概要

“RecoLike!”はFelicaカードを利用したいいね!情報の共有とおすすめ作品の提示を行うシステムです.

製作の背景

“RecoLike!”は,写真や絵画,ゲームなどの展示会場における空間的制約の解決と

それに伴うよりよいユーザ体験の実現を意図して制作したシステムです.

展示会場における空間的制約

前述の「展示会場における空間的制約」というのは以下の様なものです.

ある展示会場では,図1のように写真をテーマごとに展示していました.

RecoLike1

図1 テーマ別展示の例

観客である太郎さんはこの配置に満足していましたが,次郎さんは不満があるようでした.

次郎さんは海の写真,山の写真というふうに見たかったわけではなく,

Aさんの写真,Bさんの写真というふうに見たかったのです.(図2)

RecoLike2

図2 作者別展示の例

図1や図2の例では展示している写真が少ないために,すべて観るための所要時間はさほど長くないでしょう.

しかし,作品数が多い場合や展示会場が複数に分散している場合はどうでしょう.

ユーザの嗜好に合う作品に重点を置きながら展示を観るということは少し難しいことになってしまいます.

サイバースペースにおける展示であれば各々のユーザの要求に応じて

作品群をソートして提示するということが可能ですが,

実世界における展示ではサイバースペース上と同様の展示を実現することは難しいでしょう.

もちろんユーザの要求に応じて作品を表示するシステムは考えられますが,

実世界上では展示作品の高速な複製が不可能であるために

同時に作品を提示できる人数に制限が生じるとともに,「作品を囲んで意見を共有する」という行為を

実世界上で行うことが困難になってしまうという問題が存在します.

これを「展示会場における空間的制約」と考えました.

「空間的制約」の解決策

解決策その1:ガイド

一般的に,この空間的制約を乗り越えてユーザの嗜好に合う作品に重点を置きながら作品を鑑賞するために

予め各々の作品の特徴について知悉したスタッフを用意し,

ユーザに対して適宜おすすめ作品の提案・提示を行うという解決策が

考えられます.

もちろん十分な数の(知識ある)スタッフが用意できる場合は非常によい解決策でしょう.

しかし必ずしも予算,人員の面でガイドが十分に用意できるとは限りません.

解決策その2:レコメンドシステム

ガイドがユーザにもたらすような体験をコンピュータを用いて行うために,

レコメンドシステムを利用することを考えました.

ユーザに何らかの方法でユーザ自身の嗜好をコンピュータに伝達してもらい,

その情報を参考におすすめ作品をユーザに提示するのです.

すなわち,レコメンドシステムを利用してガイドの代わりをさせることはできないのか,と考えました.

レコメンドシステムへの教示方法

(coming soon…)

バーコード/画像認識による教示

作品に紐付いたRFIDによる教示

Felicaカードによる教示

実装

(coming soon…)

これからの課題

空間上の距離を考慮したレコメンド

サンプル数が少ない場合の対策

謝辞

本実験並びに製作は国立大学法人東京農工大学「地球をまわそうプロジェクト2012」事業の支援を頂き行いました.