2017年12月にICPCタイ大会に参加した際の旅行記のバンコク編です.バンコクはICPCタイ大会の会場であるマヒドン大学があるナコーンパトムへ行く前後に滞在したので,今回は時系列ではなくトピックごとにまとめて書いていきたいと思います.また,「バンコク編」と銘打っていますが,帰りの飛行機の話もここでまとめてしたいと思います.

機内でのイベント(?)

前回の記事で書いたように,今回は往復ともに上海乗り継ぎでバンコクへ行きました.帰りは乗り継ぎ時間が2時間ちょっとだったので,中国入国はせず,そのまま浦東空港で乗り継ぎました.飛行機自体は特に問題はなかったのですが,体質(?)なのかどうしても面白いイベントからは逃れられなかったのでした.

実践!中国語会話

上海からバンコクへの飛行機は3列-通路-3列のナローボディ機の窓側座席で,まあまあの搭乗率にもかかわらず隣席が1席空いて,通路側に1人,という状況でした.

飛行機が上海を発ってしばらくすると,タイの入国に必要な入国カードが配布されました.中国もそうですが,タイも入国カードが必要な国の一つです.1

特に変わった内容を書かないといけないわけでもないので私はそそくさと埋めていたのですが,空席を挟んで通路側のお姉さんが質問してきました.入国カードは英語とタイ語の説明が書いてあるのですが,英語が苦手なようで,どこに何を書けばよいのかわからないようなのです.

とはいえこちらも中国語がそんなに喋れるわけではありません.早々に諦めてCAさんを呼んでしまうのもなんだか人情がないのでとりあえず,Googleオフライン翻訳と片言の中国語でなんとか頑張りました.必要に迫られると人間は強いもので,入国カードの各欄のタイトルに対応する中国語の単語は(不正確な訳ではあれど)出てくるもので,なんとか全部書いてもらうことができました.

書き方を教えている間にCtrip2の旅程表を見せてもらった(行き先を書く欄があるので)のですが,どうやらスワンナプーム空港3からドンムアン空港4へ移動して,最終的にバリ島へ行くようでした.うーん,スワンナプームからドンムアンに無事移動できたのか,思い返すとちょっと心配です.

ビール漬け事件

ビール漬け事件,などと書いて機内食の写真をアップロードしましたが,別に機内食に何かのビール漬けが出たという話ではありません.前回の記事にも書いたとおり,機内食はどれも(機内食としては,ですが)美味しく,上の写真の左側に映っているクラッカーがLEXUSというやたら高そうな名前だった点くらいしかツッコミどころはありませんでした.

さて,みなさんご存知の通り,飛行機や新幹線のテーブルはカップホルダーとしてテーブル上にくぼみがついています.普通はここに飲み物を置くわけです.

しかし,上の写真の通り,ビールを頼むと缶ビール+プラコップという組み合わせで提供されるため,缶とコップのどちらをカップホルダーに置くべきなのかという問題が生じるわけです.缶の内容量すべてをコップに一度に入れることもできないので,どうしても両方にビールが入った状態になり,片方はテーブルにそのまま置くということになります.

バンコクから上海へ戻る機内で機内食の時間となり,私は一人の移動だったので3列座席の真ん中で淡々とごはんを食べていたのですが,通路側の座席のおじさんはどうやら通路を挟んで向かい側のおじさんと同じグループらしく,談笑しながらごはんを食べていました.夜間便でもないですしノイズキャンセリングイヤホンを付けていたので特になんとも思っていなかったのですが,そう,おじさんはビールを飲んでいたのです.

運悪く飛行機は若干気流の激しいエリアに入っており,機内食の最中でしたが少し揺れが大きいかなという印象を受けていました.以前は私も飛行機の揺れが苦手だったのですが,流石に慣れてしまい気にも留めずごはんを食べ続けていました.

しかしふと横を見るとおじさんのテーブルの上を闊歩する5ビール入りのプラコップが目に入ったのでした.おじさんは缶の方をカップホルダーに置き,プラコップをテーブルの上に置いていたのです.これはまずい,もうすぐテーブルの端に到達してしまう,と思いつつおじさんに目をやるとおじさんは通路の向こうの友達との会話に夢中で全く気づいていませんでした.私が慌てて手を伸ばすも間に合わず,プラコップからは見事にビールがぶちまけられ,私の伸ばした手とおじさんのズボンは青島ビール漬けとなってしまったのでした.

おじさんは私がコップの落下を阻止しようとしたことを理解してくれた6ので”Thank you!”と言ってくれましたが,片付けが終わって落ち着くまではトイレに手を洗いに行けず,しばらく手がビールのベタッとした香りになっていました.ちなみにこの件で人生で初めてCAさんを呼ぶボタンを押しました.まあ,いい経験になったということにしておきましょう.

空港いろいろ

バンコクのスワンナプーム空港も上海の浦東空港も従来あった空港を置き換えるべく郊外に新たに建設された空港ということもあり,どちらもなかなかきれいな空港で,色々と見どころがあります.

上の写真はスワンナプーム空港で見たクリスマスツリーです.帰国日が12月24日とクリスマスイブだったため,まさにクリスマス気分のピークという時期ではあると思うのですが,ここはタイ,雪が降るどころか朝から30度近い気温のため,個人的には全くクリスマス感がなく,ミスマッチな感じさえしました.7

上の写真は上海浦東空港の制限エリアで販売されていた上海蟹です.制限エリアでの販売なので,ここで買ったら機内に持ち込むしかないですし,そもそも持って帰っても検疫通らないだろうしどう調理すれば良いのか…と思っていたら,案の定ケースの右上に「渡航先の規制を確認してから購入してください」という旨の表記がありました.各国の華僑・華人の方がおみやげに買っていくのでしょうか?

こちらも同じく浦東空港の通路です.制限エリアに入ったところで一通り買い物をした後,看板に従い搭乗口に向かっていたらこんなところを通る羽目になりました.道に迷ってバックヤードに入ってしまったかと思ったのですが,しばらく歩いていたら普通に沖留め用の搭乗口にたどり着きました.もうすこし何か旅客用通路感を醸し出す工夫をしてほしいところです…

バンコクで車に乗る

バンコク市街地内の移動手段としてメジャーなのはMRTやBTSなどの鉄道や新交通かと思うのですが,なんだかんだ今回は車で移動することが多かったのでその話を書いておこうと思います.

AOTリムジンに乗る

もともと飛行機の到着時刻が遅かったのである程度は分かっていたのですが,スワンナプーム空港でSIMを調達し,市街地に出発する時点で23時半ごろになっていました.スワンナプーム空港と市街地を結ぶエアポートレールリンクのマッカサン駅すぐそばの宿を取っていたので,エアポートレールリンクで行ってもよかったのですが,浦東空港の搭乗でバタバタしたりとそれなりに疲れていたので,夜間のおすすめとの情報もあったAOTリムジンで市街地へ向かいました.今調べたらもっと安い車種もあったことに気が付きました8が,BMW Series 7のハイヤーに乗って行くことになりました.日本でタクシーで空港まで行くのを考えたらそんなもんだ,という話はありますが,タイの物価を考えるとやはり高い!と思いはしました.しかし,さすがリムジンだけあって,乗り心地とサービスは本当に快適でした.

Grabを使う

その他に使ったタクシーサービスとしてはGrabが挙げられます.Grabは東南アジアで主流となっているライドシェアサービス(Uberやdidiのようないわゆる「白タク」サービス)です.車を呼ぶときにきちんと選択すれば普通のタクシーだけを対象に配車連絡することもできるようでした.

Grabはバンコクから次に書くICPCの会場のあるナコーンパトムへ向かう際や,ナコーンパトム内での移動の際に多く使いました.上海や深センで使っていたdidiではBYD含め各社の電気自動車が来たりという楽しみがあって面白かったのですが,ナコーンパトムへ向かう際にGrabを使ったところ,なんとピックアップトラックが来て度肝を抜かれるということがありました.

私と選手のうちの1人が乗る予定で,2人ともスーツケースがあったため,荷台にスーツケースが置けてちょうど良かったのですが,雨だったらちょっと嫌だったなあと思ったのでした.ゴツい車種が来ることがある,という意味ではLAでUberを使ったときを思い出します.ちなみに,このピックアップトラックのメーターは壊れていて,高速道路を飛ばしている間も常に0km/hを指していました.

細かいところでは,Grabに限ったことではなく,どちらかと言えばバンコク特有の事情ですが,夕方のサイアム駅周辺の大混雑の中でお目当ての車を探し当てるのは非常に大変で,スーツケースを引きながら走り回ることになってしまいました.使うタイミングと場所は考えたほうがよさそうです.

普通のタクシーを使う

もちろん普通のタクシーも安価に利用できるため,何度か乗車しました.基本的にメーターですが,何故かバンコクだと近すぎないと思われるエリア名を告げても”I don’t know!”と乗車拒否されてしまうことがちらほらありました.渋滞が激しいので,通りたくない道路の都合などがあるのでしょうか.また,メーターがついているのに,値段をふっかけてくるドライバーにも遭遇しました.なんというか,ああ,東南アジアに来たなあという感じがしました.Grabを使うことでこれらの問題は回避できるので,Grabを使うか,最近リリースされた公式アプリ”TAXI OK“を使うとよいのではないかと思います.

電気街へ行く

詳しくは世界の電気街からに書きましたが,以前訪問した電気街を再訪しました.今回訪問したのはバンモー,パンティッププラザ,フォーチュンタウンです.

まず最初に向かったのはバンモーです.バンモーは旧市街地寄りの場所にあり,鉄道の最寄りは国鉄の長距離路線のターミナルでもあるフアランポーン駅になります.上の写真はMRT(バンコク地下鉄)に乗る際に行ったペッチャブリー駅の通路の看板を撮ったものです.以前よりもおしゃれで明るい雰囲気になったという印象です.

MRTの終点でもあるフアランポーン駅はこのような欧米風の建築になっています.このアーチ状の部分は国鉄の待合室や発券所があり,その奥にまっすぐプラットホームが伸びています.MRTは地下鉄なので,下車して通路を歩いていくと写真左側のあたりにある階段に出てくるという感じになります.

ちなみにフアランポーン駅では野犬が寝ていました.暑いもんね…9

フアランポーン駅からバンモーまではそれなりに距離があるので,ここからタクシーを拾おうかとも思ったのですが,バンモーへの道が大渋滞していたので,仕方なく歩いていくことにしました.

フアランポーン駅からバンモーに向かう道中にヤワラートという中華街があります.ここが本当に大規模な中華街で,ご覧の通り,ここだけは香港のように看板が道に大量に張り出しており,漢字の世界が広がっています.

歩いていくとドリアンが売られているのを発見しました.よく見てみるとドリアンの下に敷いてある新聞紙が明らかに中国系ですね.

30分程度歩いていくとバンモーに到着しました.上の写真はコネクタやスイッチ類を販売するお店の写真ですが,なんだか駄菓子屋を彷彿とさせる売り方です.バンモーの特徴としては,オーディオ関連機器やその部品が多く売られていることが挙げられます.

次に向かったのはパンティッププラザです.パンティッププラザはいわゆるITモールで,スマホやPCパーツがメインの施設です.しかし,2014年に訪問したときから随分とリニューアルされていて,なんというか,全体的にきれいになってしまいました.上層階にはわずかに以前の怪しい雰囲気をとどめていましたが,1階には化粧品販売店が入っていたり,通路が明るくなっていたりと,カオスさが激減していて,個人的には少しショックでした.

最後に紹介するのはフォーチュンタウンです.フォーチュンタウンは2014年訪問時から割と明るい普通のショッピングモール10という印象でしたが,3階の微妙に怪しいお店は今も健在でした.ちなみに,フォーチュンタウンだけはちょっと離れていることもあり,ナコーンパトムから戻ってきてからの訪問となりました.

バンコク飯いろいろ

さて,バンコク編の最後ではバンコクで食べたご飯の話をしたいと思います.

コンビニ飯

バンコク到着初日は夜遅かったこともあり,セブンイレブンで買った(多分)トムヤムヌードルを食べました.トムヤムヌードルなので当たり前なのですが,かなり酸っぱ辛い味でした.まあ食べられたのですが,パッケージ写真よりも麺が春雨っぽかったという印象でした.

上の写真は半分ネタで買ったサンドイッチです.「サソドイツチ」の表記が味わい深いのですが,肝心のサンドイッチ自体の味わいはダメダメでした.まずパッケージ写真右側,サンドイッチ自体は左側のカニカマサンドを食べたのですが,これが猛烈に甘かったのでした.さらに追い打ちをかけるようにもう一方の野菜入りサンドらしきものも野菜がグニグニとしていてやはり甘く,ちょっと日本人の口には合わない感じでした.野菜はともかく,カニカマを甘くして食べる文化はちょっとカルチャーショックでした.

多分タイでは有名ないちたん緑茶.東南アジアのお約束ですが,このパッケージのお茶は甘い緑茶です.昔は理解し難かったのですが,さすがにもう慣れてしまいました.中国の加多寶や王老吉に代表される涼茶とあわせて,こういう飲み物だと思ってしまえばおいしいものです.もし普通の日本茶が飲みたくなったら,ICPC編で取り上げるFuji Tea11を探すか,おーいお茶が売っているコンビニを探しましょう.

同じくセブンイレブンで買ったプレミアムチョコロールケーキです.日本語がやたら書いてあるのは中国と同じく,日本っぽい雰囲気を出しておくと売れるという事情があるのでしょうか.あるいは現在のセブンイレブンは日系資本なので,日本法人がある程度企画に関与しているということもあるのかもしれません.

外食

さて,コンビニ飯以外のご飯についても書いておきましょう.

上の写真はホテルの朝食バイキングのイエローカレーです.(盛り付けが雑ですみません…)エアポートレールリンク・マッカサン駅すぐそばという立地から外国人が多く宿泊するため味は割とマイルド…なんていうことはなく,バッチリの辛さでした.あさからこんなに辛いもの食べるのかとちょっとびっくりしてしまいました.12

上2つはバンコクの定番お買い物スポットであるMBK(マーブンクローン13)センターへ行ったときに食べたガイヤーン(焼き鳥)とパッタイ(ビーフン炒め:タイ風焼きそばという感じでしょうか)です.本当はMBKセンター6Fの庶民派フードコートであれこれ食べたかったのですが,出かけるのが遅くなってしまったため,到着時には閉店準備をしていたという状況でいした.

一方,MBKセンター内の東急百貨店側の出口周辺にはクリスマスだからか,特設屋台コーナーができていていろいろな料理が提供されていました.上のガイヤーンとパッタイはそこで食べたものです.パッタイは特にタマゴがオムライスのように麺に掛けられていて,おしゃれパッタイという感じでしたが,味はさすが本場だけあって美味しかったです.パッタイは私の大好物で,家でもあれこれ試して作っているのですが,なかなか本場の味にならないんですよね…

上の2つは街をぶらぶらしていて見つけたレバノン料理店でのご飯です.極東アジアと中東の中間点であるためか,アラブ系のお店も結構あるのがバンコクの面白い点かもしれません.ちなみにピザを頼んだのは外の看板でやたらとピザを推していたからです.看板に偽りはなく,あつあつの焼きたての激ウマピザでした.値段もそんなに高くなかったので,タイまで来ておいてなんだか変な話かもしれませんが,レバノン料理店,おすすめです.

2個目の写真のジュースは緑色ですがリンゴジュースです.多分外皮が緑色のりんごを皮ごとジューサーミキサーにかけているのだと思います.また,一緒に氷もミキサーにかけているようで,少し冷たくシャリッとした感じもあり,暑いバンコクにピッタリの爽やかなリンゴジュースでした.

クレープのようにも見える上の写真はタイ風お好み焼きのホイトートです.こちらはナコーンパトムに向かう前にサイアム駅の目の前の高級ショッピングモールであるサイアムパラゴンのフードコートで食べたものです.ゴロゴロと牡蠣が入っているのですが,120バーツ(約410円)とお手頃価格で食べることが出来ました.14

最後の写真はご飯ではなくビールです.以前バンコクに来た際に留学していた友人と一緒に行った飲み屋へ今回は一人で行き,健在を確認したついでにシンハーのドラフトビールを飲みました.お店のメニューによればタイのビール2大ブランドのもう一方であるチャーンのドラフトビールもあるらしいので,今度行く機会があればそちらも飲んでみたいところです.

以上,2017年12月の上海バンコク旅行記・バンコク編でした.次はICPC編です.お楽しみに!

  1. こういうときのためにパスポートケースにボールペンを1本入れておくと便利です.以前タイに行ったときは結局空港に着いてから職員さんに借りたりとドタバタでした.
  2. 中国の旅行予約サイト最大手
  3. 新しい方の空港.約10年前の反政府デモで封鎖されたのはこちらです.
  4. 古い方の空港.エアアジアを筆頭に,LCCが数多く就航しています.
  5. 本当に「てくてく」という感じで動いていた
  6. 多分「ああ~っ」みたいな声が出ていたのだと思います.
  7. 熱帯&南半球の人ごめんなさい!
  8. ぼったくり文化圏(失礼!)なのにきちんと車種などなどを確認しなかった私の手落ちですね…
  9. 毎度書いていますが,海外では不用意に犬に触らないようにしましょう!
  10. テスコロータスがあるくらいですからね…
  11. 甘いやつも売っているのですが,主力が無糖なのと,パッケージ前面に"Natural"とでかでかと書いてあるので判別しやすいです.
  12. バイキングなので普通の人は朝からイエローカレーをチョイスしないのではないか,という話はありますが
  13. マーさんとブンクロンさんが創業したのでPPAP方式でマーブンクロンセンターになったとの噂
  14. もちろん,サイアムパラゴンではなくMBKセンターなど,もう少し庶民的なところのフードコートへ行けばもっと安いのですが…