱です.

深セン市・沙井電子城(2016/08)

沙井電子城は華強北から約1時間,深セン空港の更に先の深セン市宝安区にあります.見た目はこんな感じの倉庫のようなビルです.

中は華強北の華強電子世界なんかと同じような延々と小さい商店が並んでいるスタイルです.

どうも周辺の工場のFA機器の修理部品の販売を狙っているようで,工場内の大型FA機器なんかで使われるようなケーブル格納用チェーンであったり,大型のファンや直動機器,モータなどが揃っていました.
1階は電子回路関連の工具のお店もいくつかありました.1,2階は工具とメカトロ部品,3階はお札を数える機械やPCなど,工場で使うような事務機器が中心でした.

香港・先達廣場(2016/08,2017/11)

先達廣場は香港MTR荃湾線・観塘線の旺角駅のそばにあるスマホ中心の電脳ビルです.

「先達廣場」という看板の下が屋内への入り口になっていますが,上の写真のようにそれとは別に道路に面した所に中国移動香港などのキャリアの狭いショップがあります.私は屋内のスマホショップでスマホを買い,外のキャリアのショップで香港・中国本土どちらでも使えるSIMカードを購入しました.

先達廣場の中はこんな感じの修理を行うお店もあり,新品中心のお店もあれば中古が中心のお店もあるといった様子でした.2F(香港式階数表記では1F)はスマホ用アクセサリーショップが多かったです.行ったのが土曜日だったのがいけなかったのか,2Fは今ひとつな賑わいでした.

(2017/11追記)2017年の香港再訪時は宿を先達廣場の隣に取っていたこともあり,平日の賑わいをチェックするべく再訪しました.平日だからなのか,シーズンの違いなのかはまだ分かりませんが,2Fおよび3Fも以前休日に訪問したときに比べて開いている店舗も多く賑わっているように感じました.

香港・鴨寮街(2016/08,2017/11)


鴨寮街は香港MTR荃湾線・深水埗駅のC1,C2出口のそばにある電気街です.道路沿いの店舗も電気関係ですが,路上にも延々と電気関係のものを扱う屋台が出店しています.

道路沿いの店舗はスマホの買い取り・販売やスマホアクセサリーの販売が中心でした.


その他,幾つかの電子部品店がありました.写真は華輝電子というお店で,若干品揃えは古めでしたが引き出しから自分で部品を取っていく,日本ではよく見かけますが,海外ではあまり見かけないスタイルでした.雰囲気は完全にマルツパーツ館です.

道路の屋台に目を向けると,スマホアクセサリーの他に,リモコンだけを売っている屋台や,LEDの屋台がありました.香港は東南アジアではありませんが,リモコン専門店とLED屋台は東南アジアの電気街のお約束であります.

(2017/11追記)2017年の香港再訪時に鴨寮街にも再度行きました.多数出ているSIMカードを販売する屋台で,タイAISのアジア各国(含マカオ・香港・中国本土・日本)で使えるトラベラーSIMを購入しました.噂通り,定価に比べて安い金額でSIMカードが入手できるようです.

香港・黄金電脳商場&高登電脳中心(2016/08)

鴨寮街から見て深水埗駅を挟んで反対側,D2出口を出たあたりにあるのが黄金電脳商場と高登電脳中心です.今回は高登電脳中心をメインに見て回りましたが,鴨寮街と違い,PCパーツやゲーミングマウス,キーボードなどのお店が多く,PC寄りかスマホ寄りかで棲み分けがされているような印象でした.

その他にも3Dプリンタの展示もありました.

マカオ・幸運閣商場(2017/11)

幸運閣商場は香港からマカオにフェリーで行くと到着するマカオフェリーターミナルからタクシーで10分程度の所にあります.

幸運閣商場の1Fが商業フロアで,2Fは民政総署関連の施設のようでした.また,入り口の右側のコカ・コーラの広告の下の部分は普通のスーパーになっていました.

幸運閣商場に関しては最近の情報がほぼネット上にもなく,営業が続いているのか若干不安でしたが,建物内に入ってみると10軒を超す店舗が営業していました.販売品目的はPC本体およびサプライ品,SIMカード,そしてなぜかプリンタが多かったという印象です.雰囲気としては香港の高登電脳中心などが近いのではないかと思います.

CISS(Continuous Ink Supply System:外部タンクからインクジェットプリンターに連続的にインクを供給するシステム)化したプリンタの宣伝らしきものが出ていました.北米市場などではCISS機はメーカーが公式に投入したりしている(日本は遅れていますが…)と記憶していますが,香港マカオや中国本土市場には投入していないのでしょうか?

ベトナムの電気街

ハノイ市・Thịnh Yên通り(2016/08)

Thịnh Yên(ティンイェン)通りはハノイのメインの観光地である旧市街やホアンキエム湖からはちょっと離れたハイバーチュン区にあります.大きなPhố Huếという通りを一本曲がった所にあります.Phố Huếを通るバスは多いと思うのでバスでもたどり着けるとは思いますが,ベトナムはタクシーも安いのでタクシーで行くことをおすすめします(運転手さんに地図を見せればだいたいわかってくれますし,分からなかったらベトナムのタクシー運転手さんは他のドライバーに電話して聞いて連れて行ってくれます.電話は運転しながらになりますがそんなことは気にしたら負けです).

Phố Huếから入るとこんな感じのお店がパラパラと出てきます.写真右奥は細い路地ですが,この路地には延々と電気製品や電子部品の屋台が出ています.

香港の鴨寮街と同じく,路上の屋台と道路沿いのお店が共存しているスタイルですが,鴨寮街ほどの明るさはなく,狭いです.(そしてこの狭いところをバイクが通るのがベトナム流.)


東南アジア定番のリモコン専門店もありました.

工具やメカ部品の屋台もあれば電子部品の屋台もあるといったように,それなりの規模の屋台街になっていて,カバーする範囲も比較的広いように思いました.

端の方まで行くとスマホアクセサリー店がありました.店の前のバイクがベトナムらしい雰囲気です.

PC関係こそ無いですが,工具から電子部品までという雑多さでいえばかなりのレベルという印象です.ちなみに観光客はまず来ないようなローカル市場なので,不思議な目で見られます.

ハノイ市・Lê Thanh Nghị通り(2013/09)

Lê Thanh Nghị(レータンギー)通りはThịnh Yên通りよりもさらに中心地から南に離れたあたりにあります.

Thịnh Yênを出て,Phố Huếを南に進み,交差しているかなり交通量の多いĐại Cồ Việt通りを渡って(バイクを避けながら片側3車線の道路を渡るスキルが要求されるのでベトナムに不慣れな人にはかなり厳しい),西へ進んでTạ Quang Bửu通りを進んでいくとLê Thanh Nghịに出ることができます.前述の通り道路横断が最大のネックですが,Thịnh Yênからであれば徒歩でもさほど時間はかからないと思います.

ちなみに写真が夜中のものなのは,日中はインターンでこのレータンギー通りのそばのハノイ工科大学でTA業務をしていたためだったりします.いまはもう移転してしまった神田の東京電機大学と秋葉原のような距離感の所にハノイ工科大学があります.(前述のTạ Quang Bửu通りはハノイ工科大学の外周に沿って走っています.)

こちらはThịnh Yênとは異なり,PCやそのアクセサリーの販売店が中心の電気街となっています.


中古というかジャンクのようなノートPCとその部品がずらっと並んでいるお店もあり,修理まで含めてPCがメインの電気街のようです.レータンギーやその周辺のあたりは工科大学があることもあってか,程よくローカルな雰囲気を味わえるので,観光地然としたエリアに飽きた方は何を買うでもなくぶらぶらしてみるといいかもしれません(夜中はちょっと怖いですが…).

ホーチミン市・Nhật Tảo通り(2014/09)

Nhật Tảo(ニャットタオ)通りとNguyễn Kim(グエンキム)通りが交差するあたりが電子部品街になっています.ニャットタオ通りは中華街のチョロン地区ほどは中心部(1区)からは離れていませんが,1区から徒歩で行くのは結構辛いかもしれません(歩くのも楽しいのですけどね…).実はこの電気街に最初にタクシーで行こうとしたときには,ニャットタオ通りの中でも随分離れた位置にあるニャットタオ市場(Chợ Nhật Tảo)に連れて行かれてしまいました.ニャットタオ市場はローカルの人々で賑わう生鮮食品の路上市場なので,電子部品はありません.タクシーの運転手に伝えるときはニャットタオ通りというだけでなく,グエンキムとニャットタオの交差点へ連れて行ってほしいと伝えると良いと思います.

ニャットタオはオーディオ機器中心の電気街といった雰囲気でした.

計測器や工具を扱うお店もありましたが,かなり少数派でした.

リモコン専門店はここでも健在です.

電子部品についてもいくらかのお店で陳列されていましたが,オーディオアンプやスピーカ内のネットワークの修理用という雰囲気の品揃えでした.

タイの電気街

タイの電気街については今のところバンコクの電気街のみです.

Pantip Plaza(2014/09,2017/12)

(上記の2枚の写真は私と同時期にタイへ渡航(彼は短期留学,私は観光)していた友人のHN:自重道氏の撮影)

Pantip Plazaはタイの秋葉原とも呼ばれる定番中の定番の電気街ビルです.写真が友人の提供なのはPantip Plazaへ私が行ったときには使える携帯電話がなく慌てていたためです.(到着日の夜に大急ぎで駆け込んで初代ASUS Zenfone 4を買いました.)

昔ながらの電気街ビルなので,PCパーツからスマホ,PCとスマホのアクセサリと,なんというか自作PC全盛時代の秋葉原にスマホショップを足したような雰囲気のビルです.各々の店舗は扱うものが大きいということもあるのだと思いますが,華強北のお店よりも広い印象がありました.

2017年12月に再訪したところ,なんと大幅改装が行われており,建物に入ってすぐのところは明るくきれいなITモールという雰囲気になっていました.吹き抜けの1F部分には以前はこまごました商店も並んでいたように思いますが,ショーケース的なスペースだけになっていました.また,写真上部に写っていますが,Xiaomiの公式店舗(Xiaomiと契約した企業が出店している模様)もありました.

さらにPCパーツ関連以外に化粧品関係を扱うお店が何店舗も入っていたり,フードコート的なエリアがあったりと,怪しさが減ったという印象です.

上層階(最上階のIT CITYを除く)は相変わらず薄暗く怪しい雰囲気もとどめていましたが,個人的にショックだったのは怪しいDVDを日本語で売りつけようとしてくるおっちゃんを見かけなかったことです.なんというか,普通になってしまいました.

一方で,トイレに行こうと案内板に従って進んでいくと,リニューアルの形跡らしき瓦礫が残っているエリアもありました.本当にここを通らないとトイレに行けないのでちょっとびっくりしてしまいました.

Fortune Town(2014/09,2017/12)

Fortune TownはバンコクMRTブルーライン・ラーマ9世通り駅を降りてすぐの所にある電気街ビルです.事もあろうに屋内の写真がありません.すみません.Pantip Plazaに比べるとスマホ関係と海賊版ソフト(Aut◯CADとかがペラッペラのケースで売ってた!)のお店が多めだったように記憶しています.Pantip Plazaよりは今時の電気街,という印象でした.

2017年12月に再訪し建物内の写真を撮ってきました.2Fと3FがITモールですが,2Fは大半がカメラ用品店です.3Fはスマホが多いですが,PCパーツなどもあります.

2014年訪問時に書いた怪しいソフトウェア販売店もご覧の通り健在でした.実は正規品だったりするんでしょうか…?

Ban Mo(2014/09,2017/12)


(上の写真はPantip Plazaと同じく自重道氏の提供)

Ban MoはPantip PlazaやFortune Townとは違って,電脳街ではなく電子部品街です.実際にはこの通り(Ban Moは通りの名前)だけでなく,その通り沿いの雑居ビルの幾つかがラジオデパートのような小さい商店の連なりになっていました.ボールねじのようなメカトロ部品から,ブラウン管TVの高圧発生用コイル,LED,Arduinoまで幅広い商品が売られていました.ArduinoやArduinoと組み合わせるDIY向けモジュールの店頭売りは日本以外ではここと華強北でしか見かけていないので,そういう意味ではレアな存在かもしれません.

ちなみにBan Moに関して私の写真がないのはタイ到着翌日の朝イチで行ったためにまだビビっていたという非常にチキンな理由です.再度バンコクへ行った際にはきちんと再訪してビル内の写真を撮ります.

Ban Moへ行ったと現地の友人に言った所たいそう驚かれたので,ここもどうやら観光客が行くところではないようです.

2017年12月に再訪し,写真も撮ってきました.お昼頃に行ったのですが,Ban Moのあるエリアは地下鉄や高架鉄道などがないため,道路が大変渋滞していました.フアランポーン駅(バンコクで一番大きい駅)からタクシーで向かおうとしましたが,渋滞がひどすぎて拒否されたので30分ほど歩いて向かいました.

上の写真のように秋葉原のガード下のような商店が連なるBANMOH PLAZAなどの雑居ビルが何棟かあります.

アルマイト加工のきれいなアルミケースを売っている(約250円~)お店も発見しました.もう少し時間に余裕があれば何個か買って帰っていたかもしれません.

Sua Pa Plaza(2014/09)

Suea Pa Plazaはフアランポーン(バンコク)駅と王宮方面を結ぶジャルンクルン(Charoen Krung)通りとSua Pa通りの交差点のあたりにあります.上の写真左側のしましまの建物(チェーン店らしいのですが…)の道路を挟んだ向かいが電気街ビルになっています.

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Sua Pa Plazaは現地のマニアックな友人(理系大学生)に教えてもらったビルで,彼曰く「1年”は”動くスマホアクセサリーをまとめ買いするならここ!」とのことでした.実際に行ってみた所,そんなに広くはないですが,2フロアの殆どがスマホやPCのアクセサリーショップで埋まっていました.また,現地の友人に教えてもらっただけあって,観光客はおらず,地元の人達が真剣にスマホアクセサリーを漁っている姿を観察できました.

Klong Thom Center(2014/09)

Klong Thom Center(クロントムセンター)はSua Pa Plazaから大して離れていないので歩きで移動できます.Sua Pa Plazaからジャルンクルン(Charoen Krung)通りを王宮方面に歩いていき,ウォラチャク(Worachak)通りとの交差点で右に曲がってちょっと行くと見えてきます.

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クロントムセンターの構内はやはり細々とした個人商店が並んでいます.商品はスマホアクセサリやLED関係が中心でした.その他,ぐるっと歩いていると自動車部品のお店もあり,若干機械油のにおいが漂っているのは独特な点だと思います.

また,クロントムセンターの周辺の路地は週末には屋台が出て,こちらは屋内よりジャンク度が高いガラクタが多い雰囲気でした.この屋台の部分を「クロントムマーケット」と呼びますが,別名「泥棒市場」なんて噂もあります.

MBK Center(2014/09,2017/12)

MBK Center(「マーブンクロンセンター」とも)はバンコク中心部・National Stadium駅にあるショッピングモールです.同じ建物に東急百貨店もあります.

2014年来訪時は特に気に留めなかったので書いていませんでしたが,2017年に再訪した所,4Fと5FはそこそこITモール感があったので書いておきます.

2017年12月に行った際は時間がかなり遅かったため,1つ目の写真のようにショーケースにカバーがかかって閉店しているお店も多かったですが,このように通路に並ぶ小さいお店がスマホ修理サービスを提供していたり,中古スマホを中心に各種ガジェットを販売していました.

マレーシアの電気街

マレーシアの電気街は今のところクアラルンプールの電気街のみです.

Jalan Pasar (2014/09)


Jalan Pasar(Jalan:ジャランがマレー語で通りという意味なのでパサール通りという意味)はクアラルンプールの繁華街からちょっと離れた,RapidKLアンパン線のプドゥ(Pudu)駅から徒歩数分の所にある通りです.そんなに長い通りではありませんが,通りにはずらっと電気製品,電子部品店が並んでるそれなりの規模の電気街です.ここは現地の大学にお勤めの日本人教員の方に教えていただきました.

上の2枚の写真のように,地上部分がそれなりに広い商店になっているスタイルが多かったですが,何棟かガジェットやスマホアクセサリ関連のお店を集積した雑居ビルもありました.雑居ビルでない商店のうち,プドゥの駅側から入っていったあたりはオーディオ機器関連のお店が多いような雰囲気やスマホ・ガジェット関連のお店が多い印象でした.

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奥の方へ進んでいくと,電子部品を中心に扱うお店も多く見かけました.店内は秋葉原の千石電商や最近の(改装後の)秋月電子のようなそれなりの広さがあるのですが,カウンターの中の店員さんに細かい部品を取ってもらう,昔の秋月電子(秋月ばっかり引き合いに出してすみません…)のようなスタイルでした.

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工具類の取扱も充実していました.

全体として,問屋街のような色が強く,個人商店プラスアルファレベルの商店の集合体である華強北と比べると,1店舗1店舗の規模が大きく,各店舗で取り扱っている品目が幅広い点や,倉庫が別のところにあって注文に応じて取ってくるスタイルでなく,目の前に並んでいる部品の量が多い点は特徴的だといえると思います.

Plaza Low Yat (2014/09)

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Plaza Low Yatはクアラルンプールの繁華街,Bukit Bintang(ブキッ・ビンタン)の中にある電気街ビルです.最寄りはKLモノレールのImbi駅かBukit Bintang駅になります.繁華街のど真ん中ということもあり,建物がきれいであることに加えてレストランなども入居しているなど,繁華街の商業施設らしい雰囲気を備えています.

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入り口をはいるといきなりPCの展示が行われていました.

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全体として,スマホとPC(タブレット)が中心だったので,バンコクのPantip PlazaとFortune Townを足して2で割ってきれいな雰囲気にした建物,というような感想でした.来訪した2014年のタイミングでは吹き抜けの広告はSamsungとOppoが中心でした.現在はどうなっているのか気になるところです.

番外編・アメリカ合衆国の家電量販店

電気「街」ではないのですが,かなり広大だったので備忘録も兼ねて番外編として記載しておきます.

Fry’s Electronics Manhattan Beach店(2017/02)

ロサンゼルスに家族旅行に行った際,1日だけ1人で自由行動する日がありその日に行ったお店です.BestBuyかFry’sのどちらに行くか迷っていたのですが,LAに住んでいたことのある友人がFry’sの方がマニアックな品揃えで,さらに内装がテーマパークっぽく面白いという情報をくれたので,Fry’sへ行くことにしました.

LA近辺にはFry’sが何店舗かあるのですが,この日はサンタモニカへ行っていたのでそこから最も近いManhattan Beach店へ向かいました.サンタモニカまではメトロで来ていたので,そこからはUberに乗り30分,$20ちょっとの旅となりました.

だだっ広い平面駐車場が併設されているのはさすがアメリカといったところでしょうか.

一般的な家電量販店というよりはPCパーツの比率が高く,白物家電はあまりない印象でした.CPUの売り方は日本と同じく札がズラッと貼ってあるスタイルでした.

日本の家電量販店にはないオシロスコープや安定化電源,部品の単品売りコーナーは特徴的でした.ただし,部品は74シリーズの汎用ロジックICやオペアンプなどの基本的なものが多く,秋葉原のような品揃えには程遠いものでした.(もちろん,それでも量販店で買えるという価値はあると思いますが.)

PC関連商品の他にも,アクションカムやドローン,飲料などいろいろなものを扱っていてかなり広かったのですが,そんなことよりも噂通り内装に謎の石像などがあり不思議な雰囲気を醸し出していたことが一番印象的でした.店舗のページによればManhattan Beach店はタヒチをイメージしているようです.店舗ごとにテーマが違うそうなので,機会があれば他の店舗も行ってみたいと思っています.

番外編その2・エストニア・タルトゥの家電量販店

こちらも同じく電気「街」ではないのですが,国際認知言語学会参加のためにエストニア第二の都市タルトゥへ行った際に家電量販店等もチェックしており,それを記事にまとめています.人口約10万人の都市にしては色々あったという印象です.以下をご参照ください.

家電量販店探訪記:「エストニア・ICLC14番外編(その2)

タルトゥ探訪記:「エストニア・ICLC14番外編(その1)

学会参加記:「ICLC14(国際認知言語学会)に参加してきました

公開日:2016/09/19 最終更新日:2023/04/23